木田大時(共通語)

概要

木田大時(むくたうふとぅち)といってですね〔玉城の〕この人まぁ易者でもあるし、頭も良かったんてしょうね、そして少しは神がかり的なあれもあったんでしょうね、そしてこの人が尚真王の長男が長い病気してもうどんな医者に見せても治らんもんだから、王様は家来をよんで、「どうしたらうちの長男が治るかということを、皆で考えてくれ。」
といったもんだから、この家来の一人が、「この木田大時(むくたうふとぅち)というのは、このちょっと易楽みたいな才能だからこれにちょっとみせたらどんなものか。」といったら王様は、「そんならすぐ呼んでこい。」といってこの木田大時(むくたうふとぅち)を呼んで来たら、「あぁあんたの長男が病気というのは、皆が人民がその王様があぁ人民が苦しんでいるから。」といって、「王様にそういうあれが怨みを持っているから、そのあれ御願をし、あのやったら良くなりますよう。」ていったら、「そんならそうやってくれ。」といってその拝んでもらったら、あの王様の長男はその良くなったもんだから、王様は喜んでもう、
「あんたもう首里に来なさい。」といって首里にもう大きな家屋敷も与えて、そしてあのまぁ身分の高い位につけたそうですよ、それをまた別の人達が、「あぁ後から来たのは、新米者がこんなに身分も上がってしまって。」という妬みから来たんでしょうね、「これ何とか落としてやらんといかん。」といって、この二・三名で考えて鼠一匹を箱に入れたそうですよ、詰めて箱にあぁ外から見えないようにやったもん、やってその王様の目の前で、「この木田(むくた)、この箱の中に入っている鼠は幾らかあててごらん。」といったらこの木田(むくた)は、しばらくは考えていたそうですがね、「五匹入っていますよう。」と答えたそうですよ、そしたら別のこれを家来達は、「あぁ一匹入れた鼠を五匹というのは、おかしいよ。」ていって、皆まぁ今度こそ落としてやろうとあれやって、そして王様も、「あんた一匹入れた鼠を、五匹というあのもう嘘つくもんだから〈あの安謝といってあるでしょう、ここの那覇の近くに安謝、安謝港とあるでしょう近くに、近くに死刑場があったそうですよ〉そこに行ってもう打ち首しなさい。」といって王様の命令で、家来にですねぇ首を斬ってきなさいと連れられて行って、その後で王様が、「まず開けてごらん、木田(むくた)がいうように本当に五匹か。」といってですね、結局これ鼠は妊娠していたんでしょうね、四匹を産んで、結局親鼠も入れて五匹おったもんだから、王様もう大変嘆いて、「これもう早いことしてしまった、早くあの早馬から行って、死刑するのを止めて来なさい。」といってあの早馬を走らせたらが、安謝の刑場まで行かしたんだがもうその時は既にもう打ち首になってですね、そしてあのもう死体もどっかに捨てたか分からんようになっていたそうです、王様はこれはもう嘆いて、自分が全部本当に不徳のあれで痛手だったなぁと思って、あの別の人は絶対入れてはいけない、首里の玉御殿てあるでしょう〔玉御殿ですか〕玉御殿てお墓があるでしょ、首里に大きな王様の墓、「その墓に入れるように。」といわれてですね、とても嘆いたそうですよ。この人頭もいいし、少しあの占い師みたいなあれがあったんでしょうね。

再生時間:7:00

民話詳細DATA

レコード番号 47O378956
CD番号 47O37C377
決定題名 木田大時(共通語)
話者がつけた題名
話者名 照屋善徳
話者名かな てるやぜんとく
生年月日 19171125
性別
出身地 南風原町神里
記録日 19910828
記録者の所属組織 南風原町口承文芸調査団
元テープ番号 南風原町T160A16
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 木田大時,易者,頭も良かった,神がかり,尚真王の長男,病気,医者,御願,首里,大きな家屋敷,身分の高い位,新米者,鼠一匹,箱,王様の目の前,五匹,安謝,死刑場,打ち首,鼠は妊娠していた,玉御殿
梗概(こうがい) 木田大時(むくたうふとぅち)といってですね〔玉城の〕この人まぁ易者でもあるし、頭も良かったんてしょうね、そして少しは神がかり的なあれもあったんでしょうね、そしてこの人が尚真王の長男が長い病気してもうどんな医者に見せても治らんもんだから、王様は家来をよんで、「どうしたらうちの長男が治るかということを、皆で考えてくれ。」 といったもんだから、この家来の一人が、「この木田大時(むくたうふとぅち)というのは、このちょっと易楽みたいな才能だからこれにちょっとみせたらどんなものか。」といったら王様は、「そんならすぐ呼んでこい。」といってこの木田大時(むくたうふとぅち)を呼んで来たら、「あぁあんたの長男が病気というのは、皆が人民がその王様があぁ人民が苦しんでいるから。」といって、「王様にそういうあれが怨みを持っているから、そのあれ御願をし、あのやったら良くなりますよう。」ていったら、「そんならそうやってくれ。」といってその拝んでもらったら、あの王様の長男はその良くなったもんだから、王様は喜んでもう、 「あんたもう首里に来なさい。」といって首里にもう大きな家屋敷も与えて、そしてあのまぁ身分の高い位につけたそうですよ、それをまた別の人達が、「あぁ後から来たのは、新米者がこんなに身分も上がってしまって。」という妬みから来たんでしょうね、「これ何とか落としてやらんといかん。」といって、この二・三名で考えて鼠一匹を箱に入れたそうですよ、詰めて箱にあぁ外から見えないようにやったもん、やってその王様の目の前で、「この木田(むくた)、この箱の中に入っている鼠は幾らかあててごらん。」といったらこの木田(むくた)は、しばらくは考えていたそうですがね、「五匹入っていますよう。」と答えたそうですよ、そしたら別のこれを家来達は、「あぁ一匹入れた鼠を五匹というのは、おかしいよ。」ていって、皆まぁ今度こそ落としてやろうとあれやって、そして王様も、「あんた一匹入れた鼠を、五匹というあのもう嘘つくもんだから〈あの安謝といってあるでしょう、ここの那覇の近くに安謝、安謝港とあるでしょう近くに、近くに死刑場があったそうですよ〉そこに行ってもう打ち首しなさい。」といって王様の命令で、家来にですねぇ首を斬ってきなさいと連れられて行って、その後で王様が、「まず開けてごらん、木田(むくた)がいうように本当に五匹か。」といってですね、結局これ鼠は妊娠していたんでしょうね、四匹を産んで、結局親鼠も入れて五匹おったもんだから、王様もう大変嘆いて、「これもう早いことしてしまった、早くあの早馬から行って、死刑するのを止めて来なさい。」といってあの早馬を走らせたらが、安謝の刑場まで行かしたんだがもうその時は既にもう打ち首になってですね、そしてあのもう死体もどっかに捨てたか分からんようになっていたそうです、王様はこれはもう嘆いて、自分が全部本当に不徳のあれで痛手だったなぁと思って、あの別の人は絶対入れてはいけない、首里の玉御殿てあるでしょう〔玉御殿ですか〕玉御殿てお墓があるでしょ、首里に大きな王様の墓、「その墓に入れるように。」といわれてですね、とても嘆いたそうですよ。この人頭もいいし、少しあの占い師みたいなあれがあったんでしょうね。
全体の記録時間数 7:02
物語の時間数 7:00
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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