
私はキジムナーの話を養子のお爺さんに聞きましたから、これをちょっと話してみます。あのですねえ、このお爺さんは人に頼まれて牛を買ったり、売ったりして賃金をもらう牛博労(うしばくよー)をしていたんです。仕事を終えて酒ぐゎーを飲んでいる時に、キジムナーがさそいにきたそうです。そして、さそわれて行くと、蛸や蟹なんか取ってきて、このお爺さんにあげよったそうです。そしてある日のことよ。このお爺さんに、「さあ、あんたも海へ行きましょう。海の上歩き回ったらとっても楽しみですよ。」といいよったそうです。「そうか、それならおれをおぼらせてはいかんぞ。」とお爺さんがいったら、「はい大丈夫ですよ。私が海をご案内いたします。」といってね、こう連れられて行ったら、途中ですぐ屁(へー)こいたそうです。屁(へー)こいたら、一番友だちなのに海の真ん中で投げられて、置き去りにされた。それで、もう自分で泳いできたら、また次の日さそいにきていたそうです。「ねえ、今日も私と遊びに行きましょう。」と。するとお爺さんはおこってよ、「私がせっかく行ってやったのに、こんな年寄りを海の中で落とすから、もうお前とは絶交だ。友だちしない。」と。すると、「あなたが屁をこくから悪いんですよ。屁をこいたら私はもうどんな友だちでもだれでも離しますよ。」と。その時から、キジムナーにさそわれたら屁をこいたらいけないとわかったが、その後海には連れて行かれなかったそうです。キジムナーがくるのはわかるそうだよ。ヒューヒューするって。
| レコード番号 | 47O412498 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C097 |
| 決定題名 | キジムナーと屁(シマグチ混) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 伊波マカメ |
| 話者名かな | いはまかめ |
| 生年月日 | 19040210 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 石川市石川 |
| 記録日 | 19820804 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石川市T13B08 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いしかわの民話伝説編P70 |
| キーワード | キジムナー,牛博労,キジムナー,蛸や蟹,屁 |
| 梗概(こうがい) | 私はキジムナーの話を養子のお爺さんに聞きましたから、これをちょっと話してみます。あのですねえ、このお爺さんは人に頼まれて牛を買ったり、売ったりして賃金をもらう牛博労(うしばくよー)をしていたんです。仕事を終えて酒ぐゎーを飲んでいる時に、キジムナーがさそいにきたそうです。そして、さそわれて行くと、蛸や蟹なんか取ってきて、このお爺さんにあげよったそうです。そしてある日のことよ。このお爺さんに、「さあ、あんたも海へ行きましょう。海の上歩き回ったらとっても楽しみですよ。」といいよったそうです。「そうか、それならおれをおぼらせてはいかんぞ。」とお爺さんがいったら、「はい大丈夫ですよ。私が海をご案内いたします。」といってね、こう連れられて行ったら、途中ですぐ屁(へー)こいたそうです。屁(へー)こいたら、一番友だちなのに海の真ん中で投げられて、置き去りにされた。それで、もう自分で泳いできたら、また次の日さそいにきていたそうです。「ねえ、今日も私と遊びに行きましょう。」と。するとお爺さんはおこってよ、「私がせっかく行ってやったのに、こんな年寄りを海の中で落とすから、もうお前とは絶交だ。友だちしない。」と。すると、「あなたが屁をこくから悪いんですよ。屁をこいたら私はもうどんな友だちでもだれでも離しますよ。」と。その時から、キジムナーにさそわれたら屁をこいたらいけないとわかったが、その後海には連れて行かれなかったそうです。キジムナーがくるのはわかるそうだよ。ヒューヒューするって。 |
| 全体の記録時間数 | 3:49 |
| 物語の時間数 | 3:35 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |