山城のアミサーボーリー(シマグチ)

概要

五代前の御先祖さまね、ぼくから五代目。その人がねアミサーボーリーという人だったそうですよ。水おけがあるでしょう。あれを担いでね、雨ごいに行ってね。雨を降らして下さい神様、雨を降らして下さいお願いしますと拝むと。ばあさんたちは、すぐに集まってきたらしく、ひしゃくで、みんな、雨が降ったようと、水は、水おけからかけよったらしいです。そんな話です。その人の話によると、昔、短期上納というのがあったらしい。短期上納といって、米や豆を収穫したら、村役場に集めてね、そこでよりわけをした。丸いいいものだけで、少しでもとがっているものは入れないで、そういうふうによりわけた。それを馬の背中に乗せて、短期上納といって、首里へ持って行ったそうです。そうしたらその途中で、そのアミサボーリーというお爺さんは、道ばたに馬をつないで、友だちの家へ遊びに行ったというんですよ。そうしたら、昔は、豆腐はソーメン箱に入れていたので、それに風呂敷をかぶせて、門のむかいに置いてあったんだって。すると、そのお爺さんが帰ってくる間には、その豆腐は馬が全部食べてしまっていた。そのころまでは、昔は豆腐のカスを食べていたのでね、一般の人々は豆腐を食べたことがなかった。そうだから、ましてや、馬なんかに豆腐を食わせることはなかったわけね。だけど、馬が豆腐を食べてしまったもんだから、豆腐代は弁償しないといけないねと、近所の人たちが集まってきたそうです。集まってきたので。またそのお爺さんはこっけいな人だったんでしょうね。それでそのお爺さんが、「豆腐代を弁償するのはいいが、私の馬が腹をこわして死んでしまったら、私は子どもたちをどうして育ててゆこうか。」と泣いたようす。すると役人は、「この田舎者、早く馬を連れて行け。」というので、お爺さんは豆腐の代金を支払わないですんだという話です。取り立ての役人の人たちは、馬が豆腐を食べるということを知らなかったわけ。

再生時間:2:59

民話詳細DATA

レコード番号 47O413052
CD番号 47O41C122
決定題名 山城のアミサーボーリー(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 山城亀
話者名かな やましろかめ
生年月日 18991111
性別
出身地 石川市山城
記録日 19820804
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石川市T37B01
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード アミサーボーリー,雨,神様,短期上納,馬の背中,豆腐
梗概(こうがい) 五代前の御先祖さまね、ぼくから五代目。その人がねアミサーボーリーという人だったそうですよ。水おけがあるでしょう。あれを担いでね、雨ごいに行ってね。雨を降らして下さい神様、雨を降らして下さいお願いしますと拝むと。ばあさんたちは、すぐに集まってきたらしく、ひしゃくで、みんな、雨が降ったようと、水は、水おけからかけよったらしいです。そんな話です。その人の話によると、昔、短期上納というのがあったらしい。短期上納といって、米や豆を収穫したら、村役場に集めてね、そこでよりわけをした。丸いいいものだけで、少しでもとがっているものは入れないで、そういうふうによりわけた。それを馬の背中に乗せて、短期上納といって、首里へ持って行ったそうです。そうしたらその途中で、そのアミサボーリーというお爺さんは、道ばたに馬をつないで、友だちの家へ遊びに行ったというんですよ。そうしたら、昔は、豆腐はソーメン箱に入れていたので、それに風呂敷をかぶせて、門のむかいに置いてあったんだって。すると、そのお爺さんが帰ってくる間には、その豆腐は馬が全部食べてしまっていた。そのころまでは、昔は豆腐のカスを食べていたのでね、一般の人々は豆腐を食べたことがなかった。そうだから、ましてや、馬なんかに豆腐を食わせることはなかったわけね。だけど、馬が豆腐を食べてしまったもんだから、豆腐代は弁償しないといけないねと、近所の人たちが集まってきたそうです。集まってきたので。またそのお爺さんはこっけいな人だったんでしょうね。それでそのお爺さんが、「豆腐代を弁償するのはいいが、私の馬が腹をこわして死んでしまったら、私は子どもたちをどうして育ててゆこうか。」と泣いたようす。すると役人は、「この田舎者、早く馬を連れて行け。」というので、お爺さんは豆腐の代金を支払わないですんだという話です。取り立ての役人の人たちは、馬が豆腐を食べるということを知らなかったわけ。
全体の記録時間数 3:30
物語の時間数 2:59
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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