
世界の童話にもありますよね。巨人の話があれ何と言いよったですか。今ちょっと石垣の方であります。アールパンナーと、あーると、東、ぱんなー、いやだからアールパンナー、パンナーは足か分かりませんけども、足が長いから、あれは大昔のことね、あの島にえぇ大きな飢饉、日照りが続いて農作物は出来ない、そのうちに流行病が、あぁ病気が流行ってねぇ、もう年寄りとか子供とか、どんどんやられて、もう餓死じょう、状態で村がもうそのまま続くと滅んでいくんじゃないかなぁという時に、いうことで、もう村々の人皆集まってねぇ、神様に対して色々お願いもしたけれども、中々それが収まらなかった。でそこで、古老がね、うぅん、「とにかく山の上に登って、そしてお月様、月の神様、あぁ、にお祈りをしなさい。」とでぇ、いう、ま、ことがそういう話しが出て、でぇ、ま山の上に皆集まってね、そして満月の日に、えぇ月に対して、「どうかこのまま続くと大変なことになるので、助けて下さい。」とまぁ、「月の神様のお力で助けて下さい。」とお祈りしたら、丁度お月様が真上に上った時にえぇ、お告げがありましてね、あぁ満月のお月様がにっこり笑われて、はい、「あぁそれであるならね、不老、おぉとにかく、まぁ病気にもならない、また年の取らない、取らない、えぇ、薬が自分の所にあるから、それをあげようと、でぇこの使いの者をね、あぁ寄越すから。」と言うお告げがあったので、そして皆大喜びでおったら、それから、しばらくしてね、島の石垣島の東の水平線の方から、あぁこの黒い人影みたいなのが見えて、それが段々、段々近づいてきたらね、もうとにかくまだ見たことも無い、雲にこの頭が付く様な大きな人で、で、その人は於茂登山というのが石垣島にありますよね、沖縄で一番高い山、でそこを枕にしてね、それから胸は、石垣島から離れた竹富島、そこに置いて、足はずっと、今地震がありますよね、西表島、その山に引っ掛けてね、そこで休んだと言うんですよ。でぇ、それで皆この人にお願いしようと言うことで、そして、えぇこの梯子掛けて、そして沢山の人が上って、耳たぶの所でね、大きな声出してね、そして、えぇ、「助けて下さいと、自分達の願い下さいと。」言うことでこの人、むっくり起き上がってきてね、「ま、それならば。」と言って、お月様のお告げでそういうことがありましたから、助けて下さいとそういうことになっ、なったそうだけれども、この人は、与那国と竹富の間、えぇ、あぁ石垣島との間に深い所があるでしょう。そこで、ふんどしね、ふんどしの男の人ふんどし着けておって、それのさなじの先、あぁさなじが着くくらい、それだけ大きかったって、でぇ、それで、あぁもう月の、お月さん、えぇ月の神様の所に行って、えぇ不老不死のこうしてこの妙薬をね、えぇ取り、取りに行くことになって、そしてえぇお供をね、雲雀(ひばり)と鶉(うずら)、鶉(うずら)をね、桃太郎みたいに従えて、そして月の世界にどんどん、もう幾日か旅して行って、でお月さんの所へようやく届いてから、あぁ届いたので、この大男がね、この大男の名前、アールパンナー、大男がこのぉ、まぁ月の世界に行ったら、そこはもう極楽でもうあぁ、このぉ花が一杯咲いてね、そして小鳥がさえずって、もうとにかくまだ見たことない、そういう龍宮、龍宮みたいな世界でね、それでとにかくま、そ、もう極楽の世界だった。そこに行って、行ったら丁度、城の門番にね、えぇこのぉ、門番の所に行って、そして中にこのアールパンナーは中に入ろうとしたらしい、入ろうとしたら門番が押し止めて、押し問答したら、これがあまりにも大きいからさ、で、月の神様の女神、女神が見たら、この大男が来てそして、暴れておるので、そこで、これはもう大変だと言うことで、まぁ術を掛けたと、でその術がね、えぇ術でこの大男は、アールパンナーはもうそこでもう動けなくなってしまって、こう仁王立ちのまま、なったので、それでお月さんにこの兎がえぇ、月に、このあるでしょう、そういうこの、なんというかな、うぅん、おつ、兎が餅を突いておるというあれがある、いわれがあるでしょう。そうでなくて、八重山では、これは兎でなくてアールパンナーが暴れた所、月の神様が見てね、こう術を掛けて、そしてそのまま、仁王立ちに、なったままのアールパンナーであると。それで後、雲雀(ひばり)と、雲雀(ひばり)と鶉(うずら)鶉(うずら)はもう困って、困ってしまって、困って、いや困ってしまって、そこでどういうわけできたかという話を月の神様は聞いて、「じゃ、それなら、じゃ不老不死の病気にもかからない、あれを上げよう。」と言うことでね、でぇこの棒で、棒で担いで両方に前、後ろになって、それ担いで途中まで来たと、途中まで来たけれども、あぁ丁度、頃は今のうりずんのころでね、えぇもう非常に日和もいいし、あぁ草花も野原でこう、咲いて、あの苺、野苺をこう、何か一杯あったので、もうたびの疲れで、とにかく休もうということなって、あれを置いたまま、そして苺を食べたり、こうちょっと遊んでおるとそこにハブが現れてね、して、でぇこのハブは水が欲しいので、丁度そこに置いてた桶にね、覗いて見ると、そういうこの、物が入っておったので、それを飲んだと、飲むときに間違ってこの、こぼしてしまって、その水が、ハブの体にかかったから、ハブはね、とにかく、毎年自分の体を、こうやれやって、これひぃかけられたために、いや、毎年このぉ、あぁ殻を取って大きくなるようになったと、あぁそれで今度はこの雲雀(ひばり)と鶉(うずら)を見て、これはまぁけしからんということで、怒ってね、そして、こう、あぁ捕まえようとしたら、足、足を踏んづけて、それから雲雀(ひばり)の足はこんなに曲がっておる。それから鶉(うずら)はね、もうそれを見て逃げようと飛び立とう、飛ぼうとしたら、あの尻尾捕まえられて、それからそれがちぎれてねぇ、そして短くなっておる。まぁそういう話がある、まぁそれからと言うのはまぁ、その薬が島に届かなかったのでねぇ、あぁもう島の人はもうがっくりしてね、えぇとにかく、それきり何も出来ないで、もう苦しんだけれどもねぇ、まぁその内にえぇ、そういう飢饉もこう無くなってね、ようやく物を思うようにもなったという話。
| レコード番号 | 47O377661 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C310 |
| 決定題名 | アールパンナー(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 宮里英詳 |
| 話者名かな | みやざとえいしょう |
| 生年月日 | 19240131 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 石垣市 |
| 記録日 | 19910307 |
| 記録者の所属組織 | 南風原町口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 南風原町T62A09 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 巨人の話,石垣,アールパンナー,足が長い,大きな飢饉,日照り,農作物は出来ない,流行病,餓死,神様,お月様,の神様,満月,月,月の神様,不老,石垣島の東の水平線,黒い人影,於茂登山,竹富島,西表島,与那国と竹富の間,ふんどしの男,雲雀,鶉,桃太郎,大男,月の世界,極楽,門番,月の神様の女神,術,兎,餅,不老不死,野苺,飢饉 |
| 梗概(こうがい) | 世界の童話にもありますよね。巨人の話があれ何と言いよったですか。今ちょっと石垣の方であります。アールパンナーと、あーると、東、ぱんなー、いやだからアールパンナー、パンナーは足か分かりませんけども、足が長いから、あれは大昔のことね、あの島にえぇ大きな飢饉、日照りが続いて農作物は出来ない、そのうちに流行病が、あぁ病気が流行ってねぇ、もう年寄りとか子供とか、どんどんやられて、もう餓死じょう、状態で村がもうそのまま続くと滅んでいくんじゃないかなぁという時に、いうことで、もう村々の人皆集まってねぇ、神様に対して色々お願いもしたけれども、中々それが収まらなかった。でそこで、古老がね、うぅん、「とにかく山の上に登って、そしてお月様、月の神様、あぁ、にお祈りをしなさい。」とでぇ、いう、ま、ことがそういう話しが出て、でぇ、ま山の上に皆集まってね、そして満月の日に、えぇ月に対して、「どうかこのまま続くと大変なことになるので、助けて下さい。」とまぁ、「月の神様のお力で助けて下さい。」とお祈りしたら、丁度お月様が真上に上った時にえぇ、お告げがありましてね、あぁ満月のお月様がにっこり笑われて、はい、「あぁそれであるならね、不老、おぉとにかく、まぁ病気にもならない、また年の取らない、取らない、えぇ、薬が自分の所にあるから、それをあげようと、でぇこの使いの者をね、あぁ寄越すから。」と言うお告げがあったので、そして皆大喜びでおったら、それから、しばらくしてね、島の石垣島の東の水平線の方から、あぁこの黒い人影みたいなのが見えて、それが段々、段々近づいてきたらね、もうとにかくまだ見たことも無い、雲にこの頭が付く様な大きな人で、で、その人は於茂登山というのが石垣島にありますよね、沖縄で一番高い山、でそこを枕にしてね、それから胸は、石垣島から離れた竹富島、そこに置いて、足はずっと、今地震がありますよね、西表島、その山に引っ掛けてね、そこで休んだと言うんですよ。でぇ、それで皆この人にお願いしようと言うことで、そして、えぇこの梯子掛けて、そして沢山の人が上って、耳たぶの所でね、大きな声出してね、そして、えぇ、「助けて下さいと、自分達の願い下さいと。」言うことでこの人、むっくり起き上がってきてね、「ま、それならば。」と言って、お月様のお告げでそういうことがありましたから、助けて下さいとそういうことになっ、なったそうだけれども、この人は、与那国と竹富の間、えぇ、あぁ石垣島との間に深い所があるでしょう。そこで、ふんどしね、ふんどしの男の人ふんどし着けておって、それのさなじの先、あぁさなじが着くくらい、それだけ大きかったって、でぇ、それで、あぁもう月の、お月さん、えぇ月の神様の所に行って、えぇ不老不死のこうしてこの妙薬をね、えぇ取り、取りに行くことになって、そしてえぇお供をね、雲雀(ひばり)と鶉(うずら)、鶉(うずら)をね、桃太郎みたいに従えて、そして月の世界にどんどん、もう幾日か旅して行って、でお月さんの所へようやく届いてから、あぁ届いたので、この大男がね、この大男の名前、アールパンナー、大男がこのぉ、まぁ月の世界に行ったら、そこはもう極楽でもうあぁ、このぉ花が一杯咲いてね、そして小鳥がさえずって、もうとにかくまだ見たことない、そういう龍宮、龍宮みたいな世界でね、それでとにかくま、そ、もう極楽の世界だった。そこに行って、行ったら丁度、城の門番にね、えぇこのぉ、門番の所に行って、そして中にこのアールパンナーは中に入ろうとしたらしい、入ろうとしたら門番が押し止めて、押し問答したら、これがあまりにも大きいからさ、で、月の神様の女神、女神が見たら、この大男が来てそして、暴れておるので、そこで、これはもう大変だと言うことで、まぁ術を掛けたと、でその術がね、えぇ術でこの大男は、アールパンナーはもうそこでもう動けなくなってしまって、こう仁王立ちのまま、なったので、それでお月さんにこの兎がえぇ、月に、このあるでしょう、そういうこの、なんというかな、うぅん、おつ、兎が餅を突いておるというあれがある、いわれがあるでしょう。そうでなくて、八重山では、これは兎でなくてアールパンナーが暴れた所、月の神様が見てね、こう術を掛けて、そしてそのまま、仁王立ちに、なったままのアールパンナーであると。それで後、雲雀(ひばり)と、雲雀(ひばり)と鶉(うずら)鶉(うずら)はもう困って、困ってしまって、困って、いや困ってしまって、そこでどういうわけできたかという話を月の神様は聞いて、「じゃ、それなら、じゃ不老不死の病気にもかからない、あれを上げよう。」と言うことでね、でぇこの棒で、棒で担いで両方に前、後ろになって、それ担いで途中まで来たと、途中まで来たけれども、あぁ丁度、頃は今のうりずんのころでね、えぇもう非常に日和もいいし、あぁ草花も野原でこう、咲いて、あの苺、野苺をこう、何か一杯あったので、もうたびの疲れで、とにかく休もうということなって、あれを置いたまま、そして苺を食べたり、こうちょっと遊んでおるとそこにハブが現れてね、して、でぇこのハブは水が欲しいので、丁度そこに置いてた桶にね、覗いて見ると、そういうこの、物が入っておったので、それを飲んだと、飲むときに間違ってこの、こぼしてしまって、その水が、ハブの体にかかったから、ハブはね、とにかく、毎年自分の体を、こうやれやって、これひぃかけられたために、いや、毎年このぉ、あぁ殻を取って大きくなるようになったと、あぁそれで今度はこの雲雀(ひばり)と鶉(うずら)を見て、これはまぁけしからんということで、怒ってね、そして、こう、あぁ捕まえようとしたら、足、足を踏んづけて、それから雲雀(ひばり)の足はこんなに曲がっておる。それから鶉(うずら)はね、もうそれを見て逃げようと飛び立とう、飛ぼうとしたら、あの尻尾捕まえられて、それからそれがちぎれてねぇ、そして短くなっておる。まぁそういう話がある、まぁそれからと言うのはまぁ、その薬が島に届かなかったのでねぇ、あぁもう島の人はもうがっくりしてね、えぇとにかく、それきり何も出来ないで、もう苦しんだけれどもねぇ、まぁその内にえぇ、そういう飢饉もこう無くなってね、ようやく物を思うようにもなったという話。 |
| 全体の記録時間数 | 11:48 |
| 物語の時間数 | 11:48 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |