
恩河親方という人は、つき運が優っておったんだろう。歌もよくやりなさるわけ。優りなさって、大きい者で、またこの人は日本の教育も受けていたんだね。だから、昔はあんまり普通の人が優ったら、罰をされよったんだよ。あまり偉くなったら、一緒の人たちが妬んだわけね。そうして、何の罪もないのに、もう上からちょうどいうと、今の司令部と一緒ね、そこから呼ばれてからに、打ち首されたわけや。あの牧港の浜で、拷問にあげられて、打ち首にされることになったから、もうこの人の気持ちは忍ばれないわけね、「もう私は、何も罪はない。」と言っていたら、赤木の木が、目についたんだろう。そうして、「赤木赤虫ぬ蝶なてぃ飛ばわ〔赤木赤虫が、蝶になって飛んだならば〕恩河親方ぬ 遺念とぅ思り〔恩河親方の、遺念だと思ってくれ〕。」と言って、この人が歌詠みをしたってよ。そうしてから、この人は引っ張られて、もう処刑されたわけね。そしたら、このとき、もう赤木から、すぐたくさんのアカムサが下がって通れないぐらいであったって。もう赤木の赤虫が、蝶になって飛ぶなら、恩河親方の遺念だと思いなさいと言って。その話は、聞いたんだけど。
| レコード番号 | 47O361352 |
|---|---|
| CD番号 | 47O36C051 |
| 決定題名 | 恩河親方(シマグチ混じり) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 宮里栄子 |
| 話者名かな | みやざとえいこ |
| 生年月日 | 19190401 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県西原町字棚原 |
| 記録日 | 19880812 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 西原町補足調査No4A32 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 恩河親方,拷問,赤木,処刑 |
| 梗概(こうがい) | 恩河親方という人は、つき運が優っておったんだろう。歌もよくやりなさるわけ。優りなさって、大きい者で、またこの人は日本の教育も受けていたんだね。だから、昔はあんまり普通の人が優ったら、罰をされよったんだよ。あまり偉くなったら、一緒の人たちが妬んだわけね。そうして、何の罪もないのに、もう上からちょうどいうと、今の司令部と一緒ね、そこから呼ばれてからに、打ち首されたわけや。あの牧港の浜で、拷問にあげられて、打ち首にされることになったから、もうこの人の気持ちは忍ばれないわけね、「もう私は、何も罪はない。」と言っていたら、赤木の木が、目についたんだろう。そうして、「赤木赤虫ぬ蝶なてぃ飛ばわ〔赤木赤虫が、蝶になって飛んだならば〕恩河親方ぬ 遺念とぅ思り〔恩河親方の、遺念だと思ってくれ〕。」と言って、この人が歌詠みをしたってよ。そうしてから、この人は引っ張られて、もう処刑されたわけね。そしたら、このとき、もう赤木から、すぐたくさんのアカムサが下がって通れないぐらいであったって。もう赤木の赤虫が、蝶になって飛ぶなら、恩河親方の遺念だと思いなさいと言って。その話は、聞いたんだけど。 |
| 全体の記録時間数 | 6:54 |
| 物語の時間数 | 6:24 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |