
渡嘉敷ペークは、頭が偉くて、貧乏者だあ。それを、国王が、「あんまりまずいから米を一俵やろう。」と言って、招待したら馬を引っ張って、もっと貰うつもりで引っ張って来てさ。一俵出してあげたら横に積んで、馬を転がすわけ。外して立ったら、また転がして。それを二回も三回も。国王が見て、「これはもう一俵もらうつもりだなあ。」と言って。二俵やってそれが馬に積んで、そのまま二俵貰って行って、頭がいいから。だけどそれから、また北谷王子という人と、碁打つわけさ。その時に、王子だから、もう恐れて、一回打ってからまた、ス、スッて、お礼して、また打って、また打って後にスッて、またやって、楽しみがないわけ、王子は。「そうゆよにやっていけないから一緒にそのまま座ってやってちょうだい。」と言って。それからもう一緒に。それまた、分からないわけよ、王子のあれが。同じ位みたいになるわけ。「はい、はい。」して、すぐ。失礼になるわけさ。それももう聞かないで、はいはいやってるから。そうしてもうそれでも、北谷王子は、「いいから、一緒に楽しみやってくれ。」と言って。また、自分の家にも招待するわけ。それでまた王子はまた喜んで行くわけさー、楽しい、遊べるから。それ、もう自分だけいつも頭下げるから、「今度はまた、王子に頭自分から下げさせて、いけない。」と。玄関の前に竹をこう縛ってやって、自分馬、家のほうにって、向こうから礼して入るの、自分もやって。それ見た、おもしろくしたらしい。そういうお話、あったわけ。それ、渡嘉敷ペーク。また、向こうから下げさせたらいけないといって、自分はもう座っておって、向こうから来るのを待っとおるわけよ。向こうから下げて。向こうはもう下げたつもりはないさあ、本当は。こう下げて入るから。わざわざやっとるわけ。
| レコード番号 | 47O416660 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C354 |
| 決定題名 | 渡嘉敷ペークー(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 幸地兆良 |
| 話者名かな | こうちちょうろう |
| 生年月日 | 19090310 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 嘉手納町水釜 |
| 記録日 | 19940919 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 嘉手納T58B02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 13 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | かでなの民話P364 |
| キーワード | 渡嘉敷ペーク,貧乏者,国王,米二俵,碁,北谷王子,頭下げる |
| 梗概(こうがい) | 渡嘉敷ペークは、頭が偉くて、貧乏者だあ。それを、国王が、「あんまりまずいから米を一俵やろう。」と言って、招待したら馬を引っ張って、もっと貰うつもりで引っ張って来てさ。一俵出してあげたら横に積んで、馬を転がすわけ。外して立ったら、また転がして。それを二回も三回も。国王が見て、「これはもう一俵もらうつもりだなあ。」と言って。二俵やってそれが馬に積んで、そのまま二俵貰って行って、頭がいいから。だけどそれから、また北谷王子という人と、碁打つわけさ。その時に、王子だから、もう恐れて、一回打ってからまた、ス、スッて、お礼して、また打って、また打って後にスッて、またやって、楽しみがないわけ、王子は。「そうゆよにやっていけないから一緒にそのまま座ってやってちょうだい。」と言って。それからもう一緒に。それまた、分からないわけよ、王子のあれが。同じ位みたいになるわけ。「はい、はい。」して、すぐ。失礼になるわけさ。それももう聞かないで、はいはいやってるから。そうしてもうそれでも、北谷王子は、「いいから、一緒に楽しみやってくれ。」と言って。また、自分の家にも招待するわけ。それでまた王子はまた喜んで行くわけさー、楽しい、遊べるから。それ、もう自分だけいつも頭下げるから、「今度はまた、王子に頭自分から下げさせて、いけない。」と。玄関の前に竹をこう縛ってやって、自分馬、家のほうにって、向こうから礼して入るの、自分もやって。それ見た、おもしろくしたらしい。そういうお話、あったわけ。それ、渡嘉敷ペーク。また、向こうから下げさせたらいけないといって、自分はもう座っておって、向こうから来るのを待っとおるわけよ。向こうから下げて。向こうはもう下げたつもりはないさあ、本当は。こう下げて入るから。わざわざやっとるわけ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:21 |
| 物語の時間数 | 3:14 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |