
昔は、もう遊廓が二つあるから、唐人とか大和から来るのは、辻に遊びに行くんだよ。やま山原辺りから来るのは、渡地に遊びに行くしよ。また、ここら辺の人は仲島に遊びに行ったってよ。これはよ、与那城に新米須(みーくみす)カミーと言って、大変頑丈者がいらっしゃったって。それでこの新米須カミーと言うのが青年期の話だけど、この人が仲島に行って酒を飲んで、女を相手にしているときによ、念仏僧達が三味線弾いて、ヒャーヒャーして遊ぶのをこの新米須小というのが見て、「シタリーチョンチョン、シタリチョンチョン。」と囃子を入れたら、もうこの念仏僧達は、「このいたずら小僧は、私達を念仏僧と分かってこんなに人をからかっているのか。」と言って、三人でこの新米須カミーを、「揉み殺す。」言って引っ張り出して連れて行ったわけですね。そしたら、これを仲小橋川の頑丈者が見てですね、「どうしたのかカミー、念仏僧に引っ張られてどこに行くのか。」と言ったから、「喧嘩すると言うから、喧嘩をしにだよ。」と言ったわけ。「とぅ、とぅ、止めれ。」と仲小橋川の頑丈者が言ったから、この念仏僧達は、この人を見て、「ああ、これはウチューファー(王様の駕籠を担ぐ人)だ。」言ってから、逃げ回っていたって。それで、もう新米須小は喧嘩をしないで助かったわけ。あの仲小橋川のですね、今から二百年前、ハナチリウスメーという方がおられたんだよ。その人はウチューファーであったというですよ。
| レコード番号 | 47O361092 |
|---|---|
| CD番号 | 47O36C039 |
| 決定題名 | 与那城の大力者 ミークミスカミー(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 城間源市 |
| 話者名かな | しろまげんいち |
| 生年月日 | 19121117 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県西原町字与那城 |
| 記録日 | 19830813 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 西原町字与那城調査4班T39B05 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 西原町史 別巻西原の民話P516 |
| キーワード | 遊郭,唐人,大和,与那城,新米須カミー,大力者,力持ち |
| 梗概(こうがい) | 昔は、もう遊廓が二つあるから、唐人とか大和から来るのは、辻に遊びに行くんだよ。やま山原辺りから来るのは、渡地に遊びに行くしよ。また、ここら辺の人は仲島に遊びに行ったってよ。これはよ、与那城に新米須(みーくみす)カミーと言って、大変頑丈者がいらっしゃったって。それでこの新米須カミーと言うのが青年期の話だけど、この人が仲島に行って酒を飲んで、女を相手にしているときによ、念仏僧達が三味線弾いて、ヒャーヒャーして遊ぶのをこの新米須小というのが見て、「シタリーチョンチョン、シタリチョンチョン。」と囃子を入れたら、もうこの念仏僧達は、「このいたずら小僧は、私達を念仏僧と分かってこんなに人をからかっているのか。」と言って、三人でこの新米須カミーを、「揉み殺す。」言って引っ張り出して連れて行ったわけですね。そしたら、これを仲小橋川の頑丈者が見てですね、「どうしたのかカミー、念仏僧に引っ張られてどこに行くのか。」と言ったから、「喧嘩すると言うから、喧嘩をしにだよ。」と言ったわけ。「とぅ、とぅ、止めれ。」と仲小橋川の頑丈者が言ったから、この念仏僧達は、この人を見て、「ああ、これはウチューファー(王様の駕籠を担ぐ人)だ。」言ってから、逃げ回っていたって。それで、もう新米須小は喧嘩をしないで助かったわけ。あの仲小橋川のですね、今から二百年前、ハナチリウスメーという方がおられたんだよ。その人はウチューファーであったというですよ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:02 |
| 物語の時間数 | 2:47 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |