
蛙が雨降りの時に水溜まりの中で、がくがくがくと鳴くのは、どういう原因かと言ったら、もう蛙の親が、子供に対してどんな言いつけを言うても、子供は反対、反対をするので、まず東と言ったら西、西の方へ行き、西と言ったら東の方へ行き、こうそっちゅう反対をするのであって、親はそのうちにもう病気を患っていよいよ死ぬ間際に、子供への遺言は、「私が死んだならば、この水たまりの多いところの側に自分を葬ってくれ。」とこう言うた。親が遺言をする思いとしては、「これはしょっちゅう自分が言うのに反対にや
るから、水のたまりの側に葬れと言ったら、山の高いところに持って行って自分を葬るはず。」と、思ったものが、子蛙は、「さあ、これは今まで自分が通してきたのは、親と反対しておったから、今度こそはもう親が言うままに、真面目にそうしてあげよう。これ一度だけはもう親孝行やってみよう。」と思って、いよいよ親が亡くなった時に、親が言う通りに水たまりの中に葬式をやったそうです。んで、この雨降りの後は、水たまりに来ると、蛙ががくがくと鳴いておるのは、自分のお母さんのことを思い出して、非常にもう悲しんでいるというこういった話があるよ。昔お祖父さんから、こんな話を聞いた覚えがありますよ。
| レコード番号 | 47O200025 |
|---|---|
| CD番号 | 47O20C002 |
| 決定題名 | 雨蛙不孝(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 小山英教 |
| 話者名かな | こやまえいきょう |
| 生年月日 | 19000318 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県八重山郡竹富町字竹富 |
| 記録日 | 19760805 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 竹富町字竹富T32B01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 11 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 沖国大国文学科平成8年度卒業論文 竹富島の民話 p97 |
| キーワード | 蛙,反対,水たまり |
| 梗概(こうがい) | 蛙が雨降りの時に水溜まりの中で、がくがくがくと鳴くのは、どういう原因かと言ったら、もう蛙の親が、子供に対してどんな言いつけを言うても、子供は反対、反対をするので、まず東と言ったら西、西の方へ行き、西と言ったら東の方へ行き、こうそっちゅう反対をするのであって、親はそのうちにもう病気を患っていよいよ死ぬ間際に、子供への遺言は、「私が死んだならば、この水たまりの多いところの側に自分を葬ってくれ。」とこう言うた。親が遺言をする思いとしては、「これはしょっちゅう自分が言うのに反対にや るから、水のたまりの側に葬れと言ったら、山の高いところに持って行って自分を葬るはず。」と、思ったものが、子蛙は、「さあ、これは今まで自分が通してきたのは、親と反対しておったから、今度こそはもう親が言うままに、真面目にそうしてあげよう。これ一度だけはもう親孝行やってみよう。」と思って、いよいよ親が亡くなった時に、親が言う通りに水たまりの中に葬式をやったそうです。んで、この雨降りの後は、水たまりに来ると、蛙ががくがくと鳴いておるのは、自分のお母さんのことを思い出して、非常にもう悲しんでいるというこういった話があるよ。昔お祖父さんから、こんな話を聞いた覚えがありますよ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:33 |
| 物語の時間数 | 2:36 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |