
黒金座主は仏をつくって誰にあげたかわからないが、その仏には黒金座主が心をこめてつくったものだから血が出るという。この仏に小便を黒金座主が頭からかけた。それで「私の小便がかかっているから心が入っている」といった。それでもそれをもらった人は承知しない。それで仏を切ってみなさいといわれ切ると血が出た。そのあとから、術使いになって易もやり、易にくる女の人をだました。それから北谷王子がそれを聞いて、こいつは許してはおけないと言って、自分の二号を易するところに行かせた。来る前は晴れたが易が終わると術で大雨を降らせた。二号の方は濡れては帰れなかったので術で寝かせた。二号には年寄りのお供がついていて、(北谷王子が)[何か変わったことはなかったか」というと「ありましたよ、易が終わって帰ろうとすると雨が降って出られなくなって時間を過ごした」と言った。「その時何もなかったか」と聞くと「私は眠かった」といった。それで女の後ろ髪を見たら整えが悪くなっていて、「これはまちがいない犯された」と北谷王子は黒金座主を呼んで碁を打とうといった。(黒金座主は)碁を打つとき術をかけてだまそうとした。「おまえは別の人はだませても私はだませないよ」と北谷王子は言った。それから碁をやろうといい、黒金座主が負けたら耳を切り、北谷王子が負けたら首を切るという約束をした。黒金座主が術をかけると「お前はけしからん」といって耳を切った。それから大村御殿の耳切り坊主になった。
| レコード番号 | 47O360288 |
|---|---|
| CD番号 | 47O36C011 |
| 決定題名 | 北谷王子と黒金座主(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 黒金座主の話 |
| 話者名 | 喜屋武亀 |
| 話者名かな | きゃんかめ |
| 生年月日 | 18990102 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県西原町字桃原 |
| 記録日 | 19810614 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 西原町字桃原調査班T10A11 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 西原町史 別巻西原の民話P502 |
| キーワード | 北谷王子,黒金座主,術,耳切り坊主 |
| 梗概(こうがい) | 黒金座主は仏をつくって誰にあげたかわからないが、その仏には黒金座主が心をこめてつくったものだから血が出るという。この仏に小便を黒金座主が頭からかけた。それで「私の小便がかかっているから心が入っている」といった。それでもそれをもらった人は承知しない。それで仏を切ってみなさいといわれ切ると血が出た。そのあとから、術使いになって易もやり、易にくる女の人をだました。それから北谷王子がそれを聞いて、こいつは許してはおけないと言って、自分の二号を易するところに行かせた。来る前は晴れたが易が終わると術で大雨を降らせた。二号の方は濡れては帰れなかったので術で寝かせた。二号には年寄りのお供がついていて、(北谷王子が)[何か変わったことはなかったか」というと「ありましたよ、易が終わって帰ろうとすると雨が降って出られなくなって時間を過ごした」と言った。「その時何もなかったか」と聞くと「私は眠かった」といった。それで女の後ろ髪を見たら整えが悪くなっていて、「これはまちがいない犯された」と北谷王子は黒金座主を呼んで碁を打とうといった。(黒金座主は)碁を打つとき術をかけてだまそうとした。「おまえは別の人はだませても私はだませないよ」と北谷王子は言った。それから碁をやろうといい、黒金座主が負けたら耳を切り、北谷王子が負けたら首を切るという約束をした。黒金座主が術をかけると「お前はけしからん」といって耳を切った。それから大村御殿の耳切り坊主になった。 |
| 全体の記録時間数 | 6:23 |
| 物語の時間数 | 5:58 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |