
(城間仲の家では)お祝いのときに百人客がくると、百人分提灯、傘、など全部準備していた。三味線弾きがいくら城間仲でも三味線の弦はたくさんは準備していないだろうと(弦を)次々に切らせた。するとざる一杯の弦を持ってきた。そういうほど大金持ちであった。大晦日の晩、年越しの金が無いので(城間仲の家から)ものを盗もうと昼のうちからそこの天井に登って隠れていた。それを主人が見ていた。夕飯になって家のものの膳をならべたが「もう一つ用意して来なさい」と言うので「みんなの分そろってます」と言うが「一つ不足している」というので妻が用意すると「天井に人がいるから降りてきていっしょに年を越しなさい」という。(家の者は)「この人は気が狂ったのだろうか」と言うと「天井にいる人を呼んで来なさい」とまた言う。それで呼びに行ったら盗人は仕方なく降りた。(主人が)「おまえはどうして隠れているのか」と尋ねると「私は子供達に年越しのご馳走の準備もできず、お宅はある仲、城間仲(金持ち城間仲)と言われているので、何かを取っていって子供達に御馳走しようと思っているのです」と答えると「それじゃあこれを子供達にあげなさい」と御馳走を持たせた。城間仲はその人のいうのは本当かを確かめるために使用人をつけさせた。その人(盗人が)帰ると子供達が出てきて「御馳走は持って来たのお父さん」と尋ね、持ち帰ったので本当だと喜んだ。使いの物は主人に本当だったと告げると主人は米をその家に持たせた。その盗人の家に女の子がいたが、その女の子を使用人として雇った。その子が潮を汲んで来て豆腐を作った。豆は同じ量なのだが豆腐は他の人がつくるのより多くできた。それで城間仲が「おまえは潮をどこから汲むのか」と尋ねると、その場所を教えた。その上のアダンの方を調べてみると金が出てきた。城間仲に雇われて仕事をする人達はそこの畑から土を自分の家に運んでから仕事をした。それを見ていた城間仲はこの人達に見られてはいけないと、きびの中に隠れてその人達が帰ったあとで自分も帰った。城間仲は心が良くて徳があったという。城間仲は米にぬかを混ぜて食べていた。
| レコード番号 | 47O360205 |
|---|---|
| CD番号 | 47O36C008 |
| 決定題名 | 城間仲 大歳の盗人(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 小橋川要好 |
| 話者名かな | こばしかわようこう |
| 生年月日 | 19080406 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 西原町字我謝 |
| 記録日 | 19810614 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 西原町字我謝調査4班T07B21 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 西原町史 別巻西原の民話P627 |
| キーワード | 城間仲,大年,盗人 |
| 梗概(こうがい) | (城間仲の家では)お祝いのときに百人客がくると、百人分提灯、傘、など全部準備していた。三味線弾きがいくら城間仲でも三味線の弦はたくさんは準備していないだろうと(弦を)次々に切らせた。するとざる一杯の弦を持ってきた。そういうほど大金持ちであった。大晦日の晩、年越しの金が無いので(城間仲の家から)ものを盗もうと昼のうちからそこの天井に登って隠れていた。それを主人が見ていた。夕飯になって家のものの膳をならべたが「もう一つ用意して来なさい」と言うので「みんなの分そろってます」と言うが「一つ不足している」というので妻が用意すると「天井に人がいるから降りてきていっしょに年を越しなさい」という。(家の者は)「この人は気が狂ったのだろうか」と言うと「天井にいる人を呼んで来なさい」とまた言う。それで呼びに行ったら盗人は仕方なく降りた。(主人が)「おまえはどうして隠れているのか」と尋ねると「私は子供達に年越しのご馳走の準備もできず、お宅はある仲、城間仲(金持ち城間仲)と言われているので、何かを取っていって子供達に御馳走しようと思っているのです」と答えると「それじゃあこれを子供達にあげなさい」と御馳走を持たせた。城間仲はその人のいうのは本当かを確かめるために使用人をつけさせた。その人(盗人が)帰ると子供達が出てきて「御馳走は持って来たのお父さん」と尋ね、持ち帰ったので本当だと喜んだ。使いの物は主人に本当だったと告げると主人は米をその家に持たせた。その盗人の家に女の子がいたが、その女の子を使用人として雇った。その子が潮を汲んで来て豆腐を作った。豆は同じ量なのだが豆腐は他の人がつくるのより多くできた。それで城間仲が「おまえは潮をどこから汲むのか」と尋ねると、その場所を教えた。その上のアダンの方を調べてみると金が出てきた。城間仲に雇われて仕事をする人達はそこの畑から土を自分の家に運んでから仕事をした。それを見ていた城間仲はこの人達に見られてはいけないと、きびの中に隠れてその人達が帰ったあとで自分も帰った。城間仲は心が良くて徳があったという。城間仲は米にぬかを混ぜて食べていた。 |
| 全体の記録時間数 | 5:26 |
| 物語の時間数 | 4:10 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |