
蛇(じゃー)はね、人間に化けて入ってくるときは立派な男であるそうです。そして、出て行くときはね、何時出て行ったか、いっこう分からなかったそうです。そして、その女の親がね、「お前の相手している男はどういう男か分かっているか。」と言ったら、「全然分からん。」そう言ったら、「あの男を確めないとだめだよ。」そして、「どうして確めるか。」と言ったらね、昔は、ウーバーラによ、着物を作る時は糸を紡いで一杯入れておくでしょう。「あれが一杯になったらね、針に貫(ぬ)いてね、その人の衿に刺しておきなさい。」と親に言われたそうだ。そうしたらね、夜、その男が寝っているうちにね、衿首にその針を刺してあったそうだ。そして、その男は出て行ったから、それたどって行ったら、その人は、洞窟(がま)に入って行っているから、「洞窟に入るなあ、これは人かなあ、何かなあ。」と言って、「お目にかかりたいですが、どうぞ出て下さい。」と言って、礼して言葉柔らかに頼んだらね、もう見破られたから仕方がないからね、もう背の高い蛇が出てね、「貴方の腹の中には私の子供が宿っているから、その子供が生まれたら名前は何と付けなさい。必ず成功させてくれ。」と。その子供を生んでいたんですが、その孫からは本当の人間になったそうだ。その理由でね、沖縄ではね、アカマターは女(いなぐ)まやーすん〔アカマターは女を惑わす〕という言葉があって、女はその時から、三月三日は浜下りした。
| レコード番号 | 47O412728 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C109 |
| 決定題名 | 蛇婿入(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 萩堂盛樽 |
| 話者名かな | おぎどうせいそん |
| 生年月日 | 18970428 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 石川市前原 |
| 記録日 | 19820804 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石川市T25B05 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いしかわの民話昔話編P20 |
| キーワード | 蛇,人間に化ける,立派な男,女の親,ウーバーラ,糸,針,衿,洞窟,子供,アカマター,三月三日,浜下り |
| 梗概(こうがい) | 蛇(じゃー)はね、人間に化けて入ってくるときは立派な男であるそうです。そして、出て行くときはね、何時出て行ったか、いっこう分からなかったそうです。そして、その女の親がね、「お前の相手している男はどういう男か分かっているか。」と言ったら、「全然分からん。」そう言ったら、「あの男を確めないとだめだよ。」そして、「どうして確めるか。」と言ったらね、昔は、ウーバーラによ、着物を作る時は糸を紡いで一杯入れておくでしょう。「あれが一杯になったらね、針に貫(ぬ)いてね、その人の衿に刺しておきなさい。」と親に言われたそうだ。そうしたらね、夜、その男が寝っているうちにね、衿首にその針を刺してあったそうだ。そして、その男は出て行ったから、それたどって行ったら、その人は、洞窟(がま)に入って行っているから、「洞窟に入るなあ、これは人かなあ、何かなあ。」と言って、「お目にかかりたいですが、どうぞ出て下さい。」と言って、礼して言葉柔らかに頼んだらね、もう見破られたから仕方がないからね、もう背の高い蛇が出てね、「貴方の腹の中には私の子供が宿っているから、その子供が生まれたら名前は何と付けなさい。必ず成功させてくれ。」と。その子供を生んでいたんですが、その孫からは本当の人間になったそうだ。その理由でね、沖縄ではね、アカマターは女(いなぐ)まやーすん〔アカマターは女を惑わす〕という言葉があって、女はその時から、三月三日は浜下りした。 |
| 全体の記録時間数 | 3:16 |
| 物語の時間数 | 3:16 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |