
二中の生徒がマラソンしていたそうだよ。するとある男の生徒が一日橋の上で気絶したそうだ。その気絶した生徒が夢心地で感じたことなんだが、閻魔王が立っていた。そして、倒れた生徒の後生に行ったお爺さんもそこにいた。そのお爺さんが、「これは、私の孫なんだから命は助けて下さい。」と言った。ところが、その閻魔王は、「だめ。」と言って断わった。「それじゃ、だめならせめて十年間だけでも命を延ばしてやって下さい。」と言うと、「十年だったらいいだろう。」と言って、それで助かった。その生徒はそれから元気になり、師範学校の二部を卒業し、教員をして、お母さんと二人で暮らしていた。そして、ある日曜日に、お母さんが昼御飯の仕度をして、息子は二階にいるから、「御飯ができたから下りてきて食べなさい。」と合図するけれども一向に下りて来なかったそうだ。不思議なことだと思って、母親が二階に上ってみると、いつ誰がくれたのか分からないが、額に入っている一日橋の油絵を眺めて、その息子はそのまま死んでいたそうだ。そうしたら、「不思議なことがあるもんだ。」と、そのお母さんがいろいろ計算してみると、その一日橋の絵を見て病気にもかからずに死んでいったのは、一日橋で気絶したとき、お爺さんが閻魔王に命乞いして十年間命を延ばしてもらったのだが、あれからちょうど十年目に当たっていたそうだ。そういう伝説があるよ。
| レコード番号 | 47O412819 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C112 |
| 決定題名 | 一日橋の閻魔(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 伊波一郎 |
| 話者名かな | いはいちろう |
| 生年月日 | 19031214 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 石川市伊波児童会館 |
| 記録日 | 19820803 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石川市T29A10 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 30 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いしかわの民話昔話編P55 |
| キーワード | 二中の生徒,マラソン,一日橋の上で気絶,閻魔王,後生に行ったお爺さん,十年間だけでも命を延ばす |
| 梗概(こうがい) | 二中の生徒がマラソンしていたそうだよ。するとある男の生徒が一日橋の上で気絶したそうだ。その気絶した生徒が夢心地で感じたことなんだが、閻魔王が立っていた。そして、倒れた生徒の後生に行ったお爺さんもそこにいた。そのお爺さんが、「これは、私の孫なんだから命は助けて下さい。」と言った。ところが、その閻魔王は、「だめ。」と言って断わった。「それじゃ、だめならせめて十年間だけでも命を延ばしてやって下さい。」と言うと、「十年だったらいいだろう。」と言って、それで助かった。その生徒はそれから元気になり、師範学校の二部を卒業し、教員をして、お母さんと二人で暮らしていた。そして、ある日曜日に、お母さんが昼御飯の仕度をして、息子は二階にいるから、「御飯ができたから下りてきて食べなさい。」と合図するけれども一向に下りて来なかったそうだ。不思議なことだと思って、母親が二階に上ってみると、いつ誰がくれたのか分からないが、額に入っている一日橋の油絵を眺めて、その息子はそのまま死んでいたそうだ。そうしたら、「不思議なことがあるもんだ。」と、そのお母さんがいろいろ計算してみると、その一日橋の絵を見て病気にもかからずに死んでいったのは、一日橋で気絶したとき、お爺さんが閻魔王に命乞いして十年間命を延ばしてもらったのだが、あれからちょうど十年目に当たっていたそうだ。そういう伝説があるよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:36 |
| 物語の時間数 | 2:23 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |