
子供の時分に自分の従兄弟から聞いた話だけれども、これはこちらでもあるはず、あぁ、このぉ、何かな、まぁ旅人が、こう道迷いして、日が暮れて、もうそれで山の中に迷ってしまって、えぇもう明りがないがなぁと言って、こう歩いておったら、あぁそういうこの明りが見えたもんで、そこに入って宿を取ったんです。で、お婆さんが出てこられて、「もう何にもないが。」と言うことで、「この一部屋泊まるぐらいは、いいだろう、いいからどうぞ、休んでくれ。」と言って、えぇ休んでよろしいと言うもんですから、こうそれで安心して、えぇ、もうぐっすり寝て、寝込んでいたそうです。そしたら夜中から、このぉパッと物音に目を覚めたんです。でぇ、その自分の部屋から、この、この物音はよく聞いてみると、なんか、刀を研いでいる、砥石で研いでいる、あぁ音であったのでびっくりして、そして、これを節穴から覗いて見てたら、このお婆さんが、こう髪を垂らして、鬼になってね、そして研いでおったんですよ。それで、驚いて、もうこっそり、もうこれ捕まったら大変だと思って、にげ、あぁもう逃げようと思って、外に出たら、あぁこの気づかれて、捕まえられてしまったと、それで今度はなんとかして逃れたいと思って、「ちょっと、小用、あの便所に行きたいからと、でぇ、このぉ行かしてくれ。」と、もう覚悟しておるのでねぇ、それで、「それだけは、もう一生のお願いだから。」とお願い、お婆さんにしたら、「いいだろう。」と言う事で、綱をこう体に縛り付けたまま、それで、そういう便所に、外の便所に行かした、行かしてね、このお婆さんは安心して、この鬼になって、そしておにであったわけですよね。こう、えぇ、包丁を研いでいたけれども、一向にこの帰らんもんだから、戻って来ないもんだから、それに気づいて、今度は縄を引っ張ってみたら、このぉ、とにかくもぬけの空で、縄を引っ張って行ったら、これはけしからんと言う事で、後を追って、でこの人は、あぁもう命からがら、足も地面に付けないぐらい、もうあれでねぇ、「逃げてきてから、なんとかして自分助けてくれ。」と、寺に逃げて、でぇその和尚さんが、「それならば。」と言って、これはもうあれですから、「あぁ鬼婆の、だからねぇ、ただこう隠しておいたんでは、すぐもう発見されるから。」と言うことで、鐘があるでしょう。「お寺の鐘の中に隠れなさい。」と、でその中に入れて、これを伏せて、そして、「それの中に隠れて、そしてこう南無阿身陀仏とお経を、しっかり唱えなさいと、自分はきたら、追っ払って行かすから。」と言うことにして、安心してこれに入っておって、お経を唱えて一生懸命やってたと、でぇそこに、あれが、鬼婆がこう飛んで来て、飛んで来てですねぇ、走って来てじゃないですよ。飛んで来て、して、そこのお寺に来て、「あぁこちらに若い男が、助けに来ているはずだと、だからそれを出しなさい。」と言ったけれども、お坊さんは、「いやぁ、そうじゃない。来ない。」と、でぇ、「それでも必ず居る。」と言うことで、寺中探し回っておるもんだから、あぁお坊さんは、こういうお寺に魔物が来るのは良くないことですからね、お経をあげて魔物払いをしたら、でぇまぁそのお経でこの鬼婆はもう退散してね、ま居なくなったと、後で、まぁ退散した後で、まぁ大丈夫だろうと思って、あぁか、かね、鐘を開かしたら、あぁこの、この男の人は蛇になっておったというような。それの中で、言う話、いやこれは昔の幽霊話ですけど、子供の時分に聞いたことですから。
| レコード番号 | 47O377664 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C310 |
| 決定題名 | 山鬼の話(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 宮里英詳 |
| 話者名かな | みやざとえいしょう |
| 生年月日 | 19240131 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 石垣市 |
| 記録日 | 19910307 |
| 記録者の所属組織 | 南風原町口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 南風原町T62A12 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 従兄から聞いた。 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 旅人,道迷い,山の中,宿,お婆さん,刀を研いでいる,節穴,鬼,綱,お寺の鐘の中,魔物,お経,魔物払い,鬼婆 |
| 梗概(こうがい) | 子供の時分に自分の従兄弟から聞いた話だけれども、これはこちらでもあるはず、あぁ、このぉ、何かな、まぁ旅人が、こう道迷いして、日が暮れて、もうそれで山の中に迷ってしまって、えぇもう明りがないがなぁと言って、こう歩いておったら、あぁそういうこの明りが見えたもんで、そこに入って宿を取ったんです。で、お婆さんが出てこられて、「もう何にもないが。」と言うことで、「この一部屋泊まるぐらいは、いいだろう、いいからどうぞ、休んでくれ。」と言って、えぇ休んでよろしいと言うもんですから、こうそれで安心して、えぇ、もうぐっすり寝て、寝込んでいたそうです。そしたら夜中から、このぉパッと物音に目を覚めたんです。でぇ、その自分の部屋から、この、この物音はよく聞いてみると、なんか、刀を研いでいる、砥石で研いでいる、あぁ音であったのでびっくりして、そして、これを節穴から覗いて見てたら、このお婆さんが、こう髪を垂らして、鬼になってね、そして研いでおったんですよ。それで、驚いて、もうこっそり、もうこれ捕まったら大変だと思って、にげ、あぁもう逃げようと思って、外に出たら、あぁこの気づかれて、捕まえられてしまったと、それで今度はなんとかして逃れたいと思って、「ちょっと、小用、あの便所に行きたいからと、でぇ、このぉ行かしてくれ。」と、もう覚悟しておるのでねぇ、それで、「それだけは、もう一生のお願いだから。」とお願い、お婆さんにしたら、「いいだろう。」と言う事で、綱をこう体に縛り付けたまま、それで、そういう便所に、外の便所に行かした、行かしてね、このお婆さんは安心して、この鬼になって、そしておにであったわけですよね。こう、えぇ、包丁を研いでいたけれども、一向にこの帰らんもんだから、戻って来ないもんだから、それに気づいて、今度は縄を引っ張ってみたら、このぉ、とにかくもぬけの空で、縄を引っ張って行ったら、これはけしからんと言う事で、後を追って、でこの人は、あぁもう命からがら、足も地面に付けないぐらい、もうあれでねぇ、「逃げてきてから、なんとかして自分助けてくれ。」と、寺に逃げて、でぇその和尚さんが、「それならば。」と言って、これはもうあれですから、「あぁ鬼婆の、だからねぇ、ただこう隠しておいたんでは、すぐもう発見されるから。」と言うことで、鐘があるでしょう。「お寺の鐘の中に隠れなさい。」と、でその中に入れて、これを伏せて、そして、「それの中に隠れて、そしてこう南無阿身陀仏とお経を、しっかり唱えなさいと、自分はきたら、追っ払って行かすから。」と言うことにして、安心してこれに入っておって、お経を唱えて一生懸命やってたと、でぇそこに、あれが、鬼婆がこう飛んで来て、飛んで来てですねぇ、走って来てじゃないですよ。飛んで来て、して、そこのお寺に来て、「あぁこちらに若い男が、助けに来ているはずだと、だからそれを出しなさい。」と言ったけれども、お坊さんは、「いやぁ、そうじゃない。来ない。」と、でぇ、「それでも必ず居る。」と言うことで、寺中探し回っておるもんだから、あぁお坊さんは、こういうお寺に魔物が来るのは良くないことですからね、お経をあげて魔物払いをしたら、でぇまぁそのお経でこの鬼婆はもう退散してね、ま居なくなったと、後で、まぁ退散した後で、まぁ大丈夫だろうと思って、あぁか、かね、鐘を開かしたら、あぁこの、この男の人は蛇になっておったというような。それの中で、言う話、いやこれは昔の幽霊話ですけど、子供の時分に聞いたことですから。 |
| 全体の記録時間数 | 5:36 |
| 物語の時間数 | 5:36 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |