
天から裸の童が二人落ちて来たわけさ。落ちて来たところは、沖縄だが国はなかったそうだよ。沖縄には、人は誰もいなかったわけ。童たちは裸になって落ちて来たが、食物は天から小餅と大餅を落としてくれたってよ、そうして生きていたって。それから、童たちが年頃になると、天は餅を落さなくなったって。童たちは海でしゃこ貝を取って食べたりして、自分らで食べ物を探すようになったわけ。それを見て、「もう、こんなにして、自分たちで取って食べれるようになったから、何も落すな。」と、天は、餅をぜんぜん落とさなくなったって。そうして、大人になってからも、『トートーメー(お月さま)マングルグル 大餅やらわん 小餅やらわん 落とぅちくぃみそーりー〔大餅でも 小餅でも 落として下さい〕。』と、この童歌を歌ったわけ。『来年ぬくにねー 稲麦でぃきらち〔来年の この時季には 稲や麦を豊作にして〕作てぃあぎやびら〔作って差し上げます〕。』「作って、差し上げます。」というのは、私は、これは作り言葉だと思うよ。そのときには、稲や麦を作ることは出来ない、裸なんだから。そして、二人は、裸のまま成長して年頃になったとき、鳥が交尾するのを見て、「はっさ、鳥さえも交尾するのに私たちも交わろう。」と言ってね、交わって子を産んだわけさ。こうして、国は広がったという話。アーマンチュと言って、浜比嘉から始まったんだよ。
| レコード番号 | 47O420862 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C026 |
| 決定題名 | 兄妹始祖伝説 |
| 話者がつけた題名 | アーマンチュー |
| 話者名 | 安座間百才 |
| 話者名かな | あざまひゃくさい |
| 生年月日 | 18940515 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 具志川市川田 |
| 記録日 | 19800802 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川市T24 A14 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 具志川市史第3巻上439頁 |
| キーワード | 浜比嘉島,天,餅,シャコガイ,千鳥,交尾,子守り歌 |
| 梗概(こうがい) | 天から裸の童が二人落ちて来たわけさ。落ちて来たところは、沖縄だが国はなかったそうだよ。沖縄には、人は誰もいなかったわけ。童たちは裸になって落ちて来たが、食物は天から小餅と大餅を落としてくれたってよ、そうして生きていたって。それから、童たちが年頃になると、天は餅を落さなくなったって。童たちは海でしゃこ貝を取って食べたりして、自分らで食べ物を探すようになったわけ。それを見て、「もう、こんなにして、自分たちで取って食べれるようになったから、何も落すな。」と、天は、餅をぜんぜん落とさなくなったって。そうして、大人になってからも、『トートーメー(お月さま)マングルグル 大餅やらわん 小餅やらわん 落とぅちくぃみそーりー〔大餅でも 小餅でも 落として下さい〕。』と、この童歌を歌ったわけ。『来年ぬくにねー 稲麦でぃきらち〔来年の この時季には 稲や麦を豊作にして〕作てぃあぎやびら〔作って差し上げます〕。』「作って、差し上げます。」というのは、私は、これは作り言葉だと思うよ。そのときには、稲や麦を作ることは出来ない、裸なんだから。そして、二人は、裸のまま成長して年頃になったとき、鳥が交尾するのを見て、「はっさ、鳥さえも交尾するのに私たちも交わろう。」と言ってね、交わって子を産んだわけさ。こうして、国は広がったという話。アーマンチュと言って、浜比嘉から始まったんだよ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:42 |
| 物語の時間数 | 1:42 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |