
綺麗な女の子がいらっしましてね、そして、ハブはね、どうしてもこの綺麗なお嬢さんをね、自分がもう妻にしたいと思って、毎晩のように通って来たらしいね。ある日もう座敷に上がってね、女の子と一緒になっていたら、親が見たからね、だから、「あんな人がよく来るけどね、どこにがおるかねえ。」と女の子に聞いたらね、「あんな人どこから来るとかわからんけどね、私のところに来て一緒になっいるよ。」と言ってね、いうたもんだから、親がね、隣のお婆さんが聞いたらしいね。沖縄の人もするかねえ、ここでは苧(ぶう)を、糸紡ぎますからねえ、隣のお婆さんは、「あのぶうを針に通してね、夜寝たらハタアシにね、刺しなさい。そうするとね、もうあれ引っ張って行くとよ、どこに行くかってわかるから、あれあんなして、行かしてごらん。」って、言うたらしいの。
そして、ある晩ね、もうカタアシに針に苧を通して刺したらしいね。そしたら、どんどんどんどん引っ張って行ったからね、翌日の朝、行く所を探して行って見たらしいのよ。そしたら、糸は岩の中に入っていおるって、そしてみんな、岩の穴の中で話しておるって。「私はね、夕べ綺麗な娘とね、一緒に寝てきた。私の子供をもう妊娠してるかもわからんよ。」って言うって。その人はもう外に立ってそれを聞いてるから、また隣のお婆さんに聞いたら、「蓬のお餅を食べて、それから海に行って、潮が引いていたら、こっちわっ
たり、あっちわったりやってるうちにね、みんな流して捨てるらしよ。」と言ったって。 そうやって聞いたもんだからよ、よもぎの餅を食べて、三月三日には海に行ったらしいの。海に行ったらね、もうハブの子がですね、もうほら糸くずみたいにね、このぐらいこのぐらいしてね、たくさんもうね、もうがじゃがじゃしたのがこうしてもう、その潮が引いていますからね、こっちは海の水流れて浅いところ
があるでしょう。そこをこっち渡って、あっち渡るうちにね、もうどんどんね、こんなやって落ちるって。もうハブの子っていったら人間の子みたいに一つじゃないからね、ぽとぽとってね、たくさん出てくるって。そうして、みんなもう出たってね、安心したらしいですね。だから三月三日はね、女は蓬餅を食べてですね、必ず海に行って海につかり行くもんだって。
・ハタアシ‥‥着物の裾か。
| レコード番号 | 47O200071 |
|---|---|
| CD番号 | 47O20C005 |
| 決定題名 | 蛇聟入(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 南風盛八重 |
| 話者名かな | はえもりやえ |
| 生年月日 | 18970211 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県八重山郡竹富町字竹富 |
| 記録日 | 19750807 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 竹富町字竹富T39B4 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 沖国大国文学科平成8度卒業論文 竹富島の民話 p69 |
| キーワード | ハブ,針,蓬餅,三月三日 |
| 梗概(こうがい) | 綺麗な女の子がいらっしましてね、そして、ハブはね、どうしてもこの綺麗なお嬢さんをね、自分がもう妻にしたいと思って、毎晩のように通って来たらしいね。ある日もう座敷に上がってね、女の子と一緒になっていたら、親が見たからね、だから、「あんな人がよく来るけどね、どこにがおるかねえ。」と女の子に聞いたらね、「あんな人どこから来るとかわからんけどね、私のところに来て一緒になっいるよ。」と言ってね、いうたもんだから、親がね、隣のお婆さんが聞いたらしいね。沖縄の人もするかねえ、ここでは苧(ぶう)を、糸紡ぎますからねえ、隣のお婆さんは、「あのぶうを針に通してね、夜寝たらハタアシにね、刺しなさい。そうするとね、もうあれ引っ張って行くとよ、どこに行くかってわかるから、あれあんなして、行かしてごらん。」って、言うたらしいの。 そして、ある晩ね、もうカタアシに針に苧を通して刺したらしいね。そしたら、どんどんどんどん引っ張って行ったからね、翌日の朝、行く所を探して行って見たらしいのよ。そしたら、糸は岩の中に入っていおるって、そしてみんな、岩の穴の中で話しておるって。「私はね、夕べ綺麗な娘とね、一緒に寝てきた。私の子供をもう妊娠してるかもわからんよ。」って言うって。その人はもう外に立ってそれを聞いてるから、また隣のお婆さんに聞いたら、「蓬のお餅を食べて、それから海に行って、潮が引いていたら、こっちわっ たり、あっちわったりやってるうちにね、みんな流して捨てるらしよ。」と言ったって。 そうやって聞いたもんだからよ、よもぎの餅を食べて、三月三日には海に行ったらしいの。海に行ったらね、もうハブの子がですね、もうほら糸くずみたいにね、このぐらいこのぐらいしてね、たくさんもうね、もうがじゃがじゃしたのがこうしてもう、その潮が引いていますからね、こっちは海の水流れて浅いところ があるでしょう。そこをこっち渡って、あっち渡るうちにね、もうどんどんね、こんなやって落ちるって。もうハブの子っていったら人間の子みたいに一つじゃないからね、ぽとぽとってね、たくさん出てくるって。そうして、みんなもう出たってね、安心したらしいですね。だから三月三日はね、女は蓬餅を食べてですね、必ず海に行って海につかり行くもんだって。 ・ハタアシ‥‥着物の裾か。 |
| 全体の記録時間数 | 3:13 |
| 物語の時間数 | 3:06 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | × |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |