
モーイ親方という人は生まれつき頭が良かった。いつも床下に隠れて勉強していた。そして闘鶏を持ち歩いてあちこちで喧嘩させ、また自分と縁組みしている女の部屋に鶏を放したこともあった。薩摩の王様から三つの難問が出された。一つはおんどりの卵、一つは灰の縄、もう一つは三重城を持って来いというものだった。モーイ親方は、薩摩へ行って、「父親が産を催したため私が代理で来た」と言う。すると薩摩側から「ばかバカやろう、男がお産することがあるか」と言われたので、「それではおんどりの卵はどこにあるか」とやり返す。灰縄については、縄を綯ってそれを燃やすと灰縄になった。また三重城については、「沖縄は全員総動員でその山は取ってあるが、それを積む船がないので、薩摩から船を貸してくれ」と言って、この難問も切り抜けた。薩摩の王様はモーイ親方を殺そうと思い、家来に命じて大きな鍋に油を沸かさせ、その中に投げ込もうとしたが逆に薩摩の侍3人が投げ込まれた。薩摩の王様は、「お前の望みを叶えてやろう」と言った。モーイ親方は「一日でいいから、私を薩摩の王様にしてくれ」と頼み、王の椅子についた。その頃、沖縄は薩摩からの税金に苦しめられていたので、モーイ親方は家来に命じ、証文を持って来させると、それらを全部焼き捨てた。
| レコード番号 | 47O235831 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C311 |
| 決定題名 | モーイ親方 殿様の難題(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 伊礼政松 |
| 話者名かな | いれいせいしょう |
| 生年月日 | 19170810 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 嘉手納町字野里 |
| 記録日 | 19930829 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 嘉手納T11B07 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 13 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 薩摩,難題,雄鶏の卵,灰縄,三重城,証文, |
| 梗概(こうがい) | モーイ親方という人は生まれつき頭が良かった。いつも床下に隠れて勉強していた。そして闘鶏を持ち歩いてあちこちで喧嘩させ、また自分と縁組みしている女の部屋に鶏を放したこともあった。薩摩の王様から三つの難問が出された。一つはおんどりの卵、一つは灰の縄、もう一つは三重城を持って来いというものだった。モーイ親方は、薩摩へ行って、「父親が産を催したため私が代理で来た」と言う。すると薩摩側から「ばかバカやろう、男がお産することがあるか」と言われたので、「それではおんどりの卵はどこにあるか」とやり返す。灰縄については、縄を綯ってそれを燃やすと灰縄になった。また三重城については、「沖縄は全員総動員でその山は取ってあるが、それを積む船がないので、薩摩から船を貸してくれ」と言って、この難問も切り抜けた。薩摩の王様はモーイ親方を殺そうと思い、家来に命じて大きな鍋に油を沸かさせ、その中に投げ込もうとしたが逆に薩摩の侍3人が投げ込まれた。薩摩の王様は、「お前の望みを叶えてやろう」と言った。モーイ親方は「一日でいいから、私を薩摩の王様にしてくれ」と頼み、王の椅子についた。その頃、沖縄は薩摩からの税金に苦しめられていたので、モーイ親方は家来に命じ、証文を持って来させると、それらを全部焼き捨てた。 |
| 全体の記録時間数 | 5:11 |
| 物語の時間数 | 4:39 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |