
この話、昔の金持ちと貧乏の物語でしょ。根元はみんなそうなのよ。あれも、一つの儒教の教えだと思うんだよ。あまり金があるからといってね、威張るなとね、例えばあの人柱の話があるでしょ。あの生きた人をね、生贄にしてね、その橋げたの底に人間を埋めないとね、この橋はね、工事が進まないんだと。まあ、それと似たような、あるいはこの蛇の餌食にこう若い女性をね、「何々年に生まれたね、とにかく女性をね、捧げなさい。そうじゃなければね、この蛇の被害はね、とまりませんよ。」と、いうふうなんだね。で、そこのほうに、たまたま二人、こう対象した地域にね、二人人がいるわけね。で、一人はもう侍の金持ちの子、娘であるわけです。一人は、かた親は、めくらでね、女の親は、夜逃げしてしまった母親ね。ということで、その貧乏な家には、後妻がね、いわゆる後妻が来てね、後妻がこの娘を養って、すごくかわいがって育ててるわけね。そして、金持ちの所からね、こういう駆け引きがあっても絶対にいってはならんということでね、普通の継親はすごく悪いイメージがあるんだけど、この継親はね、綺麗に描かれていると思うんだね。で、この継親ではあるけどね、この娘をね、「これ大切に、絶対に金で買われてはならない。」というふうに、やるんだけど、う親も病気で、家庭も困っているしね、「自分がそれに代わって行けばね、このお金が貰えるんじゃないか。」ということでね、親孝行というつもりでね、「自分が行きます。」ということでね、裏取り引きにね、応じてしまってね、そのいつの何時というのに、この子が行ってね、もう蛇が、こう食べに来るまでいるというかね、捧げられるわけね。そして、そこの方でね、やはりこう、この誠の者をね、食はしてはならないというので、この蛇よりも、大きな神様が降りてから、この蛇をね、退治したという話なんだよね。これが屋良漏池。この比謝川をずっと上がって行ったところに、あの漏池のあれがあるさあねえ。比謝川の向こうにこの伝説のね、説明書きの看板が立っていますよ。嘉手納町が建ててあります。屋良漏池ね、まあ、そういうことで、この蛇というのはね、あの漏池の大きな深い池があるさあね、川のね、大きな溜まり場があるわけね。そこのほうに漏池グムイというか、水がね、深く溜まっているのをクムイと言うわけ。そこのほうに大きな蛇がいて、で、農作物なんかも荒らして、大変だったといってね、で、それをこう鎮めるにはどうすればいいかということで、いろいろ占い師ってなあ、いろいろ昔のそういったものがいるわけでしょ。こう神の話を聞いてさ、それがこうこうしないといけないというふうに出たというわけね。そこで、時代背景としては、どのほうの時代かは、分からないけどね、もう今流に言えば、これは屋良のいわゆる、大きな社会問題、政治問題であったわけね。そうやって、首里の王様もね、この蛇に子を捧げる儀式にはね、参加するという形さ。そこの中でこう、神様が降りて来て、この蛇を殺してやったと、そうやって、この娘にはね、大きな宝をあげたといって、ただ蛇を殺しただけじゃなくて、宝をこの娘にあげたといってね、この娘さんは、金持ちのほうからもお金を貰って、また神様からも貰って、相当儲けたんじゃないかねえ。いいことすると、二つの褒美があったんじゃないの。それで、めでたしというところだと思うけど、それでね、この娘が貰ったいわゆる黄金(くがに)ね、宝の玉を、こうにわかめくらの父親にね、触らせたら、こう目が開いて、見えたというわけ。だから、宝も貰って、娘の命も助かって、親の目も開いて、こんなめでたいことないよーなー。結局、不幸なことが全部吹っ飛んだわけよね。こういう素晴らしい話って、現代なったらいまとない。屋良漏池なんてそんなもんが筋だと思うけどね。もう物語は、芝居になった場合にね、時代背景、そういったものもね、つけてくると、思うわけね。
| レコード番号 | 47O416276 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C333 |
| 決定題名 | 屋良ムルチ(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 花城康勝 |
| 話者名かな | はなしろやすかつ |
| 生年月日 | 19380201 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 嘉手納町千原 |
| 記録日 | 19940916 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 嘉手納T36A09 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 芝居、小さい頃に聞いた。 |
| 文字化資料 | かでなの民話P49 |
| キーワード | 金持ち,貧乏,蛇の餌食,若い女性,親はめくら,屋良漏池,神様 |
| 梗概(こうがい) | この話、昔の金持ちと貧乏の物語でしょ。根元はみんなそうなのよ。あれも、一つの儒教の教えだと思うんだよ。あまり金があるからといってね、威張るなとね、例えばあの人柱の話があるでしょ。あの生きた人をね、生贄にしてね、その橋げたの底に人間を埋めないとね、この橋はね、工事が進まないんだと。まあ、それと似たような、あるいはこの蛇の餌食にこう若い女性をね、「何々年に生まれたね、とにかく女性をね、捧げなさい。そうじゃなければね、この蛇の被害はね、とまりませんよ。」と、いうふうなんだね。で、そこのほうに、たまたま二人、こう対象した地域にね、二人人がいるわけね。で、一人はもう侍の金持ちの子、娘であるわけです。一人は、かた親は、めくらでね、女の親は、夜逃げしてしまった母親ね。ということで、その貧乏な家には、後妻がね、いわゆる後妻が来てね、後妻がこの娘を養って、すごくかわいがって育ててるわけね。そして、金持ちの所からね、こういう駆け引きがあっても絶対にいってはならんということでね、普通の継親はすごく悪いイメージがあるんだけど、この継親はね、綺麗に描かれていると思うんだね。で、この継親ではあるけどね、この娘をね、「これ大切に、絶対に金で買われてはならない。」というふうに、やるんだけど、う親も病気で、家庭も困っているしね、「自分がそれに代わって行けばね、このお金が貰えるんじゃないか。」ということでね、親孝行というつもりでね、「自分が行きます。」ということでね、裏取り引きにね、応じてしまってね、そのいつの何時というのに、この子が行ってね、もう蛇が、こう食べに来るまでいるというかね、捧げられるわけね。そして、そこの方でね、やはりこう、この誠の者をね、食はしてはならないというので、この蛇よりも、大きな神様が降りてから、この蛇をね、退治したという話なんだよね。これが屋良漏池。この比謝川をずっと上がって行ったところに、あの漏池のあれがあるさあねえ。比謝川の向こうにこの伝説のね、説明書きの看板が立っていますよ。嘉手納町が建ててあります。屋良漏池ね、まあ、そういうことで、この蛇というのはね、あの漏池の大きな深い池があるさあね、川のね、大きな溜まり場があるわけね。そこのほうに漏池グムイというか、水がね、深く溜まっているのをクムイと言うわけ。そこのほうに大きな蛇がいて、で、農作物なんかも荒らして、大変だったといってね、で、それをこう鎮めるにはどうすればいいかということで、いろいろ占い師ってなあ、いろいろ昔のそういったものがいるわけでしょ。こう神の話を聞いてさ、それがこうこうしないといけないというふうに出たというわけね。そこで、時代背景としては、どのほうの時代かは、分からないけどね、もう今流に言えば、これは屋良のいわゆる、大きな社会問題、政治問題であったわけね。そうやって、首里の王様もね、この蛇に子を捧げる儀式にはね、参加するという形さ。そこの中でこう、神様が降りて来て、この蛇を殺してやったと、そうやって、この娘にはね、大きな宝をあげたといって、ただ蛇を殺しただけじゃなくて、宝をこの娘にあげたといってね、この娘さんは、金持ちのほうからもお金を貰って、また神様からも貰って、相当儲けたんじゃないかねえ。いいことすると、二つの褒美があったんじゃないの。それで、めでたしというところだと思うけど、それでね、この娘が貰ったいわゆる黄金(くがに)ね、宝の玉を、こうにわかめくらの父親にね、触らせたら、こう目が開いて、見えたというわけ。だから、宝も貰って、娘の命も助かって、親の目も開いて、こんなめでたいことないよーなー。結局、不幸なことが全部吹っ飛んだわけよね。こういう素晴らしい話って、現代なったらいまとない。屋良漏池なんてそんなもんが筋だと思うけどね。もう物語は、芝居になった場合にね、時代背景、そういったものもね、つけてくると、思うわけね。 |
| 全体の記録時間数 | 7:10 |
| 物語の時間数 | 7:06 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |