
お年寄りから聞いた話ではですよ。兄弟の仲が悪い、兄さんと弟がいたらしいです。その弟の畑に、粟とか麦とか作ってるの荒らされて、「これは必ず泥棒がおるから。」と言って、夜中、六尺棒持って自分の畑に行ったら、この夜中に粟のを荒らす者がいたもんだから。すぐこの六尺棒で、これを横殴りしたら、ぱたあっと倒れてもう動きもしないから、「あいえーん、人を殺した。」と言って、確かめもしないで、そして、一番、親しい友達の所に行って、「おい、私は、自分の泥棒を殴るつもりだが、殺してしまっているから、こっそり二人で行って埋めて、知らんふうにしよう。私だけでは、穴掘るの出来ないから。一緒に行って助けてくれ。」って言ったら、この友達は、一番いい友達なのに、「いいん、私達も、こればれたら私も打ち首になるから。これだけは、どんな友達でも出来ないよ。」断られたわけ。だから、そのとき泣く泣く兄さんの所に行って、「兄さんこうこうだから、一緒に行って、手伝ってくれんか兄さん。」
と言ったら、「あい、うぬくとぅやれー、血を分けた兄弟だから、日頃はこんなに君とは合わなんだから、これはあんたは打ち首にさせるわけにはいかんから。ひっそり誰にも言わんかったでしょうな。じゃ、行こう。」と行ったら、こっちに倒れたの大鰻だったって。そしてその鰻を二人で担いで、家に持ち帰って来て、村中に配って。ただ、その友達一人には、配らなかったって。本当にどんなあの親しい友達でも、最後になったら、血を分けた兄弟は、いろんな仲が悪くてもね、これ兄弟の仲は、仲は良くしなさいようっちゅう教訓らしいです。
| レコード番号 | 47O416591 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C350 |
| 決定題名 | 兄弟の仲直り(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 津波古清助 |
| 話者名かな | つはこせいすけ |
| 生年月日 | 19200918 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 嘉手納町屋良 |
| 記録日 | 19940919 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 嘉手納T53A03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | かでなの民話P306 |
| キーワード | 仲が悪い兄弟,泥棒,横殴り,友達,大鰻 |
| 梗概(こうがい) | お年寄りから聞いた話ではですよ。兄弟の仲が悪い、兄さんと弟がいたらしいです。その弟の畑に、粟とか麦とか作ってるの荒らされて、「これは必ず泥棒がおるから。」と言って、夜中、六尺棒持って自分の畑に行ったら、この夜中に粟のを荒らす者がいたもんだから。すぐこの六尺棒で、これを横殴りしたら、ぱたあっと倒れてもう動きもしないから、「あいえーん、人を殺した。」と言って、確かめもしないで、そして、一番、親しい友達の所に行って、「おい、私は、自分の泥棒を殴るつもりだが、殺してしまっているから、こっそり二人で行って埋めて、知らんふうにしよう。私だけでは、穴掘るの出来ないから。一緒に行って助けてくれ。」って言ったら、この友達は、一番いい友達なのに、「いいん、私達も、こればれたら私も打ち首になるから。これだけは、どんな友達でも出来ないよ。」断られたわけ。だから、そのとき泣く泣く兄さんの所に行って、「兄さんこうこうだから、一緒に行って、手伝ってくれんか兄さん。」 と言ったら、「あい、うぬくとぅやれー、血を分けた兄弟だから、日頃はこんなに君とは合わなんだから、これはあんたは打ち首にさせるわけにはいかんから。ひっそり誰にも言わんかったでしょうな。じゃ、行こう。」と行ったら、こっちに倒れたの大鰻だったって。そしてその鰻を二人で担いで、家に持ち帰って来て、村中に配って。ただ、その友達一人には、配らなかったって。本当にどんなあの親しい友達でも、最後になったら、血を分けた兄弟は、いろんな仲が悪くてもね、これ兄弟の仲は、仲は良くしなさいようっちゅう教訓らしいです。 |
| 全体の記録時間数 | 3:47 |
| 物語の時間数 | 3:33 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |