
今もあるんだよね、守礼門はあの人が造ってあるって。あれは何といったのか昔の人だよ。いうと大工の一番あれね。お城造るときによ。いうと唐破風って、昔、城の中に大きいのを造るときに、この人でなければできないってのことになったからよ、そうしてからこの人を頼みに行ったからよ、「私が言うのを聞かないなら、切ってもいいというの許可があるならする。」と言って受けたわけね。「そんなにしてもよい。」と今度これ、雇うことになってしたからよ。三階を一本木で柱は造っていたって、部下に三つに切らしてよ、国頭から引っ張て来ている木よ、三本にしていたって、一本の木、三本。部下はこんなことをして責任を取らされたら大変なことだと言っているが、田場大工は使うと切るて許可は取っているから、部下が間違って切ってしまって、どんなにしても合わない。そしたら、この人よりも妻が頭が強かったてっよ、昔、こんなに布織るヒジチってあるさね。これ頭に被って見せたって。このぐらいもわからないかって言ってからに、「あぁ、なるほど。」と言ってからに、これから言うとこの人の妻も優れていたんだよ。有名であったわけね、田場大工というのは上手であるんだ一番上手。この屋根よ、天井の方でポトンポトン水が溜まてもよ、漏れなかったって柱の根の方でフィーして抜いだから、水、こんなにして流れよったって。そのぐらいね、頭が優れているわけね、上で水が溜まっても下に漏らないていうと、これは大変であるくらい技術があったわけ。円覚寺のあの寺造ってあるところよ、あれもこれが作ってある。こんなみたいな、もう何十とあったさ。そしたら、あるとき、坊主がこれひとつこれ取ってからに、ほっぽって置いてよ。もうひっかきまわして捜しているが、これひとつがないって。そうしてから、「何か。」と問うたからよ、「私が造ったのがひとつ不足であるさ。」と言ったら、別の人が、「だぁ、私が出そう。」と言ったから、「ばかやろー。」と。これは全部釘打っていないから、外されるから全部かけている。この人が造った家って。この人の物。足型はないが手型はあるって。また、玉城御殿って御殿殿内のこの人が造ったてよ、普通の大工がは外しきれないから鋸で切って下ろしたよ。かけているから、一方から外していけば、全部全部取られるけどよ。もうどこから取ったのか忘れてからに。昔、家買って、また他で家を造るさね。だけど、この人が造ってあるのは買わなかったって。かけてあるのが分からないのに、こんなに居るてよ、この人は。
| レコード番号 | 47O360965 |
|---|---|
| CD番号 | 47O36C034 |
| 決定題名 | 田場大工(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 野原由道 |
| 話者名かな | のはらゆうどう |
| 生年月日 | 18940805 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県那覇市首里 |
| 記録日 | 19810530 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 西原町字池田調査1班T33A04 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 友達から集まりのときに聞いた |
| 文字化資料 | 西原町史 別巻西原の民話P621 |
| キーワード | 田場大工,円覚寺,坊主,大工,首里城,建築,クンジャンサバクイ |
| 梗概(こうがい) | 今もあるんだよね、守礼門はあの人が造ってあるって。あれは何といったのか昔の人だよ。いうと大工の一番あれね。お城造るときによ。いうと唐破風って、昔、城の中に大きいのを造るときに、この人でなければできないってのことになったからよ、そうしてからこの人を頼みに行ったからよ、「私が言うのを聞かないなら、切ってもいいというの許可があるならする。」と言って受けたわけね。「そんなにしてもよい。」と今度これ、雇うことになってしたからよ。三階を一本木で柱は造っていたって、部下に三つに切らしてよ、国頭から引っ張て来ている木よ、三本にしていたって、一本の木、三本。部下はこんなことをして責任を取らされたら大変なことだと言っているが、田場大工は使うと切るて許可は取っているから、部下が間違って切ってしまって、どんなにしても合わない。そしたら、この人よりも妻が頭が強かったてっよ、昔、こんなに布織るヒジチってあるさね。これ頭に被って見せたって。このぐらいもわからないかって言ってからに、「あぁ、なるほど。」と言ってからに、これから言うとこの人の妻も優れていたんだよ。有名であったわけね、田場大工というのは上手であるんだ一番上手。この屋根よ、天井の方でポトンポトン水が溜まてもよ、漏れなかったって柱の根の方でフィーして抜いだから、水、こんなにして流れよったって。そのぐらいね、頭が優れているわけね、上で水が溜まっても下に漏らないていうと、これは大変であるくらい技術があったわけ。円覚寺のあの寺造ってあるところよ、あれもこれが作ってある。こんなみたいな、もう何十とあったさ。そしたら、あるとき、坊主がこれひとつこれ取ってからに、ほっぽって置いてよ。もうひっかきまわして捜しているが、これひとつがないって。そうしてから、「何か。」と問うたからよ、「私が造ったのがひとつ不足であるさ。」と言ったら、別の人が、「だぁ、私が出そう。」と言ったから、「ばかやろー。」と。これは全部釘打っていないから、外されるから全部かけている。この人が造った家って。この人の物。足型はないが手型はあるって。また、玉城御殿って御殿殿内のこの人が造ったてよ、普通の大工がは外しきれないから鋸で切って下ろしたよ。かけているから、一方から外していけば、全部全部取られるけどよ。もうどこから取ったのか忘れてからに。昔、家買って、また他で家を造るさね。だけど、この人が造ってあるのは買わなかったって。かけてあるのが分からないのに、こんなに居るてよ、この人は。 |
| 全体の記録時間数 | 5:28 |
| 物語の時間数 | 5:19 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |