
うちのお婆ちゃん、マシーハーメーは、うちの母が二つの時に、いわば、沖縄風にいえばその、生まりだかさん〔霊力が強い〕っていうのかしら、それで婚家から、「とにかくあんたは、家庭を持てないから。」ということで、旦那から離縁されて、うちの母とそれから母の姉さんと二人産んだ後で、婚家から出されたわけ。そして実家に帰ったわけ。自分の実家に帰ってきて、それで、うちの母も実家で育てられて、そのあとうちの母は、ずっと子守したり、またお家手伝いしたり、そのお姉さんのところの子守したりとかねえ、よそに預けられて大きくなったんです。このお婆ちゃんが福木を植えたという話があるんです。福木の実がありますでしょう。あれをたくさんお家の後ろっかわに集めてきて、これが腐れると種にしますでしょう。そうしたら、うちの妹なんかよくおんぶして、それをまた担いで、こう植えに行くわけですよねえ。そして、あの暑い時なんか太陽に照されても、そのまま子どもおんぶして行くもんだから、うちの母や皆に怒られていたんですけどね。それでも、お婆ちゃんはね、「くれー神からるや言(いー)ちきらとーくとぅ、私(わん)うれ、仕事や、やらないといけない〔これは、神様から言いつけられているので、これは私の仕事だからやらないといけない〕。」と神様からの命令だからということで、「ウーアカガイしーねーやー、ウーアカガイしみーねー、くぬ木(きー)ぬねーんとー子どもたちはたぶららん〔大変空が赤くなった時に、この木がなかったら子どもたちを守ることができない〕。」と、ひとりごとをいって福木を植えてね。子どもたちにも、「これ植えないとオランダーがウーアカガイした時にあんたたちは守れない。」っていいよったんですよ。この福木の木を植えたら、ウランダーがウーアカガイする時は、これで守れるからということで、これ私は植えるっていうわけ。「ウランダーがウーアカガイしみーねー。」っていうこと、今の艦砲射撃じゃなかったと思うんですよ。この木にさえぎられてその艦砲射撃から子どもを守るっていうふうな。そういうふうにして福木を植えると私たちに、「私がこの福木を植えたらねこれを壊すなよ、子どもたち。」ってからに、子どもたちに教えよったんですよね。
| レコード番号 | 47O412256 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C087 |
| 決定題名 | マシ―ハーメーの話(共通語混) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 佐次田代志子 |
| 話者名かな | みやぎさちこ |
| 生年月日 | 19300210 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 石川市石川 |
| 記録日 | 19820314 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石川市T03A14 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | マシーハーメー,霊力が強い,福木,神様,オランダー,艦砲射撃 |
| 梗概(こうがい) | うちのお婆ちゃん、マシーハーメーは、うちの母が二つの時に、いわば、沖縄風にいえばその、生まりだかさん〔霊力が強い〕っていうのかしら、それで婚家から、「とにかくあんたは、家庭を持てないから。」ということで、旦那から離縁されて、うちの母とそれから母の姉さんと二人産んだ後で、婚家から出されたわけ。そして実家に帰ったわけ。自分の実家に帰ってきて、それで、うちの母も実家で育てられて、そのあとうちの母は、ずっと子守したり、またお家手伝いしたり、そのお姉さんのところの子守したりとかねえ、よそに預けられて大きくなったんです。このお婆ちゃんが福木を植えたという話があるんです。福木の実がありますでしょう。あれをたくさんお家の後ろっかわに集めてきて、これが腐れると種にしますでしょう。そうしたら、うちの妹なんかよくおんぶして、それをまた担いで、こう植えに行くわけですよねえ。そして、あの暑い時なんか太陽に照されても、そのまま子どもおんぶして行くもんだから、うちの母や皆に怒られていたんですけどね。それでも、お婆ちゃんはね、「くれー神からるや言(いー)ちきらとーくとぅ、私(わん)うれ、仕事や、やらないといけない〔これは、神様から言いつけられているので、これは私の仕事だからやらないといけない〕。」と神様からの命令だからということで、「ウーアカガイしーねーやー、ウーアカガイしみーねー、くぬ木(きー)ぬねーんとー子どもたちはたぶららん〔大変空が赤くなった時に、この木がなかったら子どもたちを守ることができない〕。」と、ひとりごとをいって福木を植えてね。子どもたちにも、「これ植えないとオランダーがウーアカガイした時にあんたたちは守れない。」っていいよったんですよ。この福木の木を植えたら、ウランダーがウーアカガイする時は、これで守れるからということで、これ私は植えるっていうわけ。「ウランダーがウーアカガイしみーねー。」っていうこと、今の艦砲射撃じゃなかったと思うんですよ。この木にさえぎられてその艦砲射撃から子どもを守るっていうふうな。そういうふうにして福木を植えると私たちに、「私がこの福木を植えたらねこれを壊すなよ、子どもたち。」ってからに、子どもたちに教えよったんですよね。 |
| 全体の記録時間数 | 3:32 |
| 物語の時間数 | 3:24 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |