
昔、坊主御主があちこちの国を巡っているときのこと、川を渡ろうとするが、カタブイ(かたしぐれ)で水かさが増していた。どうして渡ろうかと迷っていると、女の人も川を渡れずに困っていた。坊主御主は、「私は急ぎの用事があるので、先になろうね。」と言って、渡っていった。坊主御主が川の半ばまで行ったところで、女が、「私も一緒に渡してください。私もぜひ行かなければならない用事があるので。」と頼んだ。「そうか、女ではここから渡るのは無理だね。着物が濡れないように肩車をしてあげよう。」と言って、女の人を肩車して川を渡った。川の真ん中までいくと、坊主御主が女の太股の間に手を入れようとしたので、「ここは監獄ですよ。」と女が言ったので、「あっそうか、ここは監獄なのか。」と。無事に川を渡り、「ありがとうございました。ご恩はいつかお返しします。」と女が言うと、坊主御主が、「おい、ちょっと待ってくれ、私の首の数珠がなくなっているが、おまえが取ったのではないか。」「私はあなたに助けられたのに、あなたの数珠を取るわけがないですよ。」と言うと、「ほかに人はいないから、まず、おまえの体を調べさせてくれ。」と言い、調べてみると、女は取ってなかった。今度は坊主御主の体を調べたところ、下のふくらみに数珠がかかっていたので、「こいつが盗んでいる。こいつは数珠盗人だから監獄に入れよう。」と言い、坊主御主はその場で数珠盗人を監獄に入れた。
| レコード番号 | 47O420947 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C029 |
| 決定題名 | 坊主御主(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 監獄に入れられた息子 |
| 話者名 | 上江洲安次 |
| 話者名かな | うえずあんじ |
| 生年月日 | 19140505 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 具志川市塩屋 |
| 記録日 | 19800808 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川市T26 B14 |
| 元テープ管理者 | 伝承話資料センター |
| 分類 | 15 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 具志川市史第3巻下827頁 通観776頁 |
| キーワード | 坊主御主,視察,川,にわか雨,馬乗り,太股,数珠,泥棒,監獄 |
| 梗概(こうがい) | 昔、坊主御主があちこちの国を巡っているときのこと、川を渡ろうとするが、カタブイ(かたしぐれ)で水かさが増していた。どうして渡ろうかと迷っていると、女の人も川を渡れずに困っていた。坊主御主は、「私は急ぎの用事があるので、先になろうね。」と言って、渡っていった。坊主御主が川の半ばまで行ったところで、女が、「私も一緒に渡してください。私もぜひ行かなければならない用事があるので。」と頼んだ。「そうか、女ではここから渡るのは無理だね。着物が濡れないように肩車をしてあげよう。」と言って、女の人を肩車して川を渡った。川の真ん中までいくと、坊主御主が女の太股の間に手を入れようとしたので、「ここは監獄ですよ。」と女が言ったので、「あっそうか、ここは監獄なのか。」と。無事に川を渡り、「ありがとうございました。ご恩はいつかお返しします。」と女が言うと、坊主御主が、「おい、ちょっと待ってくれ、私の首の数珠がなくなっているが、おまえが取ったのではないか。」「私はあなたに助けられたのに、あなたの数珠を取るわけがないですよ。」と言うと、「ほかに人はいないから、まず、おまえの体を調べさせてくれ。」と言い、調べてみると、女は取ってなかった。今度は坊主御主の体を調べたところ、下のふくらみに数珠がかかっていたので、「こいつが盗んでいる。こいつは数珠盗人だから監獄に入れよう。」と言い、坊主御主はその場で数珠盗人を監獄に入れた。 |
| 全体の記録時間数 | 5:10 |
| 物語の時間数 | 5:10 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |