
ガマデラというのは、今の嘉手苅の区域になっているんですよね。むこうに伊波按司(あんじ)といって、最初の按司(あんじ)ですかねえ、その人が国頭(くにがみ)の今帰仁(なきじん)から逃(のが)れてきて、そこのガマデラに隠れて、何の食料もないもんだから困っていると、伊波仲門(なかじょー)の娘が、この人はただの人ではないと通ってですね、食物を運んで世話している間に恋仲になってですね、そこで、まあ、その人の嫁さんになった。それで、やがてこの人が初代の伊波城(ぐしく)の按司(あんじ)になったというのは本当ですよね。按司(あんじ)が隠れたあそこのガマデラというのは、たくさんの人が、そこに隠れて助かったんでしょうね。それで今でも私たちは、旧の六月の二十五日には、千人算(ざん)といってですね、藁算(わらざん)を作って、それを、その・カマ石にかけてですね、ヒヤ、ヒヤ、ヒヤっといって三回ずつ上げてですね、千人、万人と栄えさせて下さいということで拝むんですがね。そのあと、この人を助けて按司に持って行った人が、嘉手苅の今の観音堂に祭られていると。伊波按司はあの人が私を按司にしてくれたといって、この人には恩がある。この人はただの人じゃないからというので、嘉手苅に観音堂建ててねえ、その助けてくれた人を祭るということになったらしいですね。その観音堂造った人の夫婦のお墓がターチドゥクルといって、二つのお墓がね向い合って、こっちにもあり、こっちにもあるんですがね。その墓は板のふたなので、板ぶたぐゎーっていっていたが、今はコンクリートでちゃんと直してある。
| レコード番号 | 47O412973 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C119 |
| 決定題名 | 嘉手苅のガマディラ(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 山城好増 |
| 話者名かな | やましろこうぞう |
| 生年月日 | 19081130 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 石川市山城 |
| 記録日 | 19820803 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石川市T35A04 |
| 元テープ管理者 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | ガマデラ,伊波按司,今帰仁,伊波仲門,恋仲,旧6月の25日,千人算 |
| 梗概(こうがい) | ガマデラというのは、今の嘉手苅の区域になっているんですよね。むこうに伊波按司(あんじ)といって、最初の按司(あんじ)ですかねえ、その人が国頭(くにがみ)の今帰仁(なきじん)から逃(のが)れてきて、そこのガマデラに隠れて、何の食料もないもんだから困っていると、伊波仲門(なかじょー)の娘が、この人はただの人ではないと通ってですね、食物を運んで世話している間に恋仲になってですね、そこで、まあ、その人の嫁さんになった。それで、やがてこの人が初代の伊波城(ぐしく)の按司(あんじ)になったというのは本当ですよね。按司(あんじ)が隠れたあそこのガマデラというのは、たくさんの人が、そこに隠れて助かったんでしょうね。それで今でも私たちは、旧の六月の二十五日には、千人算(ざん)といってですね、藁算(わらざん)を作って、それを、その・カマ石にかけてですね、ヒヤ、ヒヤ、ヒヤっといって三回ずつ上げてですね、千人、万人と栄えさせて下さいということで拝むんですがね。そのあと、この人を助けて按司に持って行った人が、嘉手苅の今の観音堂に祭られていると。伊波按司はあの人が私を按司にしてくれたといって、この人には恩がある。この人はただの人じゃないからというので、嘉手苅に観音堂建ててねえ、その助けてくれた人を祭るということになったらしいですね。その観音堂造った人の夫婦のお墓がターチドゥクルといって、二つのお墓がね向い合って、こっちにもあり、こっちにもあるんですがね。その墓は板のふたなので、板ぶたぐゎーっていっていたが、今はコンクリートでちゃんと直してある。 |
| 全体の記録時間数 | 0:33 |
| 物語の時間数 | 0:26 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |