
西銘主は炭を焼く人だった。ある時、野崎(現在の久松)から女の人がやって来て、西銘主の家に泊めてほしいと言った。西銘主の家はとても小さな家だったので、ここは眠れるような所ではないと言って断わるが、女はここで十分だからと言って泊めてもらった。西銘主は炭焼なのでみすぼらしい姿だったが、水浴したら美しい姿をしており、二人は夫婦になった。西銘主を祀った御嶽では、ジュマク御願を昔からしている。御嶽に幕を張って、頭をとった魚や酒や食べ物を供えていた。西銘主の家元は狩俣で、狩俣の神の家から狩俣の神が西銘の御嶽にやって来て、マクガン(ヤシガニ)がたくさん現れた。そこでこの御嶽の辺りでは、マクガンを取ってはいけないという。またある時、西銘の主がマズムヌと海へ行った。それで捕った魚を食べる時、西銘主は魚を刀で刻んでウプバーザフナという草と一緒に食べさせると、マズムヌは逃げて行った。それでウナバーザフナはマズムヌに効くという。また、マズムヌが道を歩いている前方から、女の子が歩いてくるのを西銘主が見て、大変だと思って生にんにくをすったものを女の子に掛けると、マズムヌは逃げて行った。この女の子は、何でマズムヌは逃げって行ったんだろうと思って、歩いて行ってしまった。それでにんにくもマズムヌに効くという。西銘主には三人の男の子がいたが、この子供らは西銘主を海に連れて行って置き去りにしてきた。するとサバがやって来て西銘主を浜まで連れて行ってくれた。それで西銘主は家で飼っているバッフッス(大きな牛)を上げなければと思って、バッフッスをサバに上げるが、体を全部食べてもサバは行こうとしない。そこで最後に残っていた頭を投げてやると、サバは帰っていった。悪い心を持ってはいけないという。
| レコード番号 | 47O233836 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C198 |
| 決定題名 | 西銘主(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 下地カメ |
| 話者名かな | しもじかめ |
| 生年月日 | 19100105 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 平良市字宮原 |
| 記録日 | 19970319 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 平良T134A01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 西銘主,炭焼,ジュマク御願,マクガン,マズムヌ,牛の頭,サバ |
| 梗概(こうがい) | 西銘主は炭を焼く人だった。ある時、野崎(現在の久松)から女の人がやって来て、西銘主の家に泊めてほしいと言った。西銘主の家はとても小さな家だったので、ここは眠れるような所ではないと言って断わるが、女はここで十分だからと言って泊めてもらった。西銘主は炭焼なのでみすぼらしい姿だったが、水浴したら美しい姿をしており、二人は夫婦になった。西銘主を祀った御嶽では、ジュマク御願を昔からしている。御嶽に幕を張って、頭をとった魚や酒や食べ物を供えていた。西銘主の家元は狩俣で、狩俣の神の家から狩俣の神が西銘の御嶽にやって来て、マクガン(ヤシガニ)がたくさん現れた。そこでこの御嶽の辺りでは、マクガンを取ってはいけないという。またある時、西銘の主がマズムヌと海へ行った。それで捕った魚を食べる時、西銘主は魚を刀で刻んでウプバーザフナという草と一緒に食べさせると、マズムヌは逃げて行った。それでウナバーザフナはマズムヌに効くという。また、マズムヌが道を歩いている前方から、女の子が歩いてくるのを西銘主が見て、大変だと思って生にんにくをすったものを女の子に掛けると、マズムヌは逃げて行った。この女の子は、何でマズムヌは逃げって行ったんだろうと思って、歩いて行ってしまった。それでにんにくもマズムヌに効くという。西銘主には三人の男の子がいたが、この子供らは西銘主を海に連れて行って置き去りにしてきた。するとサバがやって来て西銘主を浜まで連れて行ってくれた。それで西銘主は家で飼っているバッフッス(大きな牛)を上げなければと思って、バッフッスをサバに上げるが、体を全部食べてもサバは行こうとしない。そこで最後に残っていた頭を投げてやると、サバは帰っていった。悪い心を持ってはいけないという。 |
| 全体の記録時間数 | 46:45:00 |
| 物語の時間数 | 46:45:00 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |