
渡嘉敷ペークーと王様とは、とても友だちであるわけ。それから、碁を打たれたらしいですね。そうして、碁が楽しくなって、「はい、渡嘉敷。」と言っては、「はい、はい。」と言っていつもパチパチ打っていたらしい。そうしたら、国王のもとには何人も役人がいらっしゃる。この役人が、「おい渡嘉敷、おまえは国王と碁をイーヒャー、アーヒャーして打つのか。」と言うことになったわけ。碁に夢中になってしまい、自分が何と言ったか分からん。それで王につかえる役人に説得されたわけ。「おまえという奴は、王に向かって、イーヒー、アーハーして、碁を打つってあるか。」となじられたので、それからというものは、もう、「確かに私は王様に失礼なことをした。」と反省し、それ以来、一玉打っては、「ウー。」と言っては、後ずさりをしておじぎを繰り返したりしたものだから、国王は楽しくなくなったわけ。王が打って、 「ハイ、渡嘉敷。」と言うと、おじぎをしながら来ては、また打っては、おじぎをして来て、打ったかと思うと、また、後ずさりして下がって行っては、「ウー。」と言ったりしたものだから、「渡嘉敷よ、おまえとそのような打ち方ではおもしろくない。回りの者が何と言おうと、先ほどのように打ってくれたらおもしろい。頼むから、そのような打ち方は止めてくれ。」と、国王から止めさせられたって。後ずさりして行っては、おぞぎをし、「ウー。」と言って打っては下がり、王様が打って、「はい、今度は、渡嘉敷だ。」と言うと、渡嘉敷が出て行っては、打ったりしたので、「ああ、もう、そのようにしては楽しくない。先ほど打ったよう打て。」とおっしゃったって。
| レコード番号 | 47O421789 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C055 |
| 決定題名 | 渡嘉敷ペーク 碁(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 渡嘉敷ペークの話 |
| 話者名 | 古謝振裕 |
| 話者名かな | こじゃしんゆう |
| 生年月日 | 19080605 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 具志川市西原 |
| 記録日 | 19800801 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川市T50 A3 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 13 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 雨降りや祝の席などに聞いた |
| 文字化資料 | 具志川市史第3巻下598頁 |
| キーワード | 渡嘉敷ペーク,王様,碁,御主加那志, |
| 梗概(こうがい) | 渡嘉敷ペークーと王様とは、とても友だちであるわけ。それから、碁を打たれたらしいですね。そうして、碁が楽しくなって、「はい、渡嘉敷。」と言っては、「はい、はい。」と言っていつもパチパチ打っていたらしい。そうしたら、国王のもとには何人も役人がいらっしゃる。この役人が、「おい渡嘉敷、おまえは国王と碁をイーヒャー、アーヒャーして打つのか。」と言うことになったわけ。碁に夢中になってしまい、自分が何と言ったか分からん。それで王につかえる役人に説得されたわけ。「おまえという奴は、王に向かって、イーヒー、アーハーして、碁を打つってあるか。」となじられたので、それからというものは、もう、「確かに私は王様に失礼なことをした。」と反省し、それ以来、一玉打っては、「ウー。」と言っては、後ずさりをしておじぎを繰り返したりしたものだから、国王は楽しくなくなったわけ。王が打って、 「ハイ、渡嘉敷。」と言うと、おじぎをしながら来ては、また打っては、おじぎをして来て、打ったかと思うと、また、後ずさりして下がって行っては、「ウー。」と言ったりしたものだから、「渡嘉敷よ、おまえとそのような打ち方ではおもしろくない。回りの者が何と言おうと、先ほどのように打ってくれたらおもしろい。頼むから、そのような打ち方は止めてくれ。」と、国王から止めさせられたって。後ずさりして行っては、おぞぎをし、「ウー。」と言って打っては下がり、王様が打って、「はい、今度は、渡嘉敷だ。」と言うと、渡嘉敷が出て行っては、打ったりしたので、「ああ、もう、そのようにしては楽しくない。先ほど打ったよう打て。」とおっしゃったって。 |
| 全体の記録時間数 | 2:03 |
| 物語の時間数 | 2:03 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |