鉄門の福分(シマグチ)

概要

人間にはね、一日の食う分は与えられているって。これはね、この人がカンダバーがあるさね、あれで、芋小を隠していたって。だけど、これしても一日分余りの芋小が、毎日なくなるから、「これは隠れておって捕まえないといけないさ。」と言ってからに、この人がカンダバーの下の方に隠れていたら、このカンダバーと一緒に引き抜かれて、天まで連れて行かれているわけさ。そしたから、「お前は何しに来たか。」と言ったから、「こんなことして、カンダバーを私は明日の物といって残すのを全部もう盗んで行ってね、これを隠れておって捕まえようとしたから、ここまで引っ張られて来ていますよ。」と言ったから、「あい、お前は一日の食う分は貯めていらっしゃるのに、何で明日のものを貯めておくのか。明日の物を貯めなくてもいいよ。一日分はちゃんと与えられておるから。」と言って、「こんなこともあるんですか。」と、「それなら、見てみよ。あそこ見てごらん。」と見たから、そこの方に、小さい膳もあれば、中のも大きいのも、たくさんあるのを見ているわけね。そんなにしたから、「あの小さいのは誰のですか。」と言ったから、「あれは、お前の物であるさ。」と言ってよ、「あれは七分も、もう七分もないな。」と言っているわけさね。「そんなら、あの一番大きいのは誰のものか。」と言ったから、「あれは、ジョーガニーという人のもの。」ジョーガニーと、「これは、どこのなんていうのか。」と言ったから、「これは、もうまだ生まれてない。」と、この一日の食う分の門で生まれているのを、ジョーガニといっているわけ。それから、(この人が)グシチンから帰って来たから、ある親が子どもをそこの方で産んだけど、面倒なことになっているといっていたって。そうしたから、この人がその子どもを養ってね、この子をジョーガニーといったわけね。そしたから、この後からこれはよくなっていたっての話はある。一日の食う分の話。この話は坊主大主といって大変いろんな物分かる人が居たが、これが石大工だけど私は石大工を一緒に習っていたから、こんなにして休んで飲んだりしたらね、いつもこの話をしよった。

再生時間:2:05

民話詳細DATA

レコード番号 47O361273
CD番号 47O36C047
決定題名 鉄門の福分(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 小橋川要好
話者名かな こばしかわようこう
生年月日 19080406
性別
出身地 西原町字我謝
記録日 19880813
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 西原町字安室・我謝調査12班T47A08
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 西原町史 別巻西原の民話P73
キーワード カンダバー,ジョーガニー,門,ジョーガニ,坊主大主,石大工
梗概(こうがい) 人間にはね、一日の食う分は与えられているって。これはね、この人がカンダバーがあるさね、あれで、芋小を隠していたって。だけど、これしても一日分余りの芋小が、毎日なくなるから、「これは隠れておって捕まえないといけないさ。」と言ってからに、この人がカンダバーの下の方に隠れていたら、このカンダバーと一緒に引き抜かれて、天まで連れて行かれているわけさ。そしたから、「お前は何しに来たか。」と言ったから、「こんなことして、カンダバーを私は明日の物といって残すのを全部もう盗んで行ってね、これを隠れておって捕まえようとしたから、ここまで引っ張られて来ていますよ。」と言ったから、「あい、お前は一日の食う分は貯めていらっしゃるのに、何で明日のものを貯めておくのか。明日の物を貯めなくてもいいよ。一日分はちゃんと与えられておるから。」と言って、「こんなこともあるんですか。」と、「それなら、見てみよ。あそこ見てごらん。」と見たから、そこの方に、小さい膳もあれば、中のも大きいのも、たくさんあるのを見ているわけね。そんなにしたから、「あの小さいのは誰のですか。」と言ったから、「あれは、お前の物であるさ。」と言ってよ、「あれは七分も、もう七分もないな。」と言っているわけさね。「そんなら、あの一番大きいのは誰のものか。」と言ったから、「あれは、ジョーガニーという人のもの。」ジョーガニーと、「これは、どこのなんていうのか。」と言ったから、「これは、もうまだ生まれてない。」と、この一日の食う分の門で生まれているのを、ジョーガニといっているわけ。それから、(この人が)グシチンから帰って来たから、ある親が子どもをそこの方で産んだけど、面倒なことになっているといっていたって。そうしたから、この人がその子どもを養ってね、この子をジョーガニーといったわけね。そしたから、この後からこれはよくなっていたっての話はある。一日の食う分の話。この話は坊主大主といって大変いろんな物分かる人が居たが、これが石大工だけど私は石大工を一緒に習っていたから、こんなにして休んで飲んだりしたらね、いつもこの話をしよった。
全体の記録時間数 2:39
物語の時間数 2:05
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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