
旧正月の前に父親が肉料理をしていた側で見ていた息子が肉を食べたいと父親にせがんだ。父親は包丁をふりあげ息子の首の所にもっていった。すると首が落ちた。そのことが世間に広まりウワサになって父親は裁判にかけられた。そこで役人が「お前が殺したのか。」と尋ねると父親は絶対殺していませんと訴えた。「包丁を息子の首の所まで振りあげただけで首が落ちたんです。」と云う。役人はそれでは自ら試してみようと牛を引っぱって来て、そのナーチリ包丁をうしの首までふりあげてみたところ、牛の首が落ちたので役人はやっと納得した。その話がウワサを呼び世間に広がりやがて首里の王様のところまで届いた。王様はそのナーチリ包丁を打ち直して刀にし、チガネ丸と名付けお城においた。ある日、そのチガネ丸が盗まれてしまった。琉球の人は王様のものを盗むとひどい罰を受けると知っているので琉球の人ではない、とすると昔は唐の国と交流が盛んだったので沢山の支那の国の人々が行き来した。そこで王様は、これは確かに唐の国の人が盗んだに違いないと思って探索人として三司官として優秀なチョーフグン親方を唐に行かせた。チョーフグン親方は農民に化けて唐の国をあれこれと探索した。ある日、ウワサで琉球から良い刀を買ってきた人がいるというのを聞き、それは琉球で捜している刀ではないかと思い、その家に農夫として忍び込んだ。その家には四人の娘がいた。その中の一人の娘がチョーフグン親方をみそめ、夫婦に成りたいと思っていたところ、娘は興味本位にある日、父親の持っている刀のことを話した。するとチョーフグン親方は娘に見せてくれと頼んだ。しかしそれは家族でも見せてもらった事がないものだからと断ったがチョーフグン親方があまりにもせがむので、娘は夫婦に成りたいと考えていたので仕方なく見せた。するとチョーフグン親方はもの珍しそうなふりをして、チガネ丸の印をみつけようと何度も内返しして見た。それがジガネ丸だとわかると、娘に返し、娘が隠す所をしっかり見ると娘に霊を言って別れた。そしてその晩その家にしのび込みじがね丸を盗んで琉球に帰ってきた。
| レコード番号 | 47O360766 |
|---|---|
| CD番号 | 47O36C027 |
| 決定題名 | 治金丸とチョーフグン親方(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 仲宗根精恵 |
| 話者名かな | なかそねせいけい |
| 生年月日 | 19160404 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県西原町字翁長 |
| 記録日 | 19820218 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 西原町字翁長調査02班9班T26A12 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | お祝いの時集まって先輩から聞いた |
| 文字化資料 | 西原町史 別巻西原の民話P609 |
| キーワード | 刀,ジガネ丸,治金丸,琉球,唐,王様,チョーフグン親方,盗まれる |
| 梗概(こうがい) | 旧正月の前に父親が肉料理をしていた側で見ていた息子が肉を食べたいと父親にせがんだ。父親は包丁をふりあげ息子の首の所にもっていった。すると首が落ちた。そのことが世間に広まりウワサになって父親は裁判にかけられた。そこで役人が「お前が殺したのか。」と尋ねると父親は絶対殺していませんと訴えた。「包丁を息子の首の所まで振りあげただけで首が落ちたんです。」と云う。役人はそれでは自ら試してみようと牛を引っぱって来て、そのナーチリ包丁をうしの首までふりあげてみたところ、牛の首が落ちたので役人はやっと納得した。その話がウワサを呼び世間に広がりやがて首里の王様のところまで届いた。王様はそのナーチリ包丁を打ち直して刀にし、チガネ丸と名付けお城においた。ある日、そのチガネ丸が盗まれてしまった。琉球の人は王様のものを盗むとひどい罰を受けると知っているので琉球の人ではない、とすると昔は唐の国と交流が盛んだったので沢山の支那の国の人々が行き来した。そこで王様は、これは確かに唐の国の人が盗んだに違いないと思って探索人として三司官として優秀なチョーフグン親方を唐に行かせた。チョーフグン親方は農民に化けて唐の国をあれこれと探索した。ある日、ウワサで琉球から良い刀を買ってきた人がいるというのを聞き、それは琉球で捜している刀ではないかと思い、その家に農夫として忍び込んだ。その家には四人の娘がいた。その中の一人の娘がチョーフグン親方をみそめ、夫婦に成りたいと思っていたところ、娘は興味本位にある日、父親の持っている刀のことを話した。するとチョーフグン親方は娘に見せてくれと頼んだ。しかしそれは家族でも見せてもらった事がないものだからと断ったがチョーフグン親方があまりにもせがむので、娘は夫婦に成りたいと考えていたので仕方なく見せた。するとチョーフグン親方はもの珍しそうなふりをして、チガネ丸の印をみつけようと何度も内返しして見た。それがジガネ丸だとわかると、娘に返し、娘が隠す所をしっかり見ると娘に霊を言って別れた。そしてその晩その家にしのび込みじがね丸を盗んで琉球に帰ってきた。 |
| 全体の記録時間数 | 5:04 |
| 物語の時間数 | 4:56 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |