
あるところに、男親一人で長男と次男を育てていた。長男は学問に優れて、本土で会社の社長になった。長男は、次男と一緒にいる親のようすを見に行った。親は帽子を被り、弁当やお茶を持って馬車に乗り野原に行き、次男と一緒に歩くのを楽しんでいた。長男がそれを見て、「次男は、親不孝なことをしている。私の家に連れていかないといけない。」と怒り、自分の家に連れて行った。だが、親は次男の家に戻ってしまった。長男はまた、気がかりで親のようすを見に行った。すると、この間と同じで帽子とタオルを被って、野原で汗だくになっていた。「お父さん、私の家にいきましょう。」と言うが、親は、「いや、私は次男といつも野原に行って楽しんでいるので、おまえの家には行かない。」と言われた。それでも、長男は、「私の家に、さあ、さあ。」と言って騙して連れて行った。長男は、親を楽しませようと茶菓子や御馳走でもてなしたが、自由に野原で楽しんでいたから、こんな生活は苦しくて仕方がない。親はどうしたら、次男の家にもどれるかと考えていた。「掃除を手伝うこともさせない、私は何の楽しみもない。話をする人もいない。ご馳走がなんだ。」と言って、散歩するふりをして次男の家に逃げ帰った。長男は、次男の家に捜しに行ったが、野原にいる親を見て、そのときに初めて、「私がやったことは、親孝行ではなかった。」と気づき、親の好きなようにさせたという話。
| レコード番号 | 47O420957 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C029 |
| 決定題名 | 孝行息子の親不孝 |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 目取真ウト |
| 話者名かな | めどえうまうと |
| 生年月日 | 18900804 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 具志川市田場 |
| 記録日 | 19800808 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川市T27 B1 |
| 元テープ管理者 | 伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 具志川市史第3巻下383頁 |
| キーワード | 長男,次男,親孝行, |
| 梗概(こうがい) | あるところに、男親一人で長男と次男を育てていた。長男は学問に優れて、本土で会社の社長になった。長男は、次男と一緒にいる親のようすを見に行った。親は帽子を被り、弁当やお茶を持って馬車に乗り野原に行き、次男と一緒に歩くのを楽しんでいた。長男がそれを見て、「次男は、親不孝なことをしている。私の家に連れていかないといけない。」と怒り、自分の家に連れて行った。だが、親は次男の家に戻ってしまった。長男はまた、気がかりで親のようすを見に行った。すると、この間と同じで帽子とタオルを被って、野原で汗だくになっていた。「お父さん、私の家にいきましょう。」と言うが、親は、「いや、私は次男といつも野原に行って楽しんでいるので、おまえの家には行かない。」と言われた。それでも、長男は、「私の家に、さあ、さあ。」と言って騙して連れて行った。長男は、親を楽しませようと茶菓子や御馳走でもてなしたが、自由に野原で楽しんでいたから、こんな生活は苦しくて仕方がない。親はどうしたら、次男の家にもどれるかと考えていた。「掃除を手伝うこともさせない、私は何の楽しみもない。話をする人もいない。ご馳走がなんだ。」と言って、散歩するふりをして次男の家に逃げ帰った。長男は、次男の家に捜しに行ったが、野原にいる親を見て、そのときに初めて、「私がやったことは、親孝行ではなかった。」と気づき、親の好きなようにさせたという話。 |
| 全体の記録時間数 | 7:53 |
| 物語の時間数 | 7:53 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |