
倉が三つ、四つもある資産家の夫婦がいた。夫が畑を見回りしてあと、涼んでから家に帰ろうと浜に行くと、海から打ち上げられた大きな木があった。その木に座ってうとうとしていると、誰もいないのに、「おまえたちの島に行き、片一方は女が生まれ、片一方は男が生まれているが、女には額に鍋墨を付けて日に五升の果報を与えてきた。また、男には成長してから、その日暮らしの運を与えた。」って話し声が聞こえてきた。家に帰ったら、自分の家は男の子が生まれ、隣は女の子が生まれていた。そうして、その話を聞いていたから、大きくなったら夫婦にさせようと親同志で相談してあった。大人になって夫婦になり、男は資産家だから米もたくさんあったが、五月ウマチー(稲の祭り)のとき、妻が麦で御神酒こしらえたので、夫は怒って妻と別れることになった。女が倉の下で泣いていたら、神様が現れて、「どこそこの浜辺に一人暮らしの男がいる、それを訪ねて行きなさい。その人と夫婦になったら幸せになるから。」と言われ、女は訪ねて行った。そこは、その女が行ってから日に日に栄え、元の夫の方は日に日に衰えていき、とうとうその日暮らしになった。
| レコード番号 | 47O421140 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C036 |
| 決定題名 | 産神問答 額の煤(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 伊芸清眞 |
| 話者名かな | いげいせいしん |
| 生年月日 | 18950908 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 具志川市喜屋武 |
| 記録日 | 19800808 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川市T34 A9 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 具志川市史第3巻下187頁 |
| キーワード | 米倉,粟倉,財産,夫婦,寄木,鍋スミ,果報,額, |
| 梗概(こうがい) | 倉が三つ、四つもある資産家の夫婦がいた。夫が畑を見回りしてあと、涼んでから家に帰ろうと浜に行くと、海から打ち上げられた大きな木があった。その木に座ってうとうとしていると、誰もいないのに、「おまえたちの島に行き、片一方は女が生まれ、片一方は男が生まれているが、女には額に鍋墨を付けて日に五升の果報を与えてきた。また、男には成長してから、その日暮らしの運を与えた。」って話し声が聞こえてきた。家に帰ったら、自分の家は男の子が生まれ、隣は女の子が生まれていた。そうして、その話を聞いていたから、大きくなったら夫婦にさせようと親同志で相談してあった。大人になって夫婦になり、男は資産家だから米もたくさんあったが、五月ウマチー(稲の祭り)のとき、妻が麦で御神酒こしらえたので、夫は怒って妻と別れることになった。女が倉の下で泣いていたら、神様が現れて、「どこそこの浜辺に一人暮らしの男がいる、それを訪ねて行きなさい。その人と夫婦になったら幸せになるから。」と言われ、女は訪ねて行った。そこは、その女が行ってから日に日に栄え、元の夫の方は日に日に衰えていき、とうとうその日暮らしになった。 |
| 全体の記録時間数 | 5:55 |
| 物語の時間数 | 5:55 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |