
六名兄弟がいて、親は末の子をとてもかわいがっていた。それで、他の兄弟は、その子を憎んでいた。ある日、山に行っている兄弟に弁当を届けなさいと末の子に持たせた。兄弟は弁当を取り上げて、末の子を裸にし、そこから通った人買いに二円で売ってしまった。家の人には、「弁当は持ってきていたが、狼に食べられてしまった。」と言い、親が泣いたのでみんなも泣きまねをした。二円で買った人買いは、別の人に百円で売ってしまった。そうしているうちに、兄弟のいるところでは、三年間か七年間の間、農作物ができなかったが、この子が売られたところは豊作であった。そこへ、兄弟たちが米や粟を買いにきた。「おまえたちの兄弟は何名いるのか。」と尋ねると、「六名兄弟だったけど、一人は狼に食べられてしまった。」と本人に言った。この子は王様になっていたので、親を連れて来て、親の前で仇討ちをしようとしたが、できなかったという話である。
| レコード番号 | 47O421961 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C060 |
| 決定題名 | 王になった末っ子(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 当銘マツ |
| 話者名かな | とうめまつ |
| 生年月日 | 19010410 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 具志川市喜屋武 |
| 記録日 | 19800804 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川市T55 A20 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 具志川市史第3巻下382頁 |
| キーワード | 兄弟,山,弁当,オオカミ,末っ子 |
| 梗概(こうがい) | 六名兄弟がいて、親は末の子をとてもかわいがっていた。それで、他の兄弟は、その子を憎んでいた。ある日、山に行っている兄弟に弁当を届けなさいと末の子に持たせた。兄弟は弁当を取り上げて、末の子を裸にし、そこから通った人買いに二円で売ってしまった。家の人には、「弁当は持ってきていたが、狼に食べられてしまった。」と言い、親が泣いたのでみんなも泣きまねをした。二円で買った人買いは、別の人に百円で売ってしまった。そうしているうちに、兄弟のいるところでは、三年間か七年間の間、農作物ができなかったが、この子が売られたところは豊作であった。そこへ、兄弟たちが米や粟を買いにきた。「おまえたちの兄弟は何名いるのか。」と尋ねると、「六名兄弟だったけど、一人は狼に食べられてしまった。」と本人に言った。この子は王様になっていたので、親を連れて来て、親の前で仇討ちをしようとしたが、できなかったという話である。 |
| 全体の記録時間数 | 3:11 |
| 物語の時間数 | 3:11 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |