
中城の津覇強力者(ごーるちゃー)はですね、幸地の上仲門のお爺さんと、同じ体格をしていたって。それで、どっちが強いかなと言って、この津覇から強力者は幸地に来たって。だけど、この強力者はちょっと頭が弱かったんだな。そして、この上仲門のお爺さんのところに来て、もう中城から砂糖樽を持ってきて、それを下ろしてから、「お前出てこい。」と言ったから、この上仲門のお爺さんが、「何で。」と言ったわけ。そしたら、「だあ、誰が強いか勝負してみよう。」と強力者が言ったから、このお爺さんは、「あんたが強いよ。」と言ったらね、「もう、どっちが強いかは、しないと分からない。もうあんたは大変頑丈であると聞いているから、どのくらい違うか試してみよう。」ということで、試すことになったって。そして、この強力者が、「じゃあ、あんたから、この砂糖樽を持ってみなさい。」と言ったから、もう軽いから、ちょっと持ったみたい。それで、もうこの強力者が、「じゃあ、これはもうちょっと目方を増やそうね。」ということで、目方を増やして、「これ持ってみなさい。」と言ったから、この仲門のお爺さんは、「もう私にはできません。」と言ったわけ。そしたら、「もう、お前はこのぐらいも出来ないのか。」と。「出来ません。もう詫びます。」と言ったらね、「じゃあ、私が持ってみせよう。」と言って、この強力者は、これを持ち上げたみたいなんだね。そしたら、もう急に重たいものを持ったから、体の調子を崩してさ、もう体が爆発してからに、耳から血が出て、それでお終いだって。そして、もう本当の武士は仲門だったということですかね。もうこの上仲門のお爺さんは、頭で勝ったという意味ですよ。この幸地のお爺さんは、百三十年前ぐらいの人じゃないかね。もう幸地にはこんな力持ちがいたって。
| レコード番号 | 47O361021 |
|---|---|
| CD番号 | 47O36C036 |
| 決定題名 | 幸地のイリナカジョーと津波の力持ち(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 与那嶺誠栄幸 |
| 話者名かな | よなみねえいこう |
| 生年月日 | 19240417 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県西原町字幸地 |
| 記録日 | 19830813 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 西原町字幸地調査班T36A01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | お年寄りから聞いた |
| 文字化資料 | 西原町史 別巻西原の民話P506 |
| キーワード | 幸地,イリナカジョー,強力者,津波,力持ち,砂糖樽 |
| 梗概(こうがい) | 中城の津覇強力者(ごーるちゃー)はですね、幸地の上仲門のお爺さんと、同じ体格をしていたって。それで、どっちが強いかなと言って、この津覇から強力者は幸地に来たって。だけど、この強力者はちょっと頭が弱かったんだな。そして、この上仲門のお爺さんのところに来て、もう中城から砂糖樽を持ってきて、それを下ろしてから、「お前出てこい。」と言ったから、この上仲門のお爺さんが、「何で。」と言ったわけ。そしたら、「だあ、誰が強いか勝負してみよう。」と強力者が言ったから、このお爺さんは、「あんたが強いよ。」と言ったらね、「もう、どっちが強いかは、しないと分からない。もうあんたは大変頑丈であると聞いているから、どのくらい違うか試してみよう。」ということで、試すことになったって。そして、この強力者が、「じゃあ、あんたから、この砂糖樽を持ってみなさい。」と言ったから、もう軽いから、ちょっと持ったみたい。それで、もうこの強力者が、「じゃあ、これはもうちょっと目方を増やそうね。」ということで、目方を増やして、「これ持ってみなさい。」と言ったから、この仲門のお爺さんは、「もう私にはできません。」と言ったわけ。そしたら、「もう、お前はこのぐらいも出来ないのか。」と。「出来ません。もう詫びます。」と言ったらね、「じゃあ、私が持ってみせよう。」と言って、この強力者は、これを持ち上げたみたいなんだね。そしたら、もう急に重たいものを持ったから、体の調子を崩してさ、もう体が爆発してからに、耳から血が出て、それでお終いだって。そして、もう本当の武士は仲門だったということですかね。もうこの上仲門のお爺さんは、頭で勝ったという意味ですよ。この幸地のお爺さんは、百三十年前ぐらいの人じゃないかね。もう幸地にはこんな力持ちがいたって。 |
| 全体の記録時間数 | 3:37 |
| 物語の時間数 | 2:07 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |