天人女房(共通語)

概要

これは天女といっておりましてね、天からあの人が下りてまぁ飛べないわけなんですがね。首里時代だから、この天女というのは首里の王様の娘だったらしいですよ。人間というのは、例え王様の娘であろうが、平民の娘であろうが、女は女の勤め、男は男の勤めというのがあるのだから、年頃になればやっぱし女は男を欲しがるというこれは常識であります。そういう所をね、このうちの部落の私達仲里姓達の仲里門中のね、先祖に大国子(でぇこくしぃ)という方がいてね、とにかくこの方は、普通の平民であってもね、子(しぃ)というだけ、一平民よりはね、順位は上だったかと思いますがね。この大国子(だいこくしぃ)という方が、何か自分達があの分かっている範囲でいいましょうね、この天女という女はですね、いえば首里の王様のね娘だったらしいんだが、どうしてかこの御宿井(うすくがぁ)という所に来てですね、しかし、もう王女なんだから、普通の平民とは違って、もう着ける衣装なんかも、綺麗なもの着けていたんでしょうね。これを全部取って木の枝にかけて、それで、その井戸でね、水浴びしている所をですね、この大国子(でぇこくしぃ)という方がね、そこに来てですね、それで、「綺麗な女が水浴びしているんだなぁ。」ということを見て、それでこの人の衣装かけてある着物をですね全部ひったくってですね、自分の家は、この御宿井(うすくがぁ)という所から百メートルも離れてない近くの所にあるもんだから、そこに持って行って、自分の小屋にこれを直してしまっていたって。そして、しばらくしてからね、この女は、もう水浴びもしてから着物を着ようとしたら、着物無くなってしまってまる裸だからね、裸ではやっぱし帰られないわけだから、だから、この大国子(でぇこくしぃ)という人がここに来て、裸なっておる女を見てね、「どうしたんですか。」と聞いたらね、「一応こうこうで来て、ここで水浴びしているんだが、その着物がここにおいてあったんだが、これが無くなってしまっているんだ。」ということを聞いたもんだから、「ああ、そうですか、そんなら裸では帰られないでしょうから私の家に行ってしばらく休みましょう。」といってね、自分の家に連れて行って、そして、自分のその親達のね、着物借りて着けさせて、そしてするうちに、その大国子(でぇこくしぃ)という男の方とね、この天女という女とね、一緒になってしまって、そして子供も二人出来たらしいですよ。それで、後からまたその子供達がですね、自分の親に対して、「どうして、ここにいらっしゃったんですか。」ということを女の親に聞いたらね、「まぁ、こうこうこういう事情で来た。」というたもんだから、それで、やっぱし家の平民でないんだということを分かったらしいんですね。これがやっぱし、この倉にね、天女の衣装がね、隠されているのを子供達が聞いてですよ、それで、天女は、これ見つけてね、自分は首里城の首里にね、帰ろうとしたんだがね、ついに帰れなくてね、もう与那原町のね久場塘という所があるんですよ。この与那原の久場塘という所に行って、その彼女はね、ここで、その自分は身を隠してね、終わってしまったらしいですよ。それであそこに葬られてあるんですよ。この葬られている所をうちの部落はね、昔から今にかけて参列して拝んでいますがね、この場所はね、これはこの大国子(でぇこくしぃ)のね、土地財産でなくして、いえば彼女であるんだからね、昔のやっぱり王朝時代は、ここのこの治安というのは、王朝の権利があるんだから、その人がね、その場所の指定してくれたらしいですよ。

再生時間:7:32

民話詳細DATA

レコード番号 47O377515
CD番号 47O37C303
決定題名 天人女房(共通語)
話者がつけた題名
話者名 仲里清善
話者名かな なかざとせいぜん
生年月日 19080401
性別
出身地 南風原町宮城
記録日 19910308
記録者の所属組織 南風原町口承文芸調査団
元テープ番号 南風原町T52A01
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 20
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 井戸,天女,首里の王様の娘,仲里門中,大国子,平民,御宿井,着物,木,衣装を盗んだ,倉に隠した,夫婦,子供二人,与那原のクバドー
梗概(こうがい) これは天女といっておりましてね、天からあの人が下りてまぁ飛べないわけなんですがね。首里時代だから、この天女というのは首里の王様の娘だったらしいですよ。人間というのは、例え王様の娘であろうが、平民の娘であろうが、女は女の勤め、男は男の勤めというのがあるのだから、年頃になればやっぱし女は男を欲しがるというこれは常識であります。そういう所をね、このうちの部落の私達仲里姓達の仲里門中のね、先祖に大国子(でぇこくしぃ)という方がいてね、とにかくこの方は、普通の平民であってもね、子(しぃ)というだけ、一平民よりはね、順位は上だったかと思いますがね。この大国子(だいこくしぃ)という方が、何か自分達があの分かっている範囲でいいましょうね、この天女という女はですね、いえば首里の王様のね娘だったらしいんだが、どうしてかこの御宿井(うすくがぁ)という所に来てですね、しかし、もう王女なんだから、普通の平民とは違って、もう着ける衣装なんかも、綺麗なもの着けていたんでしょうね。これを全部取って木の枝にかけて、それで、その井戸でね、水浴びしている所をですね、この大国子(でぇこくしぃ)という方がね、そこに来てですね、それで、「綺麗な女が水浴びしているんだなぁ。」ということを見て、それでこの人の衣装かけてある着物をですね全部ひったくってですね、自分の家は、この御宿井(うすくがぁ)という所から百メートルも離れてない近くの所にあるもんだから、そこに持って行って、自分の小屋にこれを直してしまっていたって。そして、しばらくしてからね、この女は、もう水浴びもしてから着物を着ようとしたら、着物無くなってしまってまる裸だからね、裸ではやっぱし帰られないわけだから、だから、この大国子(でぇこくしぃ)という人がここに来て、裸なっておる女を見てね、「どうしたんですか。」と聞いたらね、「一応こうこうで来て、ここで水浴びしているんだが、その着物がここにおいてあったんだが、これが無くなってしまっているんだ。」ということを聞いたもんだから、「ああ、そうですか、そんなら裸では帰られないでしょうから私の家に行ってしばらく休みましょう。」といってね、自分の家に連れて行って、そして、自分のその親達のね、着物借りて着けさせて、そしてするうちに、その大国子(でぇこくしぃ)という男の方とね、この天女という女とね、一緒になってしまって、そして子供も二人出来たらしいですよ。それで、後からまたその子供達がですね、自分の親に対して、「どうして、ここにいらっしゃったんですか。」ということを女の親に聞いたらね、「まぁ、こうこうこういう事情で来た。」というたもんだから、それで、やっぱし家の平民でないんだということを分かったらしいんですね。これがやっぱし、この倉にね、天女の衣装がね、隠されているのを子供達が聞いてですよ、それで、天女は、これ見つけてね、自分は首里城の首里にね、帰ろうとしたんだがね、ついに帰れなくてね、もう与那原町のね久場塘という所があるんですよ。この与那原の久場塘という所に行って、その彼女はね、ここで、その自分は身を隠してね、終わってしまったらしいですよ。それであそこに葬られてあるんですよ。この葬られている所をうちの部落はね、昔から今にかけて参列して拝んでいますがね、この場所はね、これはこの大国子(でぇこくしぃ)のね、土地財産でなくして、いえば彼女であるんだからね、昔のやっぱり王朝時代は、ここのこの治安というのは、王朝の権利があるんだから、その人がね、その場所の指定してくれたらしいですよ。
全体の記録時間数 7:36
物語の時間数 7:32
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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