
昔よ、アカマターが一匹いたって。それで、あの美しい女がまたいたから、機織りしていたって。女の人が毎夜(めいよる)機織る所に美しい男が来て、何時くらいまでといって、時間を決めてね、その時この女の人は、とっても眠たいって。それでどういうふうにしたか分からんけど、座敷に入ってね、アカマターが歩くとこは、この畳のここの縁、こっちの縁の間を歩いてこんなふうにやって。そいて、次第次第に、この人は妊娠するさぁね。妊娠したから昼間も、「眠たくって。」といって機は半分織するさぁね。で、親が、「あんたは何でこんなしているの。あんたこんなしたらね、大変だから、何かあったらお母さんに言いなさい。」といってるけど、「何かとってもきれいな男が来て、あの男の人が来たらねぇ、私はとっても眠たい。」ていって、「ああそうねぇ、眠たかったら、じゃああんたは、こんなにしてだめだから、針をその男が来たら、着物の裾にね、縫いつけて、糸も通してねつけておきなさい。」と言って、その通りに、とにかく着物に針を縫いつけたら、これもう時間になったら行くさぁね。それでもうそのまま行ったってよ。行ったからもうこの人達もまたこの糸を頼りに行ったら、そこは、ガマになっていたって。ガマにには、アカマターがウンウン唸って寝ていたって、「あぁこれだったんだね。」と言っていたら、針はアカマターの目ん玉にさっていたって。そしてウンウン唸って、「もう僕は、可愛い娘を妻にしているけど、どうしようかね。妊娠しているよう。」と話しているわけさ。またこのアカマターとアカマターと話しよ。仲間同士の話しぐゎがて、「ああ、もう大変さあ。女の人にこんな妊娠させるんだったらどうしようか。」ていったって。「ううんこれはね、三月三日に女の人海に行ったらすぐ流れるよう。」と言ったって。このアカマターは、死んだはずよ。それを親達が、また聞いてね、「とぅこれは、大変になっている。早速もう三月三日になったらすぐ海に行って、砂を踏まないと大変。」と言って、海に行って砂を踏んだら、すぐゾロゾロ流れてしまったって。だからもうそれで三月三日に女は浜下りに行かんと。
| レコード番号 | 47O377502 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C303 |
| 決定題名 | 蛇婿入(シマグチ混) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 新垣敏子 |
| 話者名かな | あらかきとしこ |
| 生年月日 | 19230310 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 南風原町与那覇 |
| 記録日 | 19910308 |
| 記録者の所属組織 | 南風原町口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 南風原町T50A07 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | アカマター,美しい女,機織り,美しい男,妊娠,お母さん,針,着物の裾,ガマ,可愛い娘を妻,三月三日,砂を踏む,ゾロゾロ流れてた,浜下り |
| 梗概(こうがい) | 昔よ、アカマターが一匹いたって。それで、あの美しい女がまたいたから、機織りしていたって。女の人が毎夜(めいよる)機織る所に美しい男が来て、何時くらいまでといって、時間を決めてね、その時この女の人は、とっても眠たいって。それでどういうふうにしたか分からんけど、座敷に入ってね、アカマターが歩くとこは、この畳のここの縁、こっちの縁の間を歩いてこんなふうにやって。そいて、次第次第に、この人は妊娠するさぁね。妊娠したから昼間も、「眠たくって。」といって機は半分織するさぁね。で、親が、「あんたは何でこんなしているの。あんたこんなしたらね、大変だから、何かあったらお母さんに言いなさい。」といってるけど、「何かとってもきれいな男が来て、あの男の人が来たらねぇ、私はとっても眠たい。」ていって、「ああそうねぇ、眠たかったら、じゃああんたは、こんなにしてだめだから、針をその男が来たら、着物の裾にね、縫いつけて、糸も通してねつけておきなさい。」と言って、その通りに、とにかく着物に針を縫いつけたら、これもう時間になったら行くさぁね。それでもうそのまま行ったってよ。行ったからもうこの人達もまたこの糸を頼りに行ったら、そこは、ガマになっていたって。ガマにには、アカマターがウンウン唸って寝ていたって、「あぁこれだったんだね。」と言っていたら、針はアカマターの目ん玉にさっていたって。そしてウンウン唸って、「もう僕は、可愛い娘を妻にしているけど、どうしようかね。妊娠しているよう。」と話しているわけさ。またこのアカマターとアカマターと話しよ。仲間同士の話しぐゎがて、「ああ、もう大変さあ。女の人にこんな妊娠させるんだったらどうしようか。」ていったって。「ううんこれはね、三月三日に女の人海に行ったらすぐ流れるよう。」と言ったって。このアカマターは、死んだはずよ。それを親達が、また聞いてね、「とぅこれは、大変になっている。早速もう三月三日になったらすぐ海に行って、砂を踏まないと大変。」と言って、海に行って砂を踏んだら、すぐゾロゾロ流れてしまったって。だからもうそれで三月三日に女は浜下りに行かんと。 |
| 全体の記録時間数 | 4:31 |
| 物語の時間数 | 4:23 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |