
チーグ王の話、あれはいわば、唖ということですねえ。あれは、私のところはですねえ、この昭和の支那事変の始まる前ですからねえ、私がまだ小学校二年ぐらいですからねえ。国直の村芝居でやっていたんです。結局あれは、王位継承の長男と次男との勢力争いの中で、長男はチーグーだから、津堅親方はは、いわば次男様をこう王の跡継ぎに仕立てようとして、謀叛人になるわけですね。いわば次男を後継者に押し立てようというこれの口実は、「長男は唖だから、世継ぎにはなれないからあ、次男を王位継承者にしょよう。」と跡継ぎを決めたら、そのとき、忠臣の大新城というこの忠臣が、「王子はもうもの言わないから明日から平民になるんだがそれでもいいですかあ。」といわば切腹しようとするわけでしょう。そったらそのチーグー王という人が、「大新城待て。」と言ったから、「あっ、これは神のお告げかと、ちゃんともの言ったじゃないか。」と。このときのチーグ王の台詞はですねえ、「大新城私あまんかいぬ、登しり(大新城、私をあそこに座らせなさい)。」という。いわば王位の登るところにね、次男が座っているんだが、王位の席に就かして、めでたしめでたしいうことで、終わるわけれすけえどもね。結局長男は、本当に唖だったのか。あるいは七色元結というのがありますよね、あれと同じようなことだったかどうかね。本当に忠臣のあれで言ったかわかりませんが、まああんな類じゃないかなあと思ったが、そのとき、「今日ぬふくしや」という歌があって、大新城は、忠臣になったれしょ。津堅は、いわば次男様をこうって仕立てようとしたから謀叛人になるわけですね。だから、津堅親方は、300斤あるマアイサーうえって、海に沈めるというのがありますけどね。ただ芝居では、津堅と大新城が太刀合わせするのはありましたけどね。津堅の棒と大新城の刀で、津堅は、棒でやった場合に、これえ折れないもんだから、折るつもりで丁度打つ瞬間刀を止めるもんだが、勢いあまって、本当にこっちやってしまってですね。うち義兄は、津堅の暴れ者やってるんですよ、うち義兄は、額に血をながしてました。
| レコード番号 | 47O416625 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C352 |
| 決定題名 | チーグ王と忠臣大新城(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 勝連朝蒲 |
| 話者名かな | かつれんちょうほ |
| 生年月日 | 19280907 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 嘉手納町国直 |
| 記録日 | 19940918 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 嘉手納T54B06 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 村芝居で見た。 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | チーグ王,唖,津堅親方,王の跡継ぎ,大新城 |
| 梗概(こうがい) | チーグ王の話、あれはいわば、唖ということですねえ。あれは、私のところはですねえ、この昭和の支那事変の始まる前ですからねえ、私がまだ小学校二年ぐらいですからねえ。国直の村芝居でやっていたんです。結局あれは、王位継承の長男と次男との勢力争いの中で、長男はチーグーだから、津堅親方はは、いわば次男様をこう王の跡継ぎに仕立てようとして、謀叛人になるわけですね。いわば次男を後継者に押し立てようというこれの口実は、「長男は唖だから、世継ぎにはなれないからあ、次男を王位継承者にしょよう。」と跡継ぎを決めたら、そのとき、忠臣の大新城というこの忠臣が、「王子はもうもの言わないから明日から平民になるんだがそれでもいいですかあ。」といわば切腹しようとするわけでしょう。そったらそのチーグー王という人が、「大新城待て。」と言ったから、「あっ、これは神のお告げかと、ちゃんともの言ったじゃないか。」と。このときのチーグ王の台詞はですねえ、「大新城私あまんかいぬ、登しり(大新城、私をあそこに座らせなさい)。」という。いわば王位の登るところにね、次男が座っているんだが、王位の席に就かして、めでたしめでたしいうことで、終わるわけれすけえどもね。結局長男は、本当に唖だったのか。あるいは七色元結というのがありますよね、あれと同じようなことだったかどうかね。本当に忠臣のあれで言ったかわかりませんが、まああんな類じゃないかなあと思ったが、そのとき、「今日ぬふくしや」という歌があって、大新城は、忠臣になったれしょ。津堅は、いわば次男様をこうって仕立てようとしたから謀叛人になるわけですね。だから、津堅親方は、300斤あるマアイサーうえって、海に沈めるというのがありますけどね。ただ芝居では、津堅と大新城が太刀合わせするのはありましたけどね。津堅の棒と大新城の刀で、津堅は、棒でやった場合に、これえ折れないもんだから、折るつもりで丁度打つ瞬間刀を止めるもんだが、勢いあまって、本当にこっちやってしまってですね。うち義兄は、津堅の暴れ者やってるんですよ、うち義兄は、額に血をながしてました。 |
| 全体の記録時間数 | 6:02 |
| 物語の時間数 | 6:02 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |