
あるなーかー城間仲ってことわざがね、この城間仲って非常に金持ちさあ。昔からね、金持んちゅ〈金持ちの人〉、よく続いて三代までということわざあるさあね。しかしさ、あそこは何代とこれずっと続いてるってよ。で、あそこのいい儲きさあね、よく真面目に儲かった金って聞いとるけど。また、ある話はね、有名だけど、もうこの城間仲の奥さんがよ、王様に惚れられてからに、その王様を満足さしたから、土地は全部、こんだけ全部田んぼとかもね、そしてから、それからも、金持ちって話もあるしね。いろいろあるけど、あそこの城間仲の話は、そういう話よ。また、こういう説もあるさ。旧の大晦日に泥棒が入ってよ、城間仲の天井に登って、豚肉ぬすどぅ〈盗み〉に入って、これはもう主人分かっておった。ほんでから、黙ってよ、ほんと、今日はもう主人、ご飯はたてうじん、たてうじん分かるか、殿様が使っている高御膳、これに入れてあげよったっていうから、これよ、その上座て、床間のある所と言って、その主人やりよったって。だから、召使にね、「二人分作って来い」って言いよったって。だから、(なんで主人一人しかいないのにね、なんで二人分、なんでかね)と不思議に思っているけれども、主人の命令だから、二人分作ってよ、待っておったら、「君はいいから、下がれ」と言ったからね、下がってから、おやじがよ、天井んかいうしやー〈天井にいるさあね〉「降りて来わぁ〈降りてきなさい〉」と言いよったって。この泥棒よ、(ああ、しまった。もう分かられてるんだなあ)と思ってからによ、降りてきてからに正座してよ、非常に詫びしてよ。それからよ、「食とむしんねーんや、飲むしんねーん。ランプんねーんやー、どぅく貧乏で困って、子供たち殺そう思って。貴方なーよ、肉盗みがちゃーびたん〈食べる物もない、飲む物もない。ランプもない。貧乏で困って、子供たちを殺そうと思いもしました。それで、貴方の家に肉を盗みに来たのですが〉」とよ、正直に言ったもんだから、その城間仲の父親ね、「いいからこれ食べなさい」食べさせて、君が持てるだけ持って行きなと持たしたと。こういう話があるさ。して、城間仲は、あれはほんとにいい儲けだから、何代までも続いて、あるなーか城間仲ということになったと。
| レコード番号 | 47O235977 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C317 |
| 決定題名 | 城間仲と大歳の盗人(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 城間仲 |
| 話者名 | 知花包喜 |
| 話者名かな | ちばなほうき |
| 生年月日 | 19221031 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 嘉手納町字野国 |
| 記録日 | 19930829 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 嘉手納T17A09 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | かでなの民話P268 |
| キーワード | 大歳の盗人,金持ち,王様,奥様, |
| 梗概(こうがい) | あるなーかー城間仲ってことわざがね、この城間仲って非常に金持ちさあ。昔からね、金持んちゅ〈金持ちの人〉、よく続いて三代までということわざあるさあね。しかしさ、あそこは何代とこれずっと続いてるってよ。で、あそこのいい儲きさあね、よく真面目に儲かった金って聞いとるけど。また、ある話はね、有名だけど、もうこの城間仲の奥さんがよ、王様に惚れられてからに、その王様を満足さしたから、土地は全部、こんだけ全部田んぼとかもね、そしてから、それからも、金持ちって話もあるしね。いろいろあるけど、あそこの城間仲の話は、そういう話よ。また、こういう説もあるさ。旧の大晦日に泥棒が入ってよ、城間仲の天井に登って、豚肉ぬすどぅ〈盗み〉に入って、これはもう主人分かっておった。ほんでから、黙ってよ、ほんと、今日はもう主人、ご飯はたてうじん、たてうじん分かるか、殿様が使っている高御膳、これに入れてあげよったっていうから、これよ、その上座て、床間のある所と言って、その主人やりよったって。だから、召使にね、「二人分作って来い」って言いよったって。だから、(なんで主人一人しかいないのにね、なんで二人分、なんでかね)と不思議に思っているけれども、主人の命令だから、二人分作ってよ、待っておったら、「君はいいから、下がれ」と言ったからね、下がってから、おやじがよ、天井んかいうしやー〈天井にいるさあね〉「降りて来わぁ〈降りてきなさい〉」と言いよったって。この泥棒よ、(ああ、しまった。もう分かられてるんだなあ)と思ってからによ、降りてきてからに正座してよ、非常に詫びしてよ。それからよ、「食とむしんねーんや、飲むしんねーん。ランプんねーんやー、どぅく貧乏で困って、子供たち殺そう思って。貴方なーよ、肉盗みがちゃーびたん〈食べる物もない、飲む物もない。ランプもない。貧乏で困って、子供たちを殺そうと思いもしました。それで、貴方の家に肉を盗みに来たのですが〉」とよ、正直に言ったもんだから、その城間仲の父親ね、「いいからこれ食べなさい」食べさせて、君が持てるだけ持って行きなと持たしたと。こういう話があるさ。して、城間仲は、あれはほんとにいい儲けだから、何代までも続いて、あるなーか城間仲ということになったと。 |
| 全体の記録時間数 | 3:37 |
| 物語の時間数 | 3:20 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |