塩吹き臼(共通語)

概要

これはですねえ、良いお爺さんと悪いお爺さんがおってですねえ、良いお爺さんはですねえ、非常に貧乏者であったというんですよねえ。ところが悪いお爺さんはねえ、金持ちであったんですがねえ、欲望が強かったわけですよねえ。そしたら、ある日ですね、良いお爺さんが、非常に生活に困っているものだから、 「なんとかいいことないかなあ。」と思い悩んでいる時ですねえ、神様が来てですねえ、「あんたはいいお爺さんだから、この臼はね、貴方が言うのはなんでも出るから使いなさい。」って言ってね、小さい豆腐の豆をする臼をくれたというんだ。この臼をこう回してね、「お金が出なさい。」って回したら、お金が出る。「お塩が出なさい。」と言ったらお塩が出る。「着物が出なさい。」と言ったら着物が出てくると、なんでも出てくるという臼なんですよねえ。この神様はですね、その使い方をそのお爺さんに教えたわけですよ。ところが、隣の貧乏人が急に裕福になったから、悪いお爺さんが、「隣はこんなに急に金持ちになっとるがね、何かあるかなあ。」と言って、そこに行ったらね、その良いお爺さんがね、「私は非常にいい臼があるよ。この臼を回したら、何でも欲しいものが出てくるんだよ。」と聞かしたんだそうですよ。そうしたら、その悪いお爺さん、それを聞いてですねえ、「これは珍らしいねえ。じゃ、やってみなさい。」と言ってねえ、そこでさせたそうですよ。で、「何が欲しいか。」と言うと、悪いお爺さんは、やはりお金が欲しいから、「じゃ、お金が出なさいと挽いてみなさい。」と言ったらね、良いお爺さんが、この臼を回してみたらですね、金がジャラジャラ出てきたと。それを悪いお爺さん見てさ、「これは大したもんだ。」と、この臼を盗んで自分のものにしようって考えたそうですよ。そうして、この臼を盗んで自分の欲しいものを欲ばって作ろうというわけでですねえ。そうしてからに、ある日、自分の近くでやると現れてしまうからと、その臼を船に積んで海に出て行ってですねえ、海の上でいろんなことをやったらしいんですよねえ。そうしたら、その時に、「塩が出なさい。」と言って臼を回してみたら、もう沢山塩が出てきたというんですよ。そうしたら、塩が船の一杯になってしまってね、したもんだから、このお爺さんは何とかしてこの回っている臼を止めなければいかないけど、盗んだんだから止める方法を知らなくて、後はですね、船の一杯お塩が入って、この船は沈んでしまったと言うんです。この臼はねえ、海の中に沈んで行って、今でももう悪いお爺さんが回した石臼が回っておって塩がしょっちゅう出ておるもんだからねえ、それで、海の水はですねえ、いくら雨が降ってもねえ、辛いというわけさあ。

再生時間:5:03

民話詳細DATA

レコード番号 47O412554
CD番号 47O41C101
決定題名 塩吹き臼(共通語)
話者がつけた題名
話者名 比嘉喜八
話者名かな ひがきはち
生年月日 19090821
性別
出身地 石川市東恩納
記録日 19820613
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石川市T17B01
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情 伊波小学校の時先生から聞いた。
文字化資料
キーワード 良いお爺さん,悪いお爺さん,貧乏者,金持ち,神様,臼,お金,お塩,海,船,海の水は辛い
梗概(こうがい) これはですねえ、良いお爺さんと悪いお爺さんがおってですねえ、良いお爺さんはですねえ、非常に貧乏者であったというんですよねえ。ところが悪いお爺さんはねえ、金持ちであったんですがねえ、欲望が強かったわけですよねえ。そしたら、ある日ですね、良いお爺さんが、非常に生活に困っているものだから、 「なんとかいいことないかなあ。」と思い悩んでいる時ですねえ、神様が来てですねえ、「あんたはいいお爺さんだから、この臼はね、貴方が言うのはなんでも出るから使いなさい。」って言ってね、小さい豆腐の豆をする臼をくれたというんだ。この臼をこう回してね、「お金が出なさい。」って回したら、お金が出る。「お塩が出なさい。」と言ったらお塩が出る。「着物が出なさい。」と言ったら着物が出てくると、なんでも出てくるという臼なんですよねえ。この神様はですね、その使い方をそのお爺さんに教えたわけですよ。ところが、隣の貧乏人が急に裕福になったから、悪いお爺さんが、「隣はこんなに急に金持ちになっとるがね、何かあるかなあ。」と言って、そこに行ったらね、その良いお爺さんがね、「私は非常にいい臼があるよ。この臼を回したら、何でも欲しいものが出てくるんだよ。」と聞かしたんだそうですよ。そうしたら、その悪いお爺さん、それを聞いてですねえ、「これは珍らしいねえ。じゃ、やってみなさい。」と言ってねえ、そこでさせたそうですよ。で、「何が欲しいか。」と言うと、悪いお爺さんは、やはりお金が欲しいから、「じゃ、お金が出なさいと挽いてみなさい。」と言ったらね、良いお爺さんが、この臼を回してみたらですね、金がジャラジャラ出てきたと。それを悪いお爺さん見てさ、「これは大したもんだ。」と、この臼を盗んで自分のものにしようって考えたそうですよ。そうして、この臼を盗んで自分の欲しいものを欲ばって作ろうというわけでですねえ。そうしてからに、ある日、自分の近くでやると現れてしまうからと、その臼を船に積んで海に出て行ってですねえ、海の上でいろんなことをやったらしいんですよねえ。そうしたら、その時に、「塩が出なさい。」と言って臼を回してみたら、もう沢山塩が出てきたというんですよ。そうしたら、塩が船の一杯になってしまってね、したもんだから、このお爺さんは何とかしてこの回っている臼を止めなければいかないけど、盗んだんだから止める方法を知らなくて、後はですね、船の一杯お塩が入って、この船は沈んでしまったと言うんです。この臼はねえ、海の中に沈んで行って、今でももう悪いお爺さんが回した石臼が回っておって塩がしょっちゅう出ておるもんだからねえ、それで、海の水はですねえ、いくら雨が降ってもねえ、辛いというわけさあ。
全体の記録時間数 5:34
物語の時間数 5:03
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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