犬の足(共通語)

概要

 犬の話をしよう。犬がどうしたかというと、今の犬は、四本足を持っているが、大昔のこと、犬は三本しか足を持っていなかった。だから、もうこんなふうにしてようやく歩いたそうですねえ。そうしたら、ある日、犬は神様に会ったそうですね。神様は、「おい犬さんどういうわけだ。お前は、足は三つしか持ってないか。四つ持ったらいいでしょう。かわいそうにもねえ、御飯を探して食べることも出来ないでしょう。」と言ったら、まあ犬さんは、「そうですものねえ、足を四つ作ってくれれば良かったと思いますが、三つしか親は作ってくれないからどうすることもできません。神様さん、お願いですよ。」と言ったってね。そしたら神様は、「そうか、それはもうお前も四つ足を持ってみたいか。」と言ったらよ、「そうです。ああ、お願い致します。」と言ったら、神様は、「じゃあ、家の方に寄って行きなさい。」って、神様に連れられて、神様のお家に行ったそうですね。で、神様のところには、あの線香立ててウートートーする香炉がありますよね。この香炉には足が四つ付いていました。四つ持ってるから、神様は香炉にお願いして、「香炉さん、お前はね、四つの足を持っている。あんたは歩けなくても、人間がこれを持ってあげたらあんたはちゃんと歩けるよ。この犬はね、三本足を持っていて、もう歩くことも出来ない。辛い辛い、もう苦労してるからお前の足はね、一つは犬にあげたらどう。」と言ったから、「そうですか、それなら一つあげていいですよ。」と香炉は、神様に言うたらしいです。「それではね、あんたの足を犬に一つあげなさい。」って言って、犬は香炉の足を一つもらって、まあ喜んで、それから飛んでも出来るし、歩くも出来るし、ご馳走もたくさん食べるしね。それで、犬は、蠇その神様のお礼として、しっこをするときは、もうね、もらった足は必ずでも上げて、しっこを出します。

再生時間:2:13

民話詳細DATA

レコード番号 47O200034
CD番号 47O20C003
決定題名 犬の足(共通語)
話者がつけた題名
話者名 石川明
話者名かな いしかわあき
生年月日 18981008
性別
出身地 沖縄県八重山郡竹富町字竹富
記録日 19750807
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 竹富町字竹富T38A05
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 11
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 沖国大国文学科平成8年度卒業論文 竹富島の民話 p99
キーワード 三本,神様,香炉
梗概(こうがい)  犬の話をしよう。犬がどうしたかというと、今の犬は、四本足を持っているが、大昔のこと、犬は三本しか足を持っていなかった。だから、もうこんなふうにしてようやく歩いたそうですねえ。そうしたら、ある日、犬は神様に会ったそうですね。神様は、「おい犬さんどういうわけだ。お前は、足は三つしか持ってないか。四つ持ったらいいでしょう。かわいそうにもねえ、御飯を探して食べることも出来ないでしょう。」と言ったら、まあ犬さんは、「そうですものねえ、足を四つ作ってくれれば良かったと思いますが、三つしか親は作ってくれないからどうすることもできません。神様さん、お願いですよ。」と言ったってね。そしたら神様は、「そうか、それはもうお前も四つ足を持ってみたいか。」と言ったらよ、「そうです。ああ、お願い致します。」と言ったら、神様は、「じゃあ、家の方に寄って行きなさい。」って、神様に連れられて、神様のお家に行ったそうですね。で、神様のところには、あの線香立ててウートートーする香炉がありますよね。この香炉には足が四つ付いていました。四つ持ってるから、神様は香炉にお願いして、「香炉さん、お前はね、四つの足を持っている。あんたは歩けなくても、人間がこれを持ってあげたらあんたはちゃんと歩けるよ。この犬はね、三本足を持っていて、もう歩くことも出来ない。辛い辛い、もう苦労してるからお前の足はね、一つは犬にあげたらどう。」と言ったから、「そうですか、それなら一つあげていいですよ。」と香炉は、神様に言うたらしいです。「それではね、あんたの足を犬に一つあげなさい。」って言って、犬は香炉の足を一つもらって、まあ喜んで、それから飛んでも出来るし、歩くも出来るし、ご馳走もたくさん食べるしね。それで、犬は、蠇その神様のお礼として、しっこをするときは、もうね、もらった足は必ずでも上げて、しっこを出します。
全体の記録時間数 2:39
物語の時間数 2:13
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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