
沖縄であるが、家族で何十年も猫を飼っていた。そうしたら、このお金、昔の百といえば今の二厘であるわけ。昔、穴のあいたのは一厘銭。二厘のお金があったよ。それを、猫の首に二厘掛けて、「おまえはそんな長い年数になっているので、この金を百は掛けてあげるからと、紐に貫いて首に掛けてやるから、おまえが好きなところに行きなさい。」と言って行かせた。この猫はもうずっといなくなっているわけさ。それから、年を取った猫は、猫の島というところに集まったというから、だぶん、そこは離島であったのであろう。そのようにしたということであるが、そうするうちに、この主人は、人とけんかをしたのか罰を受けて猫の島というところに流された。そうして、島に流されたら、この人たちが飼っていた年を取った猫がその島に行っていたって。そうしたら、飼ってくれた親父が来ているから、この猫が急いで出てきて、「なんで、あなたはこの島にいらっしゃったのですか。私はあなたのところで何十年も暮らして、そして、ここに流れてきました。」と言って、もう元、飼われていた家族であるから、「あなたはここにいたら、ここは全部、物も知らん動物だけがいる島だから、大変だから急いで、どこの島へでも渡ってください。」と言って、猫が教えてくれた。そうして、この人は別の島へ渡り、長い間飼っていた猫だったので、家族の一員になって、この猫に恩を返されて、命も助かって、舟ぐゎーから別の島へ渡っていった。別の島で暮らして、刑期も切れたので、また、沖縄の土を踏んだという話、これだけ知っている。聞いたことがある。
| レコード番号 | 47O420915 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C028 |
| 決定題名 | 猫報恩(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 金城珍明 |
| 話者名かな | きんじょうちんめい |
| 生年月日 | 18990210 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 具志川市喜屋武 |
| 記録日 | 19800805 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川市T26 A2 |
| 元テープ管理者 | 伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 具志川市史第3巻下445頁 通観569頁 具志川市の民話ふるさとの昔ばなし122頁 |
| キーワード | 猫,ミーフガー銭,首輪,猫の島,島流し,恩返し |
| 梗概(こうがい) | 沖縄であるが、家族で何十年も猫を飼っていた。そうしたら、このお金、昔の百といえば今の二厘であるわけ。昔、穴のあいたのは一厘銭。二厘のお金があったよ。それを、猫の首に二厘掛けて、「おまえはそんな長い年数になっているので、この金を百は掛けてあげるからと、紐に貫いて首に掛けてやるから、おまえが好きなところに行きなさい。」と言って行かせた。この猫はもうずっといなくなっているわけさ。それから、年を取った猫は、猫の島というところに集まったというから、だぶん、そこは離島であったのであろう。そのようにしたということであるが、そうするうちに、この主人は、人とけんかをしたのか罰を受けて猫の島というところに流された。そうして、島に流されたら、この人たちが飼っていた年を取った猫がその島に行っていたって。そうしたら、飼ってくれた親父が来ているから、この猫が急いで出てきて、「なんで、あなたはこの島にいらっしゃったのですか。私はあなたのところで何十年も暮らして、そして、ここに流れてきました。」と言って、もう元、飼われていた家族であるから、「あなたはここにいたら、ここは全部、物も知らん動物だけがいる島だから、大変だから急いで、どこの島へでも渡ってください。」と言って、猫が教えてくれた。そうして、この人は別の島へ渡り、長い間飼っていた猫だったので、家族の一員になって、この猫に恩を返されて、命も助かって、舟ぐゎーから別の島へ渡っていった。別の島で暮らして、刑期も切れたので、また、沖縄の土を踏んだという話、これだけ知っている。聞いたことがある。 |
| 全体の記録時間数 | 2:53 |
| 物語の時間数 | 2:53 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |