
昔話にこういう牛の話が動物でありますけれども、人間に声をかけたということがございます。あるところに、穴がありまして、牛がその穴の中に押し込み、二、三日もなるけれども誰も助けてもくれない。それで、牛の申すのは、「そこから通る人は、私の申すことを聞いてください。」と言われたそうでございます。私の牛には、ミースン書きのブロックが、舌の上にかけてあります。それで、「その三本合わせのブロックを持ってきて、私の角をくくって、このアブの中から出して、来る正月には私を潰して、高膳(タカジン)の上に乗せて、年を取っていただくようにお願いします。」と人間に声をかけてやったそうでございます。これはすると聞いた人は、さっそくその家に行きまして、この三本あわせのロッポウを取ってきて、その穴から上げて、来る正月にはさっそく潰して、高膳(タカジン)の上に乗せて、年を取り、立派な正月を迎えたという昔話がございます。これはユングトゥに言われております。
・ユングトゥ‥‥奄美大島・八重山諸島に伝承される古謡の一形態。八重山では祭儀の場などで大人たちによって唱謡される。唱え言、祈願、予祝の祝詞とされる。
・高膳(タカジン)‥‥竹富島ではタージンとも言う。家長制度があった時に使われていた高いお膳のようなもの。
| レコード番号 | 47O200067 |
|---|---|
| CD番号 | 47O20C005 |
| 決定題名 | 牛のユングトゥ(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 前野長用 |
| 話者名かな | まえのちょうよう |
| 生年月日 | 18920404 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県八重山郡竹富町字竹富 |
| 記録日 | 19750807 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 竹富町字竹富T39B2 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 沖国大国文学科平成8度卒業論文 竹富島の民話 p114 |
| キーワード | 声,穴,正月 |
| 梗概(こうがい) | 昔話にこういう牛の話が動物でありますけれども、人間に声をかけたということがございます。あるところに、穴がありまして、牛がその穴の中に押し込み、二、三日もなるけれども誰も助けてもくれない。それで、牛の申すのは、「そこから通る人は、私の申すことを聞いてください。」と言われたそうでございます。私の牛には、ミースン書きのブロックが、舌の上にかけてあります。それで、「その三本合わせのブロックを持ってきて、私の角をくくって、このアブの中から出して、来る正月には私を潰して、高膳(タカジン)の上に乗せて、年を取っていただくようにお願いします。」と人間に声をかけてやったそうでございます。これはすると聞いた人は、さっそくその家に行きまして、この三本あわせのロッポウを取ってきて、その穴から上げて、来る正月にはさっそく潰して、高膳(タカジン)の上に乗せて、年を取り、立派な正月を迎えたという昔話がございます。これはユングトゥに言われております。 ・ユングトゥ‥‥奄美大島・八重山諸島に伝承される古謡の一形態。八重山では祭儀の場などで大人たちによって唱謡される。唱え言、祈願、予祝の祝詞とされる。 ・高膳(タカジン)‥‥竹富島ではタージンとも言う。家長制度があった時に使われていた高いお膳のようなもの。 |
| 全体の記録時間数 | 2:46 |
| 物語の時間数 | 2:31 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |