
木の元末‥‥根はどこかの話。渡嘉敷ペークーとすぐ隣の家の人との関係だが、渡嘉敷ペークーの隣の家からチブル(ひょうたん)が生え、チブルの木は渡嘉敷ペークーの屋敷まで広がって来たので、「おい、このチブルは私たちの屋敷で実っているのだから、これは私たちのものだよ。」と、ペークーが言ったから隣の人は、「いや、根はどこにある。」と言って、できたチブルはみんな隣の人のものになったって。すると、渡嘉敷ペークーは、「はあ、この野郎に『根っこはどこだ』と、理屈でやり込められたうえに、うちの屋敷に実っているすべてのチブルが隣のものになるとは、我慢ならん……。」と言って。しばらくしてから、隣の家にお祝い事があるときのこと、竹を切って来て、竹の先に死んだ猫をさげて、隣の家に向かわせた。隣の家はお祝いだから困らせてみようと、以前に、根はどこだと言ったことへの敵討ちを考えているから、そこが用事のときに、わざと死んだ猫を竹の先にさげ、それを隣の庭のスージジャー(お祝いの席)のところに下げ、祝いの席を汚くしたものだから、隣の人は、「おまえ、こんな汚いものをわが家に向けてさげるとは何ごとだ。さっさと取れ。」と言ったが、「根はどこだ。」と言ってやり返したって。それから、作物が成長して、「ここは私たちのものだ。」「これは私たちのものだ。」と言い争いになったとき、「根はどこだ。」という話になり、今だに冗談話として残っているわけだが。
| レコード番号 | 47O421831 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C056 |
| 決定題名 | 渡嘉敷ペーク 出たものは切る(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | ニーヤマーヤガりぬ話 |
| 話者名 | 福原兼良 |
| 話者名かな | ふくはらけんりょう |
| 生年月日 | 18990118 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 具志川市安慶名 |
| 記録日 | 19800805 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川市T51 B7 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 13 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 具志川市史第3巻下638頁 通観689頁 |
| キーワード | 渡嘉敷ペーク,チブル,屋敷,隣の家,祝の席,猫, |
| 梗概(こうがい) | 木の元末‥‥根はどこかの話。渡嘉敷ペークーとすぐ隣の家の人との関係だが、渡嘉敷ペークーの隣の家からチブル(ひょうたん)が生え、チブルの木は渡嘉敷ペークーの屋敷まで広がって来たので、「おい、このチブルは私たちの屋敷で実っているのだから、これは私たちのものだよ。」と、ペークーが言ったから隣の人は、「いや、根はどこにある。」と言って、できたチブルはみんな隣の人のものになったって。すると、渡嘉敷ペークーは、「はあ、この野郎に『根っこはどこだ』と、理屈でやり込められたうえに、うちの屋敷に実っているすべてのチブルが隣のものになるとは、我慢ならん……。」と言って。しばらくしてから、隣の家にお祝い事があるときのこと、竹を切って来て、竹の先に死んだ猫をさげて、隣の家に向かわせた。隣の家はお祝いだから困らせてみようと、以前に、根はどこだと言ったことへの敵討ちを考えているから、そこが用事のときに、わざと死んだ猫を竹の先にさげ、それを隣の庭のスージジャー(お祝いの席)のところに下げ、祝いの席を汚くしたものだから、隣の人は、「おまえ、こんな汚いものをわが家に向けてさげるとは何ごとだ。さっさと取れ。」と言ったが、「根はどこだ。」と言ってやり返したって。それから、作物が成長して、「ここは私たちのものだ。」「これは私たちのものだ。」と言い争いになったとき、「根はどこだ。」という話になり、今だに冗談話として残っているわけだが。 |
| 全体の記録時間数 | 2:04 |
| 物語の時間数 | 2:04 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |