
昔ねえ、世の始まりは女はハブも一緒に暮らしていて、誰でもアカマターに騙されていたから、「女は罰当り者」と言うそうだ。それで、アカマターったら蛇のことだろう。それが女は馬鹿だからアカマターに騙されてね、その女の人には人に化けているアカマターが本当の好男子と見えたわけだろう。そりゃあ、関係したから妊娠しているんだよ。その家の親父も、「これは許嫁があるから、それと妊娠しているのだろう。」ぐらいにしか親父達は考えてないんだよう。ある海人(うーみんちゅー)がよう、海に行って雨が降ったから、洞窟に行って、こう雨を晴らそうとしてかがんでいたらよう、アカマターが穴の中で話し合って自慢話やっているらしいよう。「わしは、どこそこの家の綺麗な娘を妊娠させてあるよ。」言うていたから、それを聞いたその海人は、その部落の家に行って、「ねえ、貴方たちの娘は妊娠しているねえ。」「妊娠しているよう。」と。「ああ、それは、あの洞窟の中でアカマターが妊娠させたと自慢話していたよ。」と言ったら、「なんと言うか。私達の娘は大変真自面な者だ。また、大事な許嫁になっていて、結婚するという仲なのにアカマターと娘が関係するか。」「さあ、それでは嘘だと思うならね、貴方たちの娘を海へ連れて行って潮を踏ましたらね、そこに証拠が現れるから、まずその潮の中に人れてご覧なさい。」と言った。潮というのは、大変清めるものなんだよ。だから、潮の中へ入れたらねえ、アカマターの子はそこから出るようにしているわけねえ。それで、とってもびっくりしてね。「さあ、これはアカマターに騙されてはいけない。」と言って、それから三月三日は女の節句といって、誰にも騙されないようにと海の潮を踏んでいるのは、それからのいわれだって。だから、三月三日の浜下りするいわれはねえ。
| レコード番号 | 47O412527 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C099 |
| 決定題名 | 蛇婿入(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 比嘉ツル |
| 話者名かな | ひがつる |
| 生年月日 | 19051201 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 名護市屋部 |
| 記録日 | 19820805 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石川市T15B07 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いしかわの民話昔話編P19 |
| キーワード | 世の始まり,女,ハブ,アカマター,好男子,妊娠,洞窟,海,潮,三月三日,女の節句,浜下り |
| 梗概(こうがい) | 昔ねえ、世の始まりは女はハブも一緒に暮らしていて、誰でもアカマターに騙されていたから、「女は罰当り者」と言うそうだ。それで、アカマターったら蛇のことだろう。それが女は馬鹿だからアカマターに騙されてね、その女の人には人に化けているアカマターが本当の好男子と見えたわけだろう。そりゃあ、関係したから妊娠しているんだよ。その家の親父も、「これは許嫁があるから、それと妊娠しているのだろう。」ぐらいにしか親父達は考えてないんだよう。ある海人(うーみんちゅー)がよう、海に行って雨が降ったから、洞窟に行って、こう雨を晴らそうとしてかがんでいたらよう、アカマターが穴の中で話し合って自慢話やっているらしいよう。「わしは、どこそこの家の綺麗な娘を妊娠させてあるよ。」言うていたから、それを聞いたその海人は、その部落の家に行って、「ねえ、貴方たちの娘は妊娠しているねえ。」「妊娠しているよう。」と。「ああ、それは、あの洞窟の中でアカマターが妊娠させたと自慢話していたよ。」と言ったら、「なんと言うか。私達の娘は大変真自面な者だ。また、大事な許嫁になっていて、結婚するという仲なのにアカマターと娘が関係するか。」「さあ、それでは嘘だと思うならね、貴方たちの娘を海へ連れて行って潮を踏ましたらね、そこに証拠が現れるから、まずその潮の中に人れてご覧なさい。」と言った。潮というのは、大変清めるものなんだよ。だから、潮の中へ入れたらねえ、アカマターの子はそこから出るようにしているわけねえ。それで、とってもびっくりしてね。「さあ、これはアカマターに騙されてはいけない。」と言って、それから三月三日は女の節句といって、誰にも騙されないようにと海の潮を踏んでいるのは、それからのいわれだって。だから、三月三日の浜下りするいわれはねえ。 |
| 全体の記録時間数 | 0:00 |
| 物語の時間数 | 0:00 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | × |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |