恩河親方(シマグチ混じり)

概要

恩河親方という人は、つき運が優っておったんだろう。歌もよくやりなさるわけ。優りなさって、大きい者で、またこの人は日本の教育も受けていたんだね。だから、昔はあんまり普通の人が優ったら、罰をされよったんだよ。あまり偉くなったら、一緒の人たちが妬んだわけね。そうして、何の罪もないのに、もう上からちょうどいうと、今の司令部と一緒ね、そこから呼ばれてからに、打ち首されたわけや。あの牧港の浜で、拷問にあげられて、打ち首にされることになったから、もうこの人の気持ちは忍ばれないわけね、「もう私は、何も罪はない。」と言っていたら、赤木の木が、目についたんだろう。そうして、「赤木赤虫ぬ蝶なてぃ飛ばわ〔赤木赤虫が、蝶になって飛んだならば〕恩河親方ぬ 遺念とぅ思り〔恩河親方の、遺念だと思ってくれ〕。」と言って、この人が歌詠みをしたってよ。そうしてから、この人は引っ張られて、もう処刑されたわけね。そしたら、このとき、もう赤木から、すぐたくさんのアカムサが下がって通れないぐらいであったって。もう赤木の赤虫が、蝶になって飛ぶなら、恩河親方の遺念だと思いなさいと言って。その話は、聞いたんだけど。

再生時間:6:24

民話詳細DATA

レコード番号 47O361230
CD番号 47O36C045
決定題名 恩河親方(シマグチ混じり)
話者がつけた題名
話者名 宮里栄子
話者名かな みやざとえいこ
生年月日 19190401
性別
出身地 沖縄県西原町字棚原
記録日 19880813
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 西原町字棚原調査10班T45A17
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 20
発句(ほっく)
伝承事情 小さい時お婆さん達から聞いた
文字化資料
キーワード 恩河親方,親方,打ち首
梗概(こうがい) 恩河親方という人は、つき運が優っておったんだろう。歌もよくやりなさるわけ。優りなさって、大きい者で、またこの人は日本の教育も受けていたんだね。だから、昔はあんまり普通の人が優ったら、罰をされよったんだよ。あまり偉くなったら、一緒の人たちが妬んだわけね。そうして、何の罪もないのに、もう上からちょうどいうと、今の司令部と一緒ね、そこから呼ばれてからに、打ち首されたわけや。あの牧港の浜で、拷問にあげられて、打ち首にされることになったから、もうこの人の気持ちは忍ばれないわけね、「もう私は、何も罪はない。」と言っていたら、赤木の木が、目についたんだろう。そうして、「赤木赤虫ぬ蝶なてぃ飛ばわ〔赤木赤虫が、蝶になって飛んだならば〕恩河親方ぬ 遺念とぅ思り〔恩河親方の、遺念だと思ってくれ〕。」と言って、この人が歌詠みをしたってよ。そうしてから、この人は引っ張られて、もう処刑されたわけね。そしたら、このとき、もう赤木から、すぐたくさんのアカムサが下がって通れないぐらいであったって。もう赤木の赤虫が、蝶になって飛ぶなら、恩河親方の遺念だと思いなさいと言って。その話は、聞いたんだけど。
全体の記録時間数 6:38
物語の時間数 6:24
言語識別 混在
音源の質
テープ番号
予備項目1

トップに戻る

TOP