
これは、伊波按司がですねえ、養っておった馬なんですが、非常に走る馬、足の早い馬でですね、川を渡ろうが、山を登ろうがですね、たんたんとして平地を行くような非常によく走る馬であったというんですよ。で、その馬はですね、伊波から首里まで行って来るのにですね、朝ご飯を食べる間に行ってきよったというんです。朝ご飯を食べる間に往復したことからアシーハイ馬。朝ご飯のことを、この辺ではですねアシーというんです。だから、朝ご飯を食べる間に首里を往復する馬であったもんだからね、アシーハイ馬という名前をつけたんですよ。このアシーハイ馬というのは、伊波按司の養っておった駿馬(しゅんめ)ですよ。そのアシーハイ馬というのが、どこに置かれておったかというと。伊波按司はですね、嘉手苅のイーヌティラという所にですね、大きなほら穴があるんですよ。そこに、この馬はいつも置いてあったって、洞窟の中にですね。で、その地名を今でも、この辺では馬立(また)てぃといっているんです。ある時、その馬がですね、ひょっこり首里に行って死んでしまった。道中で死んでしまったんですよね。そうしたもんだから、この伊波按司はですね、「困ったねえ、こんないい馬をここで死なせてしまって、もう大変なことになった。」ってねえ、心配しておる時に、神様が現われて、「この馬は、これ不思議な馬でね、川も山も同じように歩く馬だからね、これは不思議な馬であるから、この馬は、あっちこっちに埋めてはいかんよ。必ずここに、死んだところで埋めなさい。」といったそうですよ。そうしたもんだから、伊波の按司は、もう仕方なく、そこに葬むることにしたんです。そうしてやったらですね、その馬はですね、見ているうちにかたくなって、石のようにかたくなってしまってですね、小山ができたというんですよ。馬の上に小山ができたと。その山がですね、首里のケン王子のハス池の附近にあったわけです。今だにその名前がついて、今でも首里では「アシームイ。」というんですよ。なぜアシームイと名前がついたかといえば、アシーハイ馬を葬った森ですからね、それでアシームイという名前がついておるというんですよ。これまでも首里では、アシームイというのが、首里のハス池の近くにあるそうです。で、これは伊波按司の駿馬(しゅんめ)を埋めた場所であるということです。
| レコード番号 | 47O412317 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C089 |
| 決定題名 | 伊波按司の早飯奔馬(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 比嘉喜八 |
| 話者名かな | ひがきはち |
| 生年月日 | 19090821 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 石川市東恩納 |
| 記録日 | 19820314 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石川市T06A02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いしかわの民話伝説編P213 |
| キーワード | 伊波按司,足の早い馬,伊波から首里,アシーハイ馬,嘉手苅のイーヌティラ,洞窟 |
| 梗概(こうがい) | これは、伊波按司がですねえ、養っておった馬なんですが、非常に走る馬、足の早い馬でですね、川を渡ろうが、山を登ろうがですね、たんたんとして平地を行くような非常によく走る馬であったというんですよ。で、その馬はですね、伊波から首里まで行って来るのにですね、朝ご飯を食べる間に行ってきよったというんです。朝ご飯を食べる間に往復したことからアシーハイ馬。朝ご飯のことを、この辺ではですねアシーというんです。だから、朝ご飯を食べる間に首里を往復する馬であったもんだからね、アシーハイ馬という名前をつけたんですよ。このアシーハイ馬というのは、伊波按司の養っておった駿馬(しゅんめ)ですよ。そのアシーハイ馬というのが、どこに置かれておったかというと。伊波按司はですね、嘉手苅のイーヌティラという所にですね、大きなほら穴があるんですよ。そこに、この馬はいつも置いてあったって、洞窟の中にですね。で、その地名を今でも、この辺では馬立(また)てぃといっているんです。ある時、その馬がですね、ひょっこり首里に行って死んでしまった。道中で死んでしまったんですよね。そうしたもんだから、この伊波按司はですね、「困ったねえ、こんないい馬をここで死なせてしまって、もう大変なことになった。」ってねえ、心配しておる時に、神様が現われて、「この馬は、これ不思議な馬でね、川も山も同じように歩く馬だからね、これは不思議な馬であるから、この馬は、あっちこっちに埋めてはいかんよ。必ずここに、死んだところで埋めなさい。」といったそうですよ。そうしたもんだから、伊波の按司は、もう仕方なく、そこに葬むることにしたんです。そうしてやったらですね、その馬はですね、見ているうちにかたくなって、石のようにかたくなってしまってですね、小山ができたというんですよ。馬の上に小山ができたと。その山がですね、首里のケン王子のハス池の附近にあったわけです。今だにその名前がついて、今でも首里では「アシームイ。」というんですよ。なぜアシームイと名前がついたかといえば、アシーハイ馬を葬った森ですからね、それでアシームイという名前がついておるというんですよ。これまでも首里では、アシームイというのが、首里のハス池の近くにあるそうです。で、これは伊波按司の駿馬(しゅんめ)を埋めた場所であるということです。 |
| 全体の記録時間数 | 2:04 |
| 物語の時間数 | 1:56 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |