
継親は、継子と自分の実の子と区別していたから、「鍋に、ユイで水を汲んでこい。」と継子に言ったら、運べるだけは運んだが、全く水は溜まらない。そこで水は漏れてしまうでしょう。そうしたら、あるお婆さんが、「ユイでは、水は汲めないよ。あなたは着物を脱いでから、それに水を含ませ、鍋に絞ったりしなさい。そうしたら、あとは溜まるから、そうして水を汲みなさい。」と教えてくれた。また、継親が、「おまえは、なにでその水を汲んだか。誰が言いつけたか、杓で汲んできたのか。誰が教えたか。」と言ったから、「誰にも、教わっていない、自分で考えてやったんだよ。水はどんなに汲んでも、溜まらなかったら、自分の着物を脱いで、それに水を含ませ、それを絞って入れたんだよ。」と言ったって。そうしたら、お婆さんが教えたといったら、そのお婆さんは悪者にされるでしょう、継親に。それで、「自分の考えでこんなふうにやったよう。」と言ったから、「誰かが教えてある。」と言ってね。そうしてから、その子は、いつも水を汲みながら泣いていたから、あるお婆さんが来てから、「こうこうだから、着物を脱いで、それに含ませて水は汲みなさい。」と言って、教えてもらったので、そうして、水を汲んで鍋は満ちて、風呂を沸かしたという話もあった。
| レコード番号 | 47O421271 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C040 |
| 決定題名 | 継子話 水汲み(シマグチ混じり) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 仲本カマド |
| 話者名かな | なかもとかまど |
| 生年月日 | 19060610 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 具志川市大田 |
| 記録日 | 19800808 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川市T37 A9 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 具志川市の民話ふるさとの昔ばなし139頁 通観631頁 具志川市史第3巻下405頁 |
| キーワード | 継親,継子,水汲み,ユイ,着物 |
| 梗概(こうがい) | 継親は、継子と自分の実の子と区別していたから、「鍋に、ユイで水を汲んでこい。」と継子に言ったら、運べるだけは運んだが、全く水は溜まらない。そこで水は漏れてしまうでしょう。そうしたら、あるお婆さんが、「ユイでは、水は汲めないよ。あなたは着物を脱いでから、それに水を含ませ、鍋に絞ったりしなさい。そうしたら、あとは溜まるから、そうして水を汲みなさい。」と教えてくれた。また、継親が、「おまえは、なにでその水を汲んだか。誰が言いつけたか、杓で汲んできたのか。誰が教えたか。」と言ったから、「誰にも、教わっていない、自分で考えてやったんだよ。水はどんなに汲んでも、溜まらなかったら、自分の着物を脱いで、それに水を含ませ、それを絞って入れたんだよ。」と言ったって。そうしたら、お婆さんが教えたといったら、そのお婆さんは悪者にされるでしょう、継親に。それで、「自分の考えでこんなふうにやったよう。」と言ったから、「誰かが教えてある。」と言ってね。そうしてから、その子は、いつも水を汲みながら泣いていたから、あるお婆さんが来てから、「こうこうだから、着物を脱いで、それに含ませて水は汲みなさい。」と言って、教えてもらったので、そうして、水を汲んで鍋は満ちて、風呂を沸かしたという話もあった。 |
| 全体の記録時間数 | 1:38 |
| 物語の時間数 | 1:38 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |