王の側女をことわった話(共通語)

概要

れは、もう最近の話かも知らんがね、父から聞いた話だが。私の祖母は大変美人だったそうだ。昔は、美人が生まれたら、王のめかけにね、田舎からでもよく取り立てられたという話があるさあねえ。それで、私の祖母も首里の王様の側妻の候補に上がっておったそうだよ。ところが祖母はたとえ王の側にでも、めかけとして首里に連れて行かれるのをいやがって、大慌てで私のお爺さんと結婚した。そして私の父を産んだが、今でいうと産褥熱だろうなあ。産んでいわゆる地炉内(じーるーうち)、つまり満産内(まんさんうち)で亡くなったというんだがね。祖母が王の側女の候補者だったという証拠には何があったかというと。死んだ後に調べたら、つめが切られておったというんだね。昔は、王の側女になる人はつめを王に持って行って見せてきめたというんだが、誰が持って行ったか知らんが、ともかくつめが切られておったというんだ。そいで、ああ、なるほど候補者だったんだなあということがいわれておるんだがね。また、王もそれを見て、なるほど、これはうわさ通りの美人だったんだなあと申されたそうだが、その時には祖母は亡くなっていた。これが私の家に伝わる話である。

再生時間:3:09

民話詳細DATA

レコード番号 47O412292
CD番号 47O41C089
決定題名 王の側女をことわった話(共通語)
話者がつけた題名 祖母の話
話者名 伊波信光
話者名かな いはしんこう
生年月日 19010221
性別
出身地 石川市伊波
記録日 19820314
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石川市T05A04
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 30
発句(ほっく) さいきんのはなしかもしんがね
伝承事情 父から聞いた話
文字化資料 いしかわの民話伝説編P166
キーワード 祖母は大変美人,王のめかけ,首里の王様,側妻の候補,お爺さんと結婚
梗概(こうがい) れは、もう最近の話かも知らんがね、父から聞いた話だが。私の祖母は大変美人だったそうだ。昔は、美人が生まれたら、王のめかけにね、田舎からでもよく取り立てられたという話があるさあねえ。それで、私の祖母も首里の王様の側妻の候補に上がっておったそうだよ。ところが祖母はたとえ王の側にでも、めかけとして首里に連れて行かれるのをいやがって、大慌てで私のお爺さんと結婚した。そして私の父を産んだが、今でいうと産褥熱だろうなあ。産んでいわゆる地炉内(じーるーうち)、つまり満産内(まんさんうち)で亡くなったというんだがね。祖母が王の側女の候補者だったという証拠には何があったかというと。死んだ後に調べたら、つめが切られておったというんだね。昔は、王の側女になる人はつめを王に持って行って見せてきめたというんだが、誰が持って行ったか知らんが、ともかくつめが切られておったというんだ。そいで、ああ、なるほど候補者だったんだなあということがいわれておるんだがね。また、王もそれを見て、なるほど、これはうわさ通りの美人だったんだなあと申されたそうだが、その時には祖母は亡くなっていた。これが私の家に伝わる話である。
全体の記録時間数 3:09
物語の時間数 3:09
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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