幽霊の仇討ち(共通語)

概要

どことは知らないんですけど、ある村にとっても仲のいい恋人同士がいたそうです。そってえ、何カ月かたった後、女の恋人は病気にかかったそうです。そしたら、この男はもうまたそんなに可愛いがった彼女を見捨てて他の女を愛したそうです。そんなことをするうちに、もう女は病気で亡くなったそうですねえ。そって、男の方はまた愛した後の女を嫁さんにして、赤ちゃんが産れたそうです。その時に、この前の女の恋人は、あの世に行ってからもあんまり悲しくて、「もうこれでは気が済まないから、必ず赤ちゃんの命を取ってやる。」というつもりで覚悟をしていたそうですね。それで、もう男の家に入って行こうと思うけど、このお家の方にまた、物知(むぬし)りが行ったのか知らないけど、玄関から仏壇の前まで、みんな符札 (ふうふだ)を貼っているから、なかなか入れなかったそうですねえ。この亡くなった女は、あんまり悲しくて、自分の友達に夢で、「私の頼みがあるから、聞いてくれないかあ。」って話したところ、この友達が、「何かねえ。」って言ったら、「私は今まで男に怨みがあって、赤ちゃんの命を取りに行ったけど、この符札が貼られてなかなか入られないから、お願いだから、明日の満産(まんさん)祝いに貴方がねえ、踊りの真似をして、この符札を切ってくれないかねえ。」って、夢で頼まれたわけ。頼まれたら、この友達はもういやとも言えないで、「やってあげるよ。」って返事をしたわけ。七日になってもう満産祝いで皆が喜んで踊っているところを、この友達は入って行って踊りの真似して、夢で、「この符札取るのはね、始めは玄関から取りなさいよう。」って言われたから、符札は玄関から取って、また次々と符札をみんな取ってしまったから、その時には、幽霊はもう入ってきたわけ。そして、この赤ちゃんの命を取ってね、仇を討ったそうです。終わりました。

再生時間:3:04

民話詳細DATA

レコード番号 47O412940
CD番号 47O41C118
決定題名 幽霊の仇討ち(共通語)
話者がつけた題名 符札の話
話者名 伊波ミツ
話者名かな いはみつ
生年月日 19150315
性別
出身地 石川市伊波
記録日 19820803
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石川市T33B04
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 20
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 いしかわの民話昔話編P141
キーワード 恋人同士,女の恋人は病気,他の女,赤ちゃん,符札,幽霊
梗概(こうがい) どことは知らないんですけど、ある村にとっても仲のいい恋人同士がいたそうです。そってえ、何カ月かたった後、女の恋人は病気にかかったそうです。そしたら、この男はもうまたそんなに可愛いがった彼女を見捨てて他の女を愛したそうです。そんなことをするうちに、もう女は病気で亡くなったそうですねえ。そって、男の方はまた愛した後の女を嫁さんにして、赤ちゃんが産れたそうです。その時に、この前の女の恋人は、あの世に行ってからもあんまり悲しくて、「もうこれでは気が済まないから、必ず赤ちゃんの命を取ってやる。」というつもりで覚悟をしていたそうですね。それで、もう男の家に入って行こうと思うけど、このお家の方にまた、物知(むぬし)りが行ったのか知らないけど、玄関から仏壇の前まで、みんな符札 (ふうふだ)を貼っているから、なかなか入れなかったそうですねえ。この亡くなった女は、あんまり悲しくて、自分の友達に夢で、「私の頼みがあるから、聞いてくれないかあ。」って話したところ、この友達が、「何かねえ。」って言ったら、「私は今まで男に怨みがあって、赤ちゃんの命を取りに行ったけど、この符札が貼られてなかなか入られないから、お願いだから、明日の満産(まんさん)祝いに貴方がねえ、踊りの真似をして、この符札を切ってくれないかねえ。」って、夢で頼まれたわけ。頼まれたら、この友達はもういやとも言えないで、「やってあげるよ。」って返事をしたわけ。七日になってもう満産祝いで皆が喜んで踊っているところを、この友達は入って行って踊りの真似して、夢で、「この符札取るのはね、始めは玄関から取りなさいよう。」って言われたから、符札は玄関から取って、また次々と符札をみんな取ってしまったから、その時には、幽霊はもう入ってきたわけ。そして、この赤ちゃんの命を取ってね、仇を討ったそうです。終わりました。
全体の記録時間数 3:15
物語の時間数 3:04
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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