
十歳の頃にねえ、祖父に、「糸満に行くか。」とさそわれたので行ったわけ。行ってみると、そこの家は漁業を営んでおり、五時頃になると、松の木を割ったものを束ねて、たいまつを作り海へ持ってゆくわけね。「あれ、どうしてここの家の人は、それを持ってゆくのかなあ。」と思って、「どうしてそれを持ってゆくのですか。」と聞いた。それに、そのたいまつを太ももにはさんでいるものだから、「これはどうして、こんなにして太ももにたいまつをはさんでいるのですか。」と。そうしたら、「太ももにはさまないで、そのまま火を持っていろと、キジムナーがかっぱらっていくといわれているので、こういうふうにしているんですよ。」と、私がたずねたので、教えてくれた。これは本当の話ですよ、私がたずねて行った家でのことだから。また、もうひとつキジムナーの話があるんだがね。キジムナーと、もう大層仲の良い友だちになったので、「もうこれとの仲は切っても切れない。やっかいなことになってしまったな。」と、その人は困った様子。そうして、「もうこれはなんとかしなくてはならない。」と思い、キジムナーにおんぶされている時におならをしたようだ。すると、その人はすぐおっぽり出されてしまい、その時から友だちでもなくなり、こなくなったんだって。キジムナーが一番怖いのはおならなんだってよう。
| レコード番号 | 47O412466 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C097 |
| 決定題名 | キジムナーとたいまつ(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 饒波マヅル |
| 話者名かな | のはまづる |
| 生年月日 | 18920930 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 那覇 |
| 記録日 | 19820613 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石川市T13A06 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 親と一緒に糸満の人から聞いた。 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 糸満,漁業,松の木,キジムナー,おなら |
| 梗概(こうがい) | 十歳の頃にねえ、祖父に、「糸満に行くか。」とさそわれたので行ったわけ。行ってみると、そこの家は漁業を営んでおり、五時頃になると、松の木を割ったものを束ねて、たいまつを作り海へ持ってゆくわけね。「あれ、どうしてここの家の人は、それを持ってゆくのかなあ。」と思って、「どうしてそれを持ってゆくのですか。」と聞いた。それに、そのたいまつを太ももにはさんでいるものだから、「これはどうして、こんなにして太ももにたいまつをはさんでいるのですか。」と。そうしたら、「太ももにはさまないで、そのまま火を持っていろと、キジムナーがかっぱらっていくといわれているので、こういうふうにしているんですよ。」と、私がたずねたので、教えてくれた。これは本当の話ですよ、私がたずねて行った家でのことだから。また、もうひとつキジムナーの話があるんだがね。キジムナーと、もう大層仲の良い友だちになったので、「もうこれとの仲は切っても切れない。やっかいなことになってしまったな。」と、その人は困った様子。そうして、「もうこれはなんとかしなくてはならない。」と思い、キジムナーにおんぶされている時におならをしたようだ。すると、その人はすぐおっぽり出されてしまい、その時から友だちでもなくなり、こなくなったんだって。キジムナーが一番怖いのはおならなんだってよう。 |
| 全体の記録時間数 | 2:06 |
| 物語の時間数 | 1:57 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |