
昔、首里に母親と息子2人の3人家族がいた。長男は継子で次男は実子である。夫も亡くなって、母親は継子をいじめ、自分の実子を長男にしようとした。ある真冬の寒い日に母親は継子に、竹の子を取って来い、と言いつける。ところが真冬に竹の子はどこにもないので継子は手ぶらで帰った。母親は怒って、今度は井戸に何かを落とし、「あれを取って来い」と言いつけ、継子が井戸の中に降りて行くと、上から大きな石を落として殺そうとした。運よく継子は横穴にもぐり込んで、隣の人に助けられて逃げ出す。そしてある金持ちの家に奉公に上がる。そこには下男が6,7人もいたが、この継子が一番年下だったので、薪割りや洗濯、掃除と何でもさせられた。継子は夜遅くまで働き、浴びる暇もなく、夜は竃の側で灰をかぶって寝ていた。継子が17,8歳になった頃、その家の娘が下男の中から婿を取ることになった。娘は「私の鞠が当たった人を婿にする」と言った。すると、その鞠がその灰被りの青年に当たった。娘の両親は、「こんなみすぼらしい者では駄目だ」と怒ったが、青年は風呂を浴びると見違えるほどの好男子になった。それで娘と青年は結婚した。ある日その青年は馬に金のあぶみの鞍をかけ、首里の継母に会いに行く。そして元の家に入り、「お母さん」と声を掛けると、継母は立派になった長男の姿を見て、昔いじめたことが恥ずかしくなり、井戸に身を投げて死んでしまった。
| レコード番号 | 47O235855 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C312 |
| 決定題名 | 灰坊(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 継子の石井戸 |
| 話者名 | 沢岻安徳 |
| 話者名かな | たくしあんとく |
| 生年月日 | 19220826 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 嘉手納町字野国 |
| 記録日 | 19930829 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 嘉手納T12B01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | かでなの民話P312 |
| キーワード | 継子,竹の子,井戸,灰坊,婿取り,鞠, |
| 梗概(こうがい) | 昔、首里に母親と息子2人の3人家族がいた。長男は継子で次男は実子である。夫も亡くなって、母親は継子をいじめ、自分の実子を長男にしようとした。ある真冬の寒い日に母親は継子に、竹の子を取って来い、と言いつける。ところが真冬に竹の子はどこにもないので継子は手ぶらで帰った。母親は怒って、今度は井戸に何かを落とし、「あれを取って来い」と言いつけ、継子が井戸の中に降りて行くと、上から大きな石を落として殺そうとした。運よく継子は横穴にもぐり込んで、隣の人に助けられて逃げ出す。そしてある金持ちの家に奉公に上がる。そこには下男が6,7人もいたが、この継子が一番年下だったので、薪割りや洗濯、掃除と何でもさせられた。継子は夜遅くまで働き、浴びる暇もなく、夜は竃の側で灰をかぶって寝ていた。継子が17,8歳になった頃、その家の娘が下男の中から婿を取ることになった。娘は「私の鞠が当たった人を婿にする」と言った。すると、その鞠がその灰被りの青年に当たった。娘の両親は、「こんなみすぼらしい者では駄目だ」と怒ったが、青年は風呂を浴びると見違えるほどの好男子になった。それで娘と青年は結婚した。ある日その青年は馬に金のあぶみの鞍をかけ、首里の継母に会いに行く。そして元の家に入り、「お母さん」と声を掛けると、継母は立派になった長男の姿を見て、昔いじめたことが恥ずかしくなり、井戸に身を投げて死んでしまった。 |
| 全体の記録時間数 | 10:09 |
| 物語の時間数 | 9:43 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |