
天女が井戸に髪を洗いに降りてきた。そして羽衣を松にかけ、髪を洗っていた。そこへ一人暮らしの
男が草刈りに来て、その女を見つけ、こんなに美しい女もいたのかと、しゃがんだり、立ったりして見てい
た。そして、はって行って羽衣を取って、自分の家の米倉の中にかくしてしまった。女は浴びて天に帰ろう
とするが、羽衣がないので天に昇ることができず泣いていた。男が、「お前は、天の人か。」と聞くと、「そうです。羽衣がないので飛んで行けず、死ぬこともできず、どうしようかと泣いているのです。」と女は答えた。それなら私の家にいこうと家に連れて帰って夫婦になった。女は、女の子を産み、二番目に男の子を産んだ。そして年をとっていった。子供が子守りをしながら、「泣くなよヨシヨシ、泣かなければ母親の羽衣をお前にあげるよ。」と歌っているのを聞いた。その女は、「私の羽衣はここにかくしてあったのか。どこにあるのか教えてちょうだい。」といった。子供は自分の母親なので米倉に連れていって教えると、りっぱにしまってあった。「これはよかった。お前たちは私のことで泣くなよ。成功しなさいよ。私は天に昇ろうね。」といって、天に昇った。母親を失った父親は、この子たちをどう育てようかと心配したが、王様がこれを聞いて子供達をひきとりりっぱに育てた。
| レコード番号 | 47O421812 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C056 |
| 決定題名 | 天人女房(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 目取真ウト |
| 話者名かな | めどるまうと |
| 生年月日 | 18900804 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 具志川市安慶名 |
| 記録日 | 19800805 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川市T51 A2 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | ふるさとの昔ばなし124頁 通観81頁 |
| キーワード | 髪,天女,松,羽衣,草刈り,米倉,夫婦,子守り,天 |
| 梗概(こうがい) | 天女が井戸に髪を洗いに降りてきた。そして羽衣を松にかけ、髪を洗っていた。そこへ一人暮らしの 男が草刈りに来て、その女を見つけ、こんなに美しい女もいたのかと、しゃがんだり、立ったりして見てい た。そして、はって行って羽衣を取って、自分の家の米倉の中にかくしてしまった。女は浴びて天に帰ろう とするが、羽衣がないので天に昇ることができず泣いていた。男が、「お前は、天の人か。」と聞くと、「そうです。羽衣がないので飛んで行けず、死ぬこともできず、どうしようかと泣いているのです。」と女は答えた。それなら私の家にいこうと家に連れて帰って夫婦になった。女は、女の子を産み、二番目に男の子を産んだ。そして年をとっていった。子供が子守りをしながら、「泣くなよヨシヨシ、泣かなければ母親の羽衣をお前にあげるよ。」と歌っているのを聞いた。その女は、「私の羽衣はここにかくしてあったのか。どこにあるのか教えてちょうだい。」といった。子供は自分の母親なので米倉に連れていって教えると、りっぱにしまってあった。「これはよかった。お前たちは私のことで泣くなよ。成功しなさいよ。私は天に昇ろうね。」といって、天に昇った。母親を失った父親は、この子たちをどう育てようかと心配したが、王様がこれを聞いて子供達をひきとりりっぱに育てた。 |
| 全体の記録時間数 | 4:19 |
| 物語の時間数 | 4:19 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |