西銘主(共通語)

概要

西銘主の奥さんは久松出身であり、東の方の家に生まれた。西の方には男の子が生まれた。西の家の人が海で流木を枕に寝ていると、龍宮の神が生まれを授けてきたと話していた。男の子は小さい臼につかっていて、入り口や門など所構わずその水を撒いていたので、この西の家の子には少しの運を授けた。東の家では賑やかにお祝いをしていたのでたくさんの運を授けてきたという。話を聞いた西の家の人は、屋根に登り大きな桑の葉を持って鶏のような真似をし、自分は神の使いであるから、西の家の子と結婚しろといった。成人すると西の男の子と東の女の子は結婚した。裕福に暮らしていると、ある日、麦を臼で挽いたものでジューシー(雑炊)を作っていた。沸騰するとぶくぶく音を立てたので、私を叱っているとして男は鍋の中に薪を入れた。男は贅沢で乱暴をするようになったので、婆さんに相談をすると、北の海辺に待っている人がいるといわれた。女が北へ行くと、小さな小屋に黒い人が座っていた。女はこの男に一晩泊めてくれと頼み、小屋に泊まることになった。夜、男が寝ている時に唾をつけて足をこすると白い肌が現れた。その後二人は結婚し、女1人と男7人を産んだ。この男の子たちは、どこへ行っても炭焼太郎の子といわれるのが嫌だった。舟を造ったので父さんも一緒に海辺に行こうと誘い、アザビ(浅く近い所)トゥカビ(外のさんごのリーフ)の所に下ろして、自分たちは向こうで釣りをするからといい、父親を置き去りにした。潮が満ちてきて溺れそうになると、目の前をサバ(フカ)が泳いでいた。溺死するよりはフカに喰われた方がましだと思いフカにしがみつくと、頭につかまった男を浜まで連れて来てくれた。娘は浜で父が帰るのを待っていた。父は娘に小さな牛を連れて来てと頼む。浜辺の石に穴が開いていたので、そこに牛を繋いでサバに食べさせた。体全部を与えたが帰らないので、牛の頭をやると帰って行った。父は娘に茅を持って来るようにいい、持って来るとそれを吹いた。すると竜巻が起こり、息子たちの舟は飛ばされて死んでしまった。

再生時間:11:56

民話詳細DATA

レコード番号 47O233843
CD番号 47O23C200
決定題名 西銘主(共通語)
話者がつけた題名
話者名 洲鎌正篤
話者名かな すがませいとく
生年月日
性別
出身地
記録日 19970319
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 平良T136A01
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12,20
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 流木,龍宮の神,炭焼太郎,盲目,サバ,牛の頭
梗概(こうがい) 西銘主の奥さんは久松出身であり、東の方の家に生まれた。西の方には男の子が生まれた。西の家の人が海で流木を枕に寝ていると、龍宮の神が生まれを授けてきたと話していた。男の子は小さい臼につかっていて、入り口や門など所構わずその水を撒いていたので、この西の家の子には少しの運を授けた。東の家では賑やかにお祝いをしていたのでたくさんの運を授けてきたという。話を聞いた西の家の人は、屋根に登り大きな桑の葉を持って鶏のような真似をし、自分は神の使いであるから、西の家の子と結婚しろといった。成人すると西の男の子と東の女の子は結婚した。裕福に暮らしていると、ある日、麦を臼で挽いたものでジューシー(雑炊)を作っていた。沸騰するとぶくぶく音を立てたので、私を叱っているとして男は鍋の中に薪を入れた。男は贅沢で乱暴をするようになったので、婆さんに相談をすると、北の海辺に待っている人がいるといわれた。女が北へ行くと、小さな小屋に黒い人が座っていた。女はこの男に一晩泊めてくれと頼み、小屋に泊まることになった。夜、男が寝ている時に唾をつけて足をこすると白い肌が現れた。その後二人は結婚し、女1人と男7人を産んだ。この男の子たちは、どこへ行っても炭焼太郎の子といわれるのが嫌だった。舟を造ったので父さんも一緒に海辺に行こうと誘い、アザビ(浅く近い所)トゥカビ(外のさんごのリーフ)の所に下ろして、自分たちは向こうで釣りをするからといい、父親を置き去りにした。潮が満ちてきて溺れそうになると、目の前をサバ(フカ)が泳いでいた。溺死するよりはフカに喰われた方がましだと思いフカにしがみつくと、頭につかまった男を浜まで連れて来てくれた。娘は浜で父が帰るのを待っていた。父は娘に小さな牛を連れて来てと頼む。浜辺の石に穴が開いていたので、そこに牛を繋いでサバに食べさせた。体全部を与えたが帰らないので、牛の頭をやると帰って行った。父は娘に茅を持って来るようにいい、持って来るとそれを吹いた。すると竜巻が起こり、息子たちの舟は飛ばされて死んでしまった。
全体の記録時間数 12:04
物語の時間数 11:56
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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