恥うすい坂(共通語)

概要

羽地の源河に若い美男子がいた。東恩の有銘に美女がいたという。それが青年の方は草刈りに、女性の方は薪取りに行くということで、山の中でお互いに知り合い恋仲になった。毎日会うようになり、何月何日にはまたそこで会おうと約束をしていた。ある日、晩9時頃の約束なのに、夜中になっても男が来ないので、女は源河まで歩いて行くと、そこで大きなお祝いをしていた。その家へ女が行って見ると、自分の恋人が村の女と一緒に踊っていた。それを見て嫉妬し、裏切られたと思い、約束の場所へ行って自分の髪をほどき、首をくくって死んでしまう。もう時間ということで、お祝いの席から解散した時に、男は今日は彼女と会う約束だったことを思い出し、間違いのないようにという気持ちで約束の場所に向かった。男が行く間に女はすでに死んでいたので、男はお前一人行かせるわけにはいかないと言って、男も自殺した。どんな死に方か、どうして二人ともろ裸で死んでいたのか知らないけれど、二人ともそこで裸で死んでいた。有銘の猟師が罠をかけてあるので、人が通って怪我をさせないうちにと罠を外すために山へ行こうとすると、その通りに男女が裸で潮ん出いた。「お前たちは死ぬ時でも恥を隠して死ぬんだよ」と言いながら、「貴方たちの恥を俺が隠していくから、俺の猟に大きな猪を与えてくれよ、夢をかなえてくれよ」と、二人の恥を隠して行ったら、一人で持てないぐらいの大きな猪が罠にかかっていた。村に帰ってもう一人の人に頼んで二人で担いで来た。そこへ行きながら、実はここに男女が死んでいたので、こうして恥を隠してやったので、この方々が望みをかなえたのかもしれないと言い、今日も私の望みをかなえて下さいと、自分の目的達成のために恥を覆ったんだという実話のような話である。終戦直後に有銘の青年と一緒にそこを通った時に教えられた。有銘のお爺さんにも聞いた。

再生時間:7:40

民話詳細DATA

レコード番号 47O412365
CD番号 47O41C091
決定題名 恥うすい坂(共通語)
話者がつけた題名
話者名 兼城孝栄
話者名かな かねしろこうえい
生年月日 19160315
性別
出身地 石川市石川
記録日 19820613
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石川市T08A03
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 20
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 羽地の源河,若い美男子,東恩の有銘,美女,草刈り,薪取り,恋仲,死んでしまう,自殺,裸,有銘の猟師,恥を隠す
梗概(こうがい) 羽地の源河に若い美男子がいた。東恩の有銘に美女がいたという。それが青年の方は草刈りに、女性の方は薪取りに行くということで、山の中でお互いに知り合い恋仲になった。毎日会うようになり、何月何日にはまたそこで会おうと約束をしていた。ある日、晩9時頃の約束なのに、夜中になっても男が来ないので、女は源河まで歩いて行くと、そこで大きなお祝いをしていた。その家へ女が行って見ると、自分の恋人が村の女と一緒に踊っていた。それを見て嫉妬し、裏切られたと思い、約束の場所へ行って自分の髪をほどき、首をくくって死んでしまう。もう時間ということで、お祝いの席から解散した時に、男は今日は彼女と会う約束だったことを思い出し、間違いのないようにという気持ちで約束の場所に向かった。男が行く間に女はすでに死んでいたので、男はお前一人行かせるわけにはいかないと言って、男も自殺した。どんな死に方か、どうして二人ともろ裸で死んでいたのか知らないけれど、二人ともそこで裸で死んでいた。有銘の猟師が罠をかけてあるので、人が通って怪我をさせないうちにと罠を外すために山へ行こうとすると、その通りに男女が裸で潮ん出いた。「お前たちは死ぬ時でも恥を隠して死ぬんだよ」と言いながら、「貴方たちの恥を俺が隠していくから、俺の猟に大きな猪を与えてくれよ、夢をかなえてくれよ」と、二人の恥を隠して行ったら、一人で持てないぐらいの大きな猪が罠にかかっていた。村に帰ってもう一人の人に頼んで二人で担いで来た。そこへ行きながら、実はここに男女が死んでいたので、こうして恥を隠してやったので、この方々が望みをかなえたのかもしれないと言い、今日も私の望みをかなえて下さいと、自分の目的達成のために恥を覆ったんだという実話のような話である。終戦直後に有銘の青年と一緒にそこを通った時に教えられた。有銘のお爺さんにも聞いた。
全体の記録時間数 7:54
物語の時間数 7:40
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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